
1950年から70年の半ばに掛けてアメリカは海外のメーカーにとって大きなマーケットだったのです。
例の英国病に祟られたイギリスはそれまでアメリカへの輸出で大いに外貨を稼いでいたのですが後進の日本やその他の国の後塵を浴びてアメリカマーケットから敗退して行ったのです。
だけど野暮な車検制度など無いアメリカではこの当時のイギリス車がしぶとく生き残っているのですよね。
私がアメリカに居を移した1983年当時でもこれらの車を安くで買えたのです。
今も持っているロータスエリートなども僅か4000ドルでしたし珍しいマーコスやディムラーV8等も7~8000ドルくらいでした。
さて、アメリカ人はこの様に安いイギリスのスポーツカーを買ったら如何するかと言えば足車として錆や少々のデントは構わずに走りだけに最低限の金を掛ける所謂ペップボーイスペシャル(ペップボーイはアメリカの安い部品やケミカルを売っている全国チェーンのお店ですょ。
次には徹底的に金を掛けてナット&ボルトレストレーションをしてしまう人達。
私のロータス等はこの例です。
そして路上を走る事をスッパリ諦めてレースカーにモディファイしてレースを楽しむ人達に分けられますね、今回の私のDream projectは正にこの例ですが同じ車を2台買ったその裏には一つのレジストレーションでレースだけでなくクラシックラリーにも参加出来る様に考えているのです。
前述したとおり60年代のイギリス車の部品は本国のイギリスよりアメリカに多く有りしかも安いのですよね。
これからはこのプロジェクトに使用する予定のパーツをお目にかけましょう。
これはお宝と言うより芸術品の様なルマンのワークスティームが使用したレース用のフライホイールです。

横にあるのがオリジナルのフライホイールで6.88kgありますがこの軽量化したフライホイールは僅か4.7kgです。
それにしてもこの穴あけ加工は素晴らしいモノですね。
この2つのトラニーは手前がDタイプODが付いた6速のものです。

このキャブレターはオーバーサイズのSUキャブですがその他にもウェーバーDCOEのサイドドラフトキャブも用意してあります。
Posted at 2016/04/28 13:56:43 | |
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