2007年11月19日
いざというとなかなか巧い写真が撮れないものです。
11日の有明会のあと何となく「黄色」を足の代わりに使っていたんですが、今日ついにエンコです。
いや、予兆はあったんです。先週木曜日の朝、職場に乗って行って道中は問題なかったのが到着したとたんにラジエーターキャップの周りから「シュー」って白い湯気が噴いていて、ボンネットフードの裏にもクーラントのしみが沢山付いていた、という事がありました。
その日はそのまま夜勤に入ってしまい、翌日は何の異常も生じずに帰宅いたしました。
土曜日は車を使わず自転車で過ごし、日曜日にはHCC95見物に大黒SAに出かけました。湾岸線の大井を過ぎたあたりからちょっと水温が高めだなという印象はあったモノの、その前から長距離ツーリング用に混合気を薄くセッティングしていたので、そのせいだろうとタカを括っていたのでした。
大黒からの帰り道首都高を降りたあたりから水温計の針が3/4位まで上がり、明らかなオーバーヒート気味になってきましたが電動ファンを手動スイッチで回しながら車庫まで帰り着いてしまったのでありました。この時点でアイドリングがばらついたり、出力が落ちたりすればスタンドで点検していたかも知れなかったのですが何となく走れてしまったので「まあ、いいか」ってその後の惨劇を想像だにしては居りませんでした。
それで今朝です。前日のオーバーヒートがあったのでちょっとは心配していたのですがセル一発でエンジンは始動していつもの暖機の後スムースに出発してしまいました。
6:50AM箱崎を過ぎたあたりで事故渋滞に巻き込まれます。ふと見ると水温計が3/4を指しています。
ちょっとヤバイかなっと思いつつも北の丸を過ぎて走り始めますと水温計の針は中央まで戻ります。それで「まあいいか」と新宿線永福を越えて高井戸から中央道に入ったとたんに足元から白煙が上がってきまして、水温計は右端まで振り切れています。
高井戸トンネル(シェルター)の中では白煙のため前が見えません。慌てて窓を開け、煙を外に流しながら非常退避帯に車を止めます。それでもアイドリングは安定していましたのでエンジンはかけたまま電動ファン併用で冷やしに掛かります。
およそ15分ほどで白煙は治まり、水温計の針も中央まで戻って来たので、そろりそろりと出発します。実はここで大失敗をしていたことに後から気付くのですが、その時は水温計の針しか見ていなかったのでそのまま出発してしまったのでした。
高井戸から八王子までは水温計の目盛りは3/4位で安定し、エンジンも普通に回っていたので80km/h2700RPMくらいで巡航する事が出来ました。
ところが八王子第二出口のスロープを降り、国道16号バイパスに合流して渋滞の後ろに付けたとたんにエンジンがストップ。同時にボンネットフードの周りから白い煙が「シューッ」。
慌ててエンジンの再始動を試みようとするのですが、セルは「ギュル・・・ギュル・・・」と力無く僅かに回るだけでエンジンに火は入りません。そうこうする内に前の車は動き始め、後ろに渋滞が出現いたします。止まった場所が上り坂だったので、押しがけをする事もできず、弱々しいハザードとバックランプを点灯させながら重力で後退させる事にいたしました。
後ろに並んでいた車に脇からすり抜けてもらいながらインター出口との合流部まで車を後退させて路肩に止めます。ボンネットフードを開けますとシリンダーブロックやヘッドの周りからもうもうと白煙が立ち上っています。ここで一枚写真が欲しい所でしたが、生憎カメラを持ってきていませんでした。
路肩の斜面に少し余裕が有ったので4速やリバースに入れた状態でクラッチを断続してクランクを動かして見ますと「ギュニュ・ギュニュ」と少しは動きますのでピストンは焼き付いてはいないようだと判断いたしました。
まあ、エンジンが冷えた状態になっても始動出来なければJAFにでも相談するかと考えながら、ここであることに気付きます。そう、高井戸から走ってくる途中念のためにスイッチを入れていたヒーターからは全く温風が出てこなかったということなのです。
「やっちゃったかな」という思いと共に軍手をはめ、ラジエーターキャップを外して見ました。白煙が治まるまでは冷やした後でしたが、高井戸で見たときにはあれほどシューシュー云っていたのがキャップをとっても湯気ひとつ出ません。完全なドライアップです。
おそるおそる積載していた水を少し注入しますと「ブシュー」という音と共に猛然と水蒸気が噴出します。尚も少しづつ水を足して行きますとシリンダーブロックの方からパチンパチンと音がして尚も湯気が噴きだし続けます。エンコしてからおよそ30分ほども経ったでしょうか。
水を3リットルほども注ぎ込むとラジエーターがいっぱいになりましたがサーモスタットが少し高い所に付いているので全体に冷却水を回すにはウォーターポンプを回してやらなくてはならない事になりました。ダメだったときに次の手を相談すべく主治医の親分にメールを打ってからいよいよセルを回してみます。
バッテリーも熱でかなり弱っていたはずです。一発勝負の祈りを込めてキーをひねりますと、あっけなくエンジン掛かりました。ラジエーター内をクーラントの薄まったのが流れる様子を見ながら一杯まで水を足し、キャップを閉めます。
水温計の針は下から1/4のところで安定しています。5分ほど様子を見て、湯気を噴かないのでボンネットを閉め、職場に向かいました。いつも時間に余裕を持って出ているのですが、さすがに今日は始業前30分には間に合いませんでした。始業前25分着です。
後から考えると高井戸で白煙を噴いたときにキャップの隙間から冷却水が全部噴き出してしまって空になったのだと思われました。後は空冷で走っていたという事。渋滞で停止したとたんに熱でキャブレーターがパーコレーションを起こしてエンストしたのでしょう。そうはいっても最初のオーバーヒートの原因がまだ判っていません。サーモスタットが怪しいと睨んでいるのですが、後日41親分のところで調べてみてもらう事にいたします。
朝の通勤ラッシュの16号バイパスで突然白煙を噴いて止まってしまった汚い車の後ろに付いてしまった皆様、大変に失礼をいたしました。
Posted at 2007/11/20 02:33:12 | |
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