2024年11月09日
私のカローラツーリングHV WxBの代車、カローラツーリング1800ccガソリン。
乗り始めた当初に感じた違和感、特に常にふらふら左右に揺れながら走るとか手ごたえ足ごたえが心もとない件を知人に話したら「トヨタって昔からそうだよね」って返答だった。やっぱりみんな同じようなこと思ってたんだなぁ。そして、そうでないPositiveなセッティング(現在の私のカロツーHV WxB)にもできるのにそれをやらないトヨタってなんだろう。そのあいまいなセッティングの方が良いという層があるってことなのか。
シートを後ろ過ぎに決め背もたれを倒して漫然と運転するB層にはこのほうがいいのかもしれない。
そして今最大の違和感が「空走」。アクセルを戻してもエンブレがかからない。全くかからないことはないのだがわずかな減速感がアクセルオフから1秒以上たってからあるだけというのは従来の内燃機関車に慣れた身には大変気持ちが悪い。進路変更や交差点を曲がるだけという動作でもアクセルオフすれば荷重が前輪に移動しサスペンションが本来は仕事をするはずなのにそれができず、サスが伸び切ったままでの旋回をせざるを得ない。姿勢が安定せず視線の上下動が起き、怖い。
この空走は燃費向上のためにあえて作ってあり、そこには人間を信用しないエンジニアリングが存在する。人間のアクセルワークはラフで脈動が多い。アクセルオフされるたびにエンジンブレーキというロスを発生させれば間違いなく燃費は悪化する。だからアクセルオフはある程度連続しない限り無視して空走を継続させ、実燃費を稼ごうという考え方だ。
ワタクシはこのやり方には賛成できない。なぜアクセル操作の脈動が生じるのかをまず考えるべきで、それは小開度からわっと出るパワー感を演出するために敏感にしてあるECUプログラムによるエンジンの味付けのせいだ。ちょっと踏むだけでも想定よりも大きめにパワーが出てしまうという非線形さが問題なのだ。人間はそれほどアホではない、少なくともECUよりは賢い。いびつな特性の上にさらに妙な制御をかけるからどうにもならなくなり気持ち悪い挙動となり皆が車を嫌うようになるのだ。
単純に乗りにくい車と感じた。長時間を共にするのはストレスだろう。
俯瞰して考えれば、もうガソリンエンジンというものの構造も制御もいきつくところまで行っていてつまらないことをするぐらいしか燃費向上の手がないということなのだろう。HVではエンブレのペナルティは回生されほぼないから自由に発生できる。したがって上記のようなネガは私のTHS2のカロツーにはまったくない。すでに完全にHVが自動車技術を引っ張る時代なのだということか。
さてこれら空走ネガだが、燃費無視ボタン=スポーツモードのボタンを押すことにより雲散霧消する!アクセルオフで直ちにエンブレが深めに生じる。しかし、変速マナーまでもエンジンが高い回転を保つように勝手に変えてしまうからやはり総合的な印象はあまり良くないのだった。
Posted at 2024/11/09 08:14:26 | |
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カローラツーリング | クルマ
2024年11月05日
ちょっとしたアクシデントで、代車を2週間ほど借りることになった。クルマは同じカローラツーリングなんだが1800ccガソリンの最低グレードの奴(ヨコハマの15インチスタッドレスタイヤが付いていた)。レンタカーだし相手の保険屋はなるたけ安く上げようとするから仕方がない。
乗ってみてビックリ。同じカローラツーリングだから大差ないだろうと思っていたら全く別の車。なんじゃこりゃ!
まず、エンジンとCVTの味付けが「昔のトヨタ」で、踏み始めだけビュッと出る演出がしてあり、微速からゆるゆると加速するなめらかな乗り方が難しく、また時速20kmほどでの低速進行も苦手でぎくしゃくしがち。アクセル低開度での解像度が低いというか、ペダル位置が少し動くと出力が急に立ち上がるような逆エクスポネンシャル(ラジコンをやっている方ならわかるでしょう)が関数として入っている感じ。
さらに巡行時にアクセルオフしてから減速Gが生じるまでのタイムラグがとても大きく違和感が大きい。エンジンブレーキがかからずECUが勝手にわずかにアクセルを開けて空走している時間が1秒以上ある。これが非常に気持ち悪い。たぶん燃費やエミッションのためのセッティング。
さらに違うのが手ごたえ。私のカロツーHV WxB(16インチ化)はしっとりかつしっかりした若干の重さも残したセッティングでリニアかつ分かりやすくてとても好みなんだが、このガソリンモデルはハンドルが「昔のトヨタ」で妙に軽い。さすがに中立付近での不感帯はほぼないのだが軽薄な軽さであまり気分がよくはない。
さらに車全体の挙動というか剛性感というか接地感が少ない。車全体がしなってわずかにふらつきながら走っているように思う。これも「昔のトヨタ」感が強い。WxB以外のグレードは確かシャシ下部のメンバーがオミットされているので多分このせい?もしかしたらブッシュとかダンパーも違うのかもしれない。
(スタッドレスタイヤの影響も小さくはないと思うが)
上記のせいで車格感が一段低く感じた。というか、駆動特性含めてフィールダーの乗り味と同じだ。そして運転が私のカロツーよりずっとしづらい。常に頼りない感覚が付きまとう。
トヨタも細かいことをするものだなぁ、全グレード乗り味は近づけておけば良いものを、安いモデルは安い乗り味にしちゃうとか、まぁ技術??ではあるんだろうけどそういうところにあまり情熱を注ぐのは不毛だと思うのだ。
さらに印象が悪いのがオートクルーズ。コンピュータまでが低速での低開度アクセルの制御に苦労しているのか、平地で40km/hくらいに速度設定すると加速・減速を周期的に繰り返す。そのたびに弱い加速・減速Gが不定期に意図していない状態で体にかかるのでとても不快。背中から不意に誰かに軽く押されたり引かれたりしているような感じと言えばわかるだろうか。
全体的にこなれておらず、特にエンジンの調教が稚拙な印象を強く受けた。
まだある。カロツーは微速バック時に障害物センサーが物体接近を感知すると自動でブレーキを踏んでくれる機能があるのだが、これが動作した瞬間にペダルの反力が急に抜けてブレーキを踏み抜いてしまう。同時にABSが動作したようなガガガガという異音もする。自宅車庫に入れるときにこれがシャッターに反応して動作するのだがこの挙動がとても怖かった。
カローラツーリングを買う方へ。WxBのHVをぜひ選択してください。これ以外は今ひとつです。ガソリン1800とか2000を買わなくて本当に良かった。1500はもっとダメそうな気もする。
Posted at 2024/11/05 18:33:02 | |
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