ロアアームボールジョイントの交換
1
24ヶ月点検をしていてロアアームのボールジョイントブーツにひび割れを見つけました。ブーツがパックリと割れていた訳ではありませんが、相応の走行距離でもありましたのでボールジョイントAssyを左右共に更新することにしました。写真は交換した後の様子です。( ̄∇ ̄)
これから経験したこともない困難が待ち受けていることを知る由もなく…(〃ω〃)
2
どこのボールジョイントでもボルトがテーパー状になっていますので固定ナットを緩めただけではテーパーボルトががっちりと穴に嵌まっていて簡単には外れないのが普通です。ボールジョイントセパレーターなどの専用工具を使えば”パンッ”と大きな音を立てて分離できます。
まずはロアアームとボールジョイントを繋ぐ3本のボルトを外して工具を差し入れるスペースを作りました。(*^▽^*)
3
ここのナットは18mmサイズでした。写真をみてもらうと分かると思いますが、直ぐ上にドライブシャフトの蛇腹ブーツが迫っていてナットを緩めることはできてもナットを抜くスペースもありません。まずは浸透潤滑剤をたっぷりとスプレーしておきました。(^_^*)
4
写真の左上にある銀色の工具が既に持っていたボールジョイントセパレーターです。これを使用するには先程のナットの上にセパレーターの爪を乗せて使うのですが爪が入るだけのスペースがありません。ここのボールジョイントに手持ちのセパレーターを使うことは諦めました。(//∇//)
そこで新たに用意したのが左下の黒い叩き込みタイプのセパレーターです。この工具を叩き込むには重たいハンマーが必要になりますので右下の赤い大きなハンマーを使用しました。釘を打つ普通のカナヅチは右上のもので柄に225gと書いてありますが右下のハンマーは1.5kgの質量があります。( ̄▽ ̄;)
5
この位置に叩き込みタイプのセパレーターを差し入れてから重たいハンマーで後端を何度も叩き込みますが動画で見たように簡単に緩むことはありませんでした。( ̄∀ ̄;)
その日は諦めて一旦戻して、翌日は反対側に挑戦しましたがやはり緩む気配は全くありません。地面から高さ数十cm程度のウマやガレージジャッキではハンマーを思うように振るスペースを確保できないのも一因かもしれません。数十回は叩いたと思いますが、”カキーンカキーン”と響く大きな音は確実にご近所さんにも聞こえていた筈です。(@_@;)
6
新たな手段を模索して最後に考えたのが”熱膨張”です。テーパーボルトが嵌っている部分を加熱してあげれば穴サイズが僅かに大きくなって緩み易くなるのではないかと考えました。
安全性も考慮して決めたのが写真の道具でした。バーベキューの着火などに使っているものです。蛇腹ブーツなど熱に弱そうな箇所は濡れタオルと台所のアルミ箔を巻いて保護しました。道具の使い方はそれらの説明書をよくご確認ください。なお決してお勧めは致しません。(//∇//)
もしこれでもダメならパーツ持ち込み可の整備工場を探す覚悟をしていました。(*≧∀≦*)
7
最初は恐る恐る1-2分加熱してハンマーで叩き込み、ダメならさらに数分加熱して叩くを繰り返したと思います。何分加熱するのが正解だったのかわかりませんが、ある時に鈍い音がしてボールジョイントが緩みました。ボールジョイントのブーツは何度もの叩き込みですっかり破れてしまいましたがAssyで新品に交換するので問題はありません。緩んで良かったぁー (*´∀`*)
8
ボールジョイントを外してロアアームを清掃してから新しいボールジョイントAssyを取り付けます。
何度かやり直したのですが最初にボールジョイントのナットを手で回し入れてからロアアーム側のボルト3本を差し込み、ロアアームを少しずつジャッキで上げて3本のナットを締めてから最後にボールジョイントの18mmナットを本締めする手順がやり易かったです。(*'▽'*)/
9
関連パーツレビュー
[PR]Yahoo!ショッピング
タグ
関連コンテンツ( ボールジョイントセパレーター の関連コンテンツ )
関連整備ピックアップ
関連リンク