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2025年07月15日 イイね!

化 粧

化 粧お仕事の帰り、デパートで化粧品を買いました。
支払いをして商品を受け取ろうとすると美容部員さんがその紙袋をさっと引っ込め、わたしにこう言うのです。

「ところでお客さま。洗顔の後、お肌に何か残ってる感じはしませんか?」

「いいえ。何も。それ渡してください」と紙袋を奪い取ってお店を出ようとすると、そこにはさらに3人の美容部員さんがガッチリとスクラムを組み兵隊のような歩調でズンズン迫ってくるのです。

「お客さまあ?洗顔の後、何か、こう、あれ?この感触ってなんだろなあ?・・んー何か、まだ、んー何かしらお肌に・・」

そのスクラムに真正面から「何かじゃわからん」と3歩詰め寄ると、美容部員たちはスクラムを組んだまま3歩引いたのですが、再び3歩ずんずん攻めてきて今度はわたしが3歩下がり、この行ったり来たりの攻防が繰り返されました。

「あのコがほしい?」
「あのコじゃわからん!」

「相談しましょっ」
「そーしましょっ」

ひそひそひそ

「お客さまはフェイシャルトリートメントがほっしいんでしょ!」
「持ってますぅ あっかんべえ 勝ーってうれしい花いちもんめ!」

「負けーてくやしい!花いちもんめっ」

何度もデパートの1階で力強く押したり引いたりの攻防に勝利したわたしは地下鉄の駅に向かいました。

今日も疲れたなあ。

電車の中ではみんながスマホに目を落とし、駅に着けばホームからの階段をやはりうつむいてみんなが同じ方向へ昇って行きます。
まるでピラミッドをつくる奴隷の集団です。

買い物をしてから1時間も経ってました。
いつものように構内のカフェに立ち寄ってアイスコーヒーを飲んでから改札を抜けようとしたとき、ちょうど改札から構内に入ってくる女性がいました。
夏なのに真っ白なロングコートを着て、大きな帽子を被り、サングラスをかけた美しい女性でした。
早足で歩いてきた彼女は、すれ違うわたしの肩にぶつかりそうになり、それをかわそうとするわたしの腕を強くつかんできたのです。
そして引き寄せられ、ぐっと顔を近づけてきて囁いたのです。

「あなた。洗顔の後、何か残ってるような気がしないの?」

いやいや こわいからこわいから

「しますします! 買います買います!」

「勝ててうれしいわ。花いちもんめ」


相変わらず東京の若い女の子たちは電車の中で化粧をする。
走る電車の中で器用にリップラインも引かずに口紅をきれいに塗る。
急にガタンと揺れた拍子に鼻の穴にズボッと口紅が入り、引き抜こうとしたら、はかなくポキっと折れてしまい、あわてて指で出そうとしたらどんどん鼻の奥へ入っていったりしないのかなあ、と思うが、揺れた途端にさっと唇から離して、また何事もなく化粧を続ける。

わたしは化粧は15分くらいでできてしまうのだけど、出来上がった顔は昔の顔と変わり映えしない。
よっぽど流行やおしゃれに敏感な人以外、女性の化粧はその人の青春時代の最盛期にやってたメイクから離れることができないからだ。
ブログのタイトル画像でもわかるけど、わたしはアイラインは目尻から黒目の中心までしか引かない。
それは20歳の頃に見た雑誌のメイク講座のまま今も変わらないのだ。

お仕事のとき以外、OFFの日は、ほとんどメイクはしない。
恋人と会うのも昔からわたしはいつもすっぴんだった。

わたしにとってメイクとは、男性のためにするのでも、誰かにキレイと言われたくてするのでもなく、戦闘に向かう覚悟のためにするものなんだ。
だから、「ほんわか愛されメイク」みたいなバカっぽい可愛らしいものではなく、いつも鋭く眉も目尻も吊り上げる。

毎日毎日、たくさんの敵の中で、海千山千の大人たちとの切った張ったの交渉に分刻みで立ち向かう。
素顔を隠して、そういうメイクで切り込んでいかないと、わたしだってこわくて、不安でやってけないんだよ。

テーブルを挟んで斜め45度の角度で対峙するわたしは、こわい女だと言われてるんだと思うよ。

靴を履くとき、この玄関の扉を開けたら数千の矢がわたしに向かって飛んできそうな錯覚に陥ることがある。
気を抜けば泣いちゃいそうになるけれど、鋭く描いたメイクがわたしにそれを許さないんだ。

そんなことも知らない若い男の子が、今日の口紅かわいい色ですね、なんてふざけたことを言ってくる。

「君はいったい誰に向かって・・」

そのときである。

「たまにはかわいいオレンジ系のリップをつけてみたいと思うこと、ない?」

いつの間にかすぐ後ろにあの白いコートの女が!

「はい!かわいいの大好きです!マシュマロメイクでお願いします!」

Posted at 2025/07/16 00:47:39 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記
2025年07月11日 イイね!

現在納車から1500kmです

旅館風の朝食をつくってみました。



じつはあんまりお魚は好きではないのですが、スーパーでみりん干しを見て、これなら食べられると買って以来ハマってます。
炙りすぎるとすぐに硬くなるのでけっこうむずかしいのですが。
(今日も失敗。硬い!)

みりん干し、笹かまぼこ、納豆(玉子、ねぎ、かつおぶし入り)、温泉たまご、写ってないけど冷奴も。
冷奴ってみんな生姜を乗せて食べるでしょ?生姜じゃなくワサビで食べてみてください。
そして香の物、フルーツ、なめこの赤だし。

ほんとはコーヒー飲みたいけど、あたたかいお茶。
食後にあたたかいお茶を飲むなんて習慣なかったのですが、おいしい。
まるで大人になったような気分になれます。
ああ、早く大人になりたいなー。

それから少しドライブしました。
運転は納車の初日からすぐに慣れて、車幅も広くはなったけどすんなり乗れてます。
でも運転支援システムとか、アダプティブライトやオートワイパーがどう動くのかとか、細かいことではAppleCarPlayとMAZDAのアプリケーションとの切り替えだとか、もっというとBluetoothで繋げた2台のiPhoneの切り替えだとか(入ってる曲が違う)、そういうトレーニングがまだ必要なので、そのためのドライブです。

CX-5に乗り換えて気に入ってるとこはいくつもあるけど、いちばんわたしがうれしかったのはキーを持ってクルマから3歩離れると自動でロックがかかること。

WISHに乗ってた頃のことだけど、クルマの中にだいじなものを置いたまま外に出たことがあるのよ。
そのとき小さなオレンジ色の丸いものが地面に落ちてて、なんだろう?と近づくとマーブルチョコなの。
もちろん拾って食べたら、ちょっと先に緑のマーブルチョコもあり、その先には黄色のマーブルチョコ。
次々拾って食べていったら最後にはやっぱりハーメルンの笛吹きに捕まってしまったのでした。
笛吹きも「すいません。まさか大人がおびき寄せられるとは思ってなかったので、たいへん失礼しました」と解放してもらえたんだけど、その間WISHのドアロックは開きっぱなしだったのです。

それ以来わたしはクルマを離れるときはドアハンドルをガチャガチャしてちゃんとロックされてるのを確認してから、落ちてるものを拾って食べるようにする習慣がつきました。一歩ずつ確実に大人になっています。

しかしCX-5は確認しなくっても3歩離れたら自動でロックしてくれるし、さらにはスマホからでもロックしてあるかどうかを確認できるし、もしロックされていなければお知らせもきます。

でもまだ信用しきってないので3歩離れて、ロックがかかってドアミラーがたたまれるのを確認してからまた3歩戻ってガチャガチャして確認しています。
おかげでわたしはクルマから3歩離れるのに都合9歩も歩いています。
Posted at 2025/07/11 20:36:57 | コメント(8) | トラックバック(0) | 日記
2025年07月05日 イイね!

新しい写真です

愛車紹介に新しい写真を載せました。



みんカラに載せると、ワントーン暗く、鮮明度も落ちるようなので、完成した元画像の露光と鮮明度を最終段であらかじめ15〜20%くらい上げています。
みんカラというか、ネットにあげるとだいたいそうなんだけどね。必ず劣化します。
PCで見てる人は、ブログのトップにわたしの顔が出てるけど、そこそこ歳いってる日本人にしか見えないでしょ? 駅前スナックどどんぱ、みたいな。
ネットにあげるとみんなこうなっちゃうのよ。
ほんとはフランス人で17歳のわたしでもな。

さらにわたしはMacですが、Windowsで見るとこだわった色彩もぜんぜんちがう感じなってしまいます。

参考までに、こっちではその元画像も載せておきます。
これはテキストもついています。




それから前回上げた風車の写真は、ふるいフランス映画の色彩を意識してつくりましたが、かなりまずかったので、別撮りの写真から明るく、より自然につくり直しました。




みんカラの写真をいろいろ見てると、みんなしゃがんで撮るでしょ?
そのほうが車に迫力が出るしね。
でもわたしは敢えて、わたしが立ってる目線で撮ってます。

それは日常の風景の、日常の目線で、そのクルマがどう映るのかが、カーデザインに問われるものだと思うからです。
サーキットに特化したフォーミュラーカーじゃなく、スーパーにカボチャを買いに行ったり、ドラッグストアに風邪薬買いに行ったりもするクルマなんだから。

たとえばスタジオできれいな衣装を着て、表情をつくって、かわいい笑顔で撮るのもいいけど、でも、人間なんだからさ、その女性が日常のふるまいで、どんな姿勢で、どんな表情で、もう陽射しが強くなってる寝不足の朝に通勤電車に向かうのか。
そこにその人の真価があるし、そこを捉えるべきだと思うし、それに耐え得る被写体なのかどうか、が問題なのですよ。
女の子も。そして車も。

じゃあおじさんはどうなの?って?
いや、君たちはそもそも被写体になろうなんて考え持たなくていいから。

CX-5は、納車するまでは、SUVではあるけれど、クーペのような流麗さで、わりとコンパクトな印象を持ってました。
でも実際に自分のクルマになって、触れるほどそばに寄ると、意外にデカいし、先端がスーッとシャープに伸びてるようでいて、じつは切り立つような垂直のフロントグリルはけっこう無骨でゴツい。
今回メインにしてる写真はそこがよく出せてると思います。


愛車紹介のメイン画像はどっちがいいのかコメントで教えてください。

Posted at 2025/07/05 10:23:29 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記
2025年07月02日 イイね!

愛車紹介に写真載せました

往復6時間かけて写真撮ってきました。
愛車紹介の風車の写真、見てください。
このロケ地は非公開にします。

わたしはなんでも興味をもったらプロのレベルまで追求しないと気が済まない性格だけど、そんな中でどうしてもカメラだけはじょうずになれない。

ちゃんとクルマにフォーカスしてるんだけど、どうしてカチッとならなかったのかなあ。

この間、お台場で撮ってボツにした写真も載せておきます。
ただ黒いだけなんだけど、こういう写真にするのにはなんかイカツすぎだよね。



来週、もうひとつ予定してるロケ地に行ってきます。
Posted at 2025/07/02 21:15:54 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2025年06月29日 イイね!

この道を、誰もが、最後にはひとりぼっちで。

朝の通勤はターミナル駅で1回乗り換えます。
長いコンコースを歩いてると、たくさんの人たちの列とすれ違います。
誰も他人を見ずに無表情で歩いてるのですが、すれ違う全員が、わたしの前を歩く大きな男性を見て、ひきつったような顔で避けるように左右に膨らみます。

わたしも追い抜いたときにその男性をチラッと見て驚きました。
年齢は60過ぎでしょう。
くたびれたポロシャツで、その胸にはフランス人形を大事に抱えて、歩きながらその人形の頭を撫でています。
しかもわたしが横目で見たとき、そのフランス人形がくるっとわたしのほう向いて目が合っちゃったんです。

ひえええ

この駅からは10分で職場に着くのですが、毎日この駅で必ずコーヒーを飲んでます。
そしてiPadで今日の予定を確認してると、さっきのフランス人形おじさんが入ってきてわたしの前の席に座ったのです!

フランス人形の口にアイスコーヒーのストローをあてて笑顔でまた頭を撫でています。

この人は一体なんだろう。
わたしは考え、頭の中である仮説を立てました。

もしかすると、この人には愛する奥さまがいて、先立たれてしまったのではないだろうか。
そのショックのあまり、奥さまがたいせつにしていたフランス人形を奥さまだと思い込むようになり、ずっと一緒にいるんじゃないだろうか。

わたしはそんな想像をしながら両手で顔を隠しました。
バカみたいだけど朝のカフェで涙が溢れてきたのです。
人前で泣かないわたしなのに。

この男性はきっと、若い日、一度だけ浮気をしてしまったのです。
そのことを最後の最後まで彼は謝ることができないまま夫婦は年老いていきました。
奥さまの誕生日に、大好きな鯛焼きを買って帰ったら、奥さまがどこにもいない。

「あれ?」と思って寝室へ行くと、奥さまは静かに寝ていらっしゃいました。
でもいつもと様子が違い、触れることもなく男は一瞬で何が起こったのかを知りました。

病弱だった奥さまの安らかな寝顔の、その横には、、
彼女が最後の力を振り絞り弱々しい文字で綴られた1枚の手紙がありました。

ごめんなさい
たぶん明日からご不便かけることと思います
今日はキッチンのおにぎり、温めて食べてください・・・


もうダメです。
わたしは両手で顔を隠してもう声を震わせて泣いてしまいました。

そういうことに違いありません。
いや、そうでしかありません。

テーブルに置いたスマホが振動し、横目で見ると、部下の人からのショートメールです。

「どうかなさいましたか?我々で朝礼始めてしまってよろしいでしょうか?」

朝礼だ?
そんなもの!今、どうでもいい!
こいつには人間の心ってものがないのかっ

でもそうもいかないので、わたしは席を立った。
そのとき思いついてカバンの中を探すとグミがあったので、近づいてそれをフランス人形の前に置き、おじさんに言いました。
「食べさせてあげて。お腹空いてるでしょう?」

おじさんは静かな目で、涙でぐしょぐしょになったわたしの顔をじっと見て、こう言った。

「これ人形だよ? あんた病院行ったほうがいいんじゃないの?」


人は誰もが1人で生まれてきた。
そしてどうしても誰かを求めて2人になり、そしてその2人は子どもを産み、やがてその子もまた孫を産む。
そうやって人は人生の中で「たいせつな人」を1人ずつ増やし、幸せを増やす。
しかしその大きくなってゆく幸せの数と同じだけ、いつか必ず別れる悲しみも増える。
もしも1人だったら、そのつらい別れに悲しむことはなかった。
それがわかっているのに、なのにそれでも人は、どうしてかどうしても、懸命に誰かと結びつき合おうとするものだ。

ずいぶん昔にわたしがつくった、こんな詩がある。


<この道を、誰もが、最後にはひとりぼっちで。>

幼い足で一人で歩いた道

ランドセルを降ろしてカバンに持ち変えると間もなく

背の高い男の人がわたしの隣を歩いた



二人の靴はスニーカーとローファーから
いつのまにか
紳士靴とパンプスに変わって また道を歩いた


やがてその二人の間には小さな足が加わり 3人でそして4人で
 手を繋ぎ仲良く道を歩いた
 
それから長い長い時が流れて

子どもたちは愛する誰かと
別の道を歩き始めて

低くなったヒールと くたびれた靴は
 また二人きりになって道を歩いた



秋の枯葉が舞う階段で
 もう足取りもゆっくりになって
杖をつき
ときどき転びそうになりながら
それでもふたりは助け合いながら道を歩いた



ある日からとつぜん


わたしはひとりで歩いていた

あの 遠い幼い日のように

一歩一歩を足元に確かめるように

また わたしはひとりで道を歩いていた



恋とか愛とか 笑顔とか涙とか
あなたたちが大きな声でいう幸せとか不幸とか

そういうことの 少し先へと(理沙)


寄り添う愛は美しいけれど、寄り添い合わなきゃ信じられない愛は、どんなに愛し合っても肉体が朽ちることに勝てない。

わたしたちって、学生時代からどんなに愛の議論を重ねても、どうしてかどうしても、愛の、その指先にすらさわれなかった。

けっきょく、愛に終わりを告げる肉体の死に恐怖するからだ。
残されたその先の孤独に耐えきれそうにない。


わたしたちは死を超えるために生まれてきたんじゃなかったのか。
そして愛は、そんな小さなことの、もっとずっとずっと先にあるんじゃないだろうか。

わたしたちって論点をさいしょから最後までまちがえてきてるんじゃないだろうか。



どんなことがあっても。
どんなに悲しくても。つらくても。
たとえ孤独になっても。そしていつか死んでも。
その道を歩こう。

道の先にある、その愛を最後まであきらめるな。





前回のブログの雪辱戦です。
なお、前半の話は、じつはすべて実話です。
画像はCX-5ではなく、WISHの車内です。
Posted at 2025/06/29 16:59:09 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「みんカラって昔から通信障害があっても告知も経緯の報告も何もしないよね Yahooになっての不具合も何の案内も対策もない よくこんな運営でやってるよね」
何シテル?   08/17 23:59
身長 / 168センチ 体重 / 52kg  スリーサイズ / B:貧乳  W:ふつう  H:ふつう  年齢:そこらへんによくある ごくふつうの年齢
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