おそらくあと2ヶ月以内に、国内でも新型CX-5の発表となります。
でもわたしは本来、CX-60がポストCX-5だったのだと思います。
現行型CX-5はハリアーと競合する顧客が多かったです。
どちらも都市型SUVで、ラグジュアリー感を演出しているところも共通します。
そこに登場したCX-60はまたしても都市型SUVで、コンセプトもCX-5と被ります。
じっさいCX-60かCX-5かで悩む人も多く、これは企業としては社内で食い合いしてるみたいなものです。
そしてCX-60の度重なるリコールで、CX-60はCX-5にずっと負けてきました。
わたしがMAZDAの社長なら、次期型CX-5のコンセプトは明らかです。
都市型SUVはCX-60に任せてハリアーと闘わせ、CX-5はアウトドア感を強め、ライバルはハリアーではなくRAV4に絞るべきでした。
これならCX-5とCX-60が自社の顧客を食い合うこともなく、価格レンジとしてもそうすることが的確です。
そしてそういうSUVは既に北米で展開するCX-50がMAZDAにはあります。
次期型CX-5は、このCX-50をベースに開発するべきでした。
ところが、実際には次期型はまたもや都市型SUVとなり、外感的にはキープコンセプトどころかマイナーチェンジといった仕上がりです。
これはひとえにポストCX-5の重責をCX-60が果たせなかったことに起因するでしょう。
これでまたRAV4の対抗は不在のまま、2台で食い合いながらハリアーに対抗することになります。
そうしたジレンマの中、本来次期型CX-5が相手にするべきだったRAV4がフルモデルチェンジします。
このデザインはたいへんうまい。
フロントマスクはレクサスRXやクラウンを彷彿とさせる品位を持たせた上で、直線的な全体のシルエットは、ハリアーとは異なり、アウトドア感があり、オフロードを走破しそうな力強さを視覚的に兼ね備えます。
次期型CX-5には初の自社製ストロングハイブリッドが搭載されますが、もうこけることは許されません。
トランプ関税の中、日本の自動車メーカーはもう1車種すら失敗は許されないのです。
Posted at 2025/10/13 16:23:00 | |
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