TR1501のブログ一覧

　それは一本の電話から始まった。

　って今時、電話を一本て数える人がどのくらいいるのでしょうか。

　電話の主は先日来、愛車パジェロを入院させているDラーの営業所名を名乗ると、さも済まなそうに言葉を続けるのであった。

　「先日お預かりしたお車の修理の件ですが・・・」

　「・・・・・・！」

　「何か問題でも有ったのですか？」

　頭の中を、車を預けたときの整備担当者の言葉が走馬灯のように駆け巡る。

　（確か、中古部品でも、リビルト品でも何でも良いから使って修理して呉れ、との申し出に「メーカーとしてはエンジンやミッション等の主要パーツは製造終了後10～15年間はストックしておく事になっていますから中古部品を使うことは先ず無いんですよ」と答えた後に、L型が'92年以降製造されていない事に気付いた様子で、少し口ごもっていたっけ。）

　相手は、私の問いかけに、ゆっくりと丁寧な言葉遣いでこう答えたのであった。

　「手違いでオイルシールの到着が遅れておりまして・・・」

　「オイルシール？　ガスケットじゃなくって？」

　「ガスケットは用意できています。ただクラッチをチェックした時にリアクランクのシール部からのエンジンオイル漏れが認められまして、オイルシールの破断が確認されたものですから。放置しますとクラッチのすべりの原因にもなりますので、ミッションを降ろしている間に交換した方が宜しいかと・・・。」

　相手は一気に此処まで話すと、こちらの反応を伺うかのように言葉を切った。

　私は胸の中のわだかまりを吐き出すように言葉を絞り出した。

　「ミッションの在庫は有ったんですか？」

　「新品の在庫がありまして、しかもガスケットやパーツリストに載っていない小さな部品などもセットになっていたものですから、当初の見積もりよりもだいぶ安く上がる見込みとなっております。」

　整備担当者は、私の不安を吹き払うかのように穏やかな口調で告げたのであった。

　私は安堵に胸を撫で下ろし、クラッチプレートとトランスファーオイルの交換を追加でオーダーしたのであった。


　まあ、そんな訳で修理が完了した、我が足車ことPajero2000君が帰ってきた訳であります。

　乗り始めは少し2速が入りにくい感じがあったけど、もう大丈夫さ。


　一応降ろしたミッションの写真なども。