WISHではほんとにいろんなところへ行った。
中でも東京から九州へ旅した1週間のロングツーリングはいちばん印象深い。
東京から下関、そして九州は福岡、熊本(阿蘇)、やまなみハイウェイを通って大分、北九州を走った。
まだWISHが納車になって2年目で、この旅のためにタイヤとホイールを換えた。
全行程では2800kmを走り、長時間の振動で全身が痺れ、SAで車から降りると下半身の感覚がおかしくて、なんだかふわふわして自分の足で歩いてるという感覚がない。
なるほどこれが噂に聞く「下半身は別人格」というやつなのかな。
この画像は、カタログのような写真を撮りたくて阿蘇で撮影したもの。
カメラはCanon EOS 60D。(レンズはTAMRONだったかCanonだったか・・)
これを帰ってからPhotoshopで仕上げ、この旅の想いを、やっぱりカタログのイメージでテキストにした。
遠い夏休みの落書きのように
でたらめな線で人生を描いてきた
けれどそのラインから それでも懸命に
ずっとずっと離れないで走り続けた
長いワインディングの峠をいくつも越えて
わたしもここまで登ってきたよ
地図の上に 大人がいうとおりの
じょうずなルートが描けるかなんて
たいせつなのはそんなことじゃない
どこからどんなふうに登ったって
たどり着いた空と景色は そこで 誰にだって等しくやさしい
ただちょっと
すこし人とは
途中の景色がちがうだけのことなんだよ
だからやり直すことのできない失敗だとか
うずくまって泣き出す理由なんて ほんとはどこにもないんだ
1,000kmを超えると ドライブは闘いになる
長い長い映画のようなその道を
共に闘い抜いた同志と振り返りながら
宇宙と地球とを分ける その線の淵で
そっと自分をほめてみようか
わたしは、WISH と。【理沙 nov.2012】
岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野、富山、石川、静岡、岐阜、愛知、滋賀、三重、和歌山、奈良、大阪、京都、兵庫、鳥取、島根、岡山、広島、山口、香川、愛媛、福岡、熊本、大分。(北海道と沖縄はレンタカー)
それもさらっと巡ったのではなく、同じ場所にも何度も行ってる。
とくに長野と岡山はよく行った。
名古屋とかは高速道が1000円のとき、ただ味噌カツを食べるためだけに、休日に食事以外の名古屋での滞在時間はゼロでよく往復したものだ。
車中泊を始めたのもWISHから。
140cm*190cmのダブルサイズのエアベッドがぴったり収まり、夜はiPadで映画を観て眠り、朝はカーテンの隙間から外を覗いてコーヒーを飲む。
この、「夏休みの秘密基地」の感覚が大好きだ。
走れるだけ限界まで走り、疲れたらSAに入ってすぐに眠れる。
何日も旅が続くときはお風呂に入るために車中泊とホテル泊を交互に繰り返すんだけど、ホテルに泊まる日は時間も場所も限定され、ある程度計画的に動かなければならない。
駐車場から重い荷物を運ばなければならないし、とても億劫だった。
ルーフにバスタブを載せて旅ができたらどんなにいいだろう。
わたしはクルマに名前をつけるような趣味がない。
WISHが恋人だとか、そんなこと思ったことがない。
けれども15年を振り返ればそこにはわたしの歴史があり、その風景にはいつもWISHがいた。
Posted at 2024/11/24 03:44:17 | |
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