ACV30 カムリ ドアミラー故障
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
ドアミラー(運転席側)が電動展開する際に、定位置で停止せず逆方向まで展開してしまう故障が発生。
手で押さえれば止まるが固定が不安定で、再始動時にまた逆方向に展開するためどうしようもない。テープで固定しても車検に通らないのでダメ。
分解すると格納モーター機構のカバーロック爪がちぎれている。
車検まで間もないので細かい原因究明は後回しにして、とりあえず色違いの一番安い中古品を送料込み一万円で購入し、モーター部交換にて復旧する。
ACV30系の電動格納機構は残念ながらamazonやアリエクを探しても見つからなかった。ミラーAssyなら左右1.5万円ほどだが、右ハンドル仕様かどうか不明。公開されている動画の左ハンドル車はコネクター形状が異なっており、恐らくコネクターが同じであれば右ハンドル仕様だろうとおもわれるが、確証はない。
さて中古部品でとりあえず問題は解決したので、さらに機構部の分解を進め原因究明を行う。
各ギアには欠けや割れはない。しかしクラッチ機構のスプリング固定ワッシャが緩んでおり、反力に耐えかねてカバーの爪が千切れたようだ。
ただ、カバーが爆ぜても筐体骨格で抑えられる構造のため、これだけなら少々可倒クラッチが弱まる程度で、何かくさび状の物で抑えておけば問題なさそう。
しかし、これは今回の故障原因そのものではなかった。
格納展開する回転部は、ダイキャストのカムに底部鋼板の爪がかかって固定される仕組みだが、このカムが摩耗すれば固定不良(ガタつき、停止しない)を起こす。
このカムはドライバーで押す程の力で簡単に変形するので、これは設計上の欠陥だろう。
スプリング固定ワッシャが緩んだのも、ダイキャスト素材の強度が低く嵌合部が削れたためだろう。最近の部品はこの問題は無いようだが、こちらはギア強度が低くモーター空転が起きるらしい。まあこれはパーツも安いので修理は楽そうだが。
ということで、ACV30系カムリご愛用の皆様におかれましては、ドアミラーを頻繁に格納展開したり可倒クラッチが働くほど力をかけたりしますと、固定カムが摩耗し固定不良やぐらつきを起こします。くれぐれもお気をつけください。
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