偶然!見つけた知らない人のブログ記事
ハマってしまいました (^^♪
ネットで調べると
不特定多数に自由に見れる記事は転載しても
違法性はないとのことなので!紹介したいと
作成者のセンスに脱帽しました <(_ _)>
『 ショッカー!実務開始? 』
研修が終わって、怪人製造部に配属されて、改造手術を見学させてもらって・・・
いよいよというか、ようやくというか仕事らしい仕事をするようになった。
ショッカー戦闘員としてのわたくしの初実務は・・・
血液の調達!
怪人を作るときに結構な血液が必要らしく、それを定期的に調達してるらしい。
1人の先輩とコンビを組まされ、街に繰り出すことになった。
移動中、どのように血液を調達するのかと先輩に質問すると、
“怪人を作るために血をくださいと言っても、誰も血をくれない。だからこうするんだ・・・”
はい、論より証拠!
献血のふりをしてたくさんの方から血をもらおうというのである。
ああ、なるほど・・・
平気で嘘つくあたりはさすが悪の組織。
しかし・・・
誰も血をくれない・・・
先輩が悩む。
“怪人を作る雰囲気は出してないはずなのに・・・どっかでばれたかな?それで誰も協力してくれないのかな?”
いえいえ、この覆面の格好のせいでしょう・・・
とは口が裂けても言えなかった。
しかし、どうしても血を持って帰らないと死神博士に怒られてしまうので・・・
自腹!!
自らの血液を調達。
これが世界征服を企む人の姿だろうか・・・
『 ショッカー!死神博士マジ恐え… 』
血液を持って帰った次の日、わたくしは死神博士に呼び出された。
一緒に血液調達に行った先輩ももちろん呼び出された。
なんか嫌な予感がしていたが、案の上お叱りだった。
調達を指示された血液型が揃ってないとのこと。
そりゃそうでしょう・・・結局わたくしと先輩の自腹の血液だけなんですから・・・
しかし言い訳も出来ないわけで・・・
思い出すのも恐ろしい・・・
その時の死神博士の表情・・・
マジ恐え・・・こりゃ命令は絶対の縦社会だな。
で、わたくしはまだ配属間もないので若干大目に見てもらったが、こっぴどく叱られていたのは先輩。
“貴様、今度同じ間違いをしたら怪人にするぞ!”と言われていた。
!?
!!!???
仕事でミスしたら怪人にされる!?
怪人って、みんななりたくてなってるんじゃないの?
え、バツゲーム的な改造手術!?
そう言えば、ハエとかゴキブリとか、なんでそんな怪人になったの?って思う点は多々あったが・・・
なるほど、そういう裏事情があったのか・・・
ショッカー、恐ろしや・・・
『 ショッカー!先輩が怪人に… 』
いえ、この前一緒に血液調達に行った先輩ではないです。
死神博士のお叱りが響いたらしく、しばらく体調不良で欠勤してましたのでwww
で、全く別の先輩の話。
性格的にというか、どうも難しい人で、とげとげしい人だったようで、死神博士にとってもどうも扱い難い人だったようで・・・
あるミスを口実にして、怪人にされたようで・・・
で、これが出来上がりの姿。
サボテンの怪人、その名もサボテグロン。
え!?
ひょっとして、とげとげしい人だったから!?
確かにサボテンにはトゲがあるけど・・・
ユーモアのセンス!?
ショッカーの改造手術ってそんなことまで考慮してるの!?
しかし・・・
バラじゃなくてサボテンってあたりが、やっぱり罰ゲームっぽい・・・
もしわたくしが怪人にされるなら何にされるのだろう・・・
『 ショッカー!植物の栽培? 』
また泥臭い仕事が回ってきた。
まあ、下っ端なので仕方ないといえば仕方ないのだが・・・
本日の仕事は畑での種まき。
は?
なんで?
またとある先輩と行動を共にしたのでその辺を聞いてみた。
“怪人を作るには主に人間と何かをドッキングさせるんだ。それが動物だったり植物だったり。で、その植物もショッカーでは自前なんだ。”
あ~、なるほど。そういやこの前のとげとげしい先輩はサボテンにされてたし。
それにしても基本的に地味だな、ショッカーは。
植物なんて必要なときに買ってくれば良いのに・・・
まあ、経費削減ってのはどんな組織でも重要なのだが・・・
しばらくしてショッカーの畑に着いた。
数人が共同所有している土地の一角を借りてるらしい。
この日はちょうど季節初めの種まきの日で、地元農家の方々もたくさん集まっていた。
言葉の通り、泥臭い仕事だ・・・
『 ショッカー!事件…もぐり入社発覚 』
いや、わたくしのことではないです。
わたくしはちゃんと面接受けて内定通知ももらってショッカー入りましたので。
ある日のこと、今年ショッカーに入社した人数と内定を出した人数が合わないという事実が総務から伝達された。
みんな覆面なので、誰が誰なのかチェックできなかったとのこと。
おい、そんなアホな話あるかwww
で、面倒な仕事は下っ端の役目。
もぐりで入社したヤツを探し出せとの指令。
おいおい、総務というか本部で見抜けなかったものをわたくしごときが見付けられるわけないだろう・・・
確かにみんな覆面してるんだから、誰が怪しいかなんて・・・
あ、こいつだ・・・
なんで総務はこれを見抜けなかったんだろう・・・
一応死神博士に報告したが・・・
きっと罰みたいな感じで怪人にされちゃうんだろうな。
『 ショッカー!もぐり入社再び? 』
先日ニセモノショッカー戦闘員を発見してお手柄のわたくしですが、そのせいで目が肥えたのか、この日はまたしても怪しいヤツを発見。
あら?
死神博士、ちょっと若くなってない?
ってか、全然別人じゃないですか?
え、これって突っ込んでもいいの?
ってか、誰?
さすがに本人にどうしたのですかとは聞き辛く、他のショッカー戦闘員に尋ねてみた。
すると返って来た答え。
“死神博士は今日お孫さんの幼稚園の入園式に行くのでお休み。で、死神博士が休みの時でも戦闘員たちが怠けないように代理の人が来るんだ”
とのこと。
は~、なるほど。でも、代理だからって格好まで同じにしなくても・・・
ってか、死神博士がお孫さんの入園式に!?
え、ご家族いらっしゃるの?
お孫さんってことは、当然お子さんもいらっしゃるということか!?
え、めっちゃ普通の家庭持ちじゃないですか!?
世界征服を企む組織の主要メンバーって、もっとワケありの人生送ってる気がしてたが・・・
意外・・・意外すぎる・・・
『 ショッカー!勉強会 』
勉強会なんて響きも久しぶりの気がしたそんな日。
研修終わって、怪人製造部に配属されてからは実務的な仕事が多くなったけど、世界征服を目指す者は常に勉強をしなければならない。・・・みたい。
ということで、面倒なことに休日返上で勉強会なのだ。
死神博士が直々にいろいろ教えてくれるということで、参加しないわけにはいけない。
でも、これが死神博士の都合というか思いつきというかわがままというか・・・
先日お孫さんの入園式で欠勤した為、変わりに休日出勤を1日しなければならないらしく、我々戦闘員たちはそれに強引に付き合わされたって成り行き。
どんな組織でもそこそこ偉い人には無理やり付き合わされるものなのか・・・ゴルフとかじゃないだけまだマシか・・・。
で、休日はショッカー本部には基本的に入れないので、別の場所を借りての勉強会に。
場所は・・・近くの小学校。
“日曜だから誰もいないだろう”という死神博士の発想。
おい、許可は取ってんのかよ・・・
『 ショッカー!久々の友人との休日 』
休日といっても、死神博士の授業(?)を受けていたので半休ということになってしまったのだが。
で、授業が終わって直ぐにわたくしは待ち合わせ場所に向かった。
もともとこの日は高校時代の友人と久しぶりに一緒に飯でも食おうかという約束があったので、その友人との待ち合わせ場所ということである。
何とか時間通りに到着し、友人と久々の再会となった。
“おう、久しぶり!とりあえずどっか店決めようか?何が食いたい?”
と聞かれたので、とにかく洒落た店以外と返答した。
洒落た店だと、黒タイツに覆面ではお断りされる可能性もあるからだ。
結果、カレーを食べることになった。
食事をしながら他愛もない話が進む。
“お前、大学行かずに就職したってのは知ってたけど、何の仕事してんの?”
この姿を見て分からんか?
とも言いたかったが、当時はショッカーなんてまだまだ知名度が低かったので仕方ない。
とは言え、世界征服の仕事してる答えると、いろいろ突っ込まれて話がややこしくなりそうだ。
考えた結果、わたくしが出した答え。
プロレスラー・・・。
友人の反応。
“なるほどな、覆面レスラーか。それでそんな格好なわけだ。正体隠すのも大変だな、ははは。”
この瞬間までわたくしの格好に突っ込みをいれなかった友人は、いろんな意味で凄いヤツだと思う。
『 ショッカー!偶然にも…ライダー? 』
週も明け、今日も頑張って世界征服するか~と意気込んでいた出勤途中・・・
は!?
あれは、まさか!?
ライダー!?
最近ショッカーで完成したばかりのショッカーライダーは有給休暇中で南米に旅行に行ってるって話しだったけど・・・
ということは・・・本物!?
正義の味方のライダーか!?
見つからないように隠れながら様子をうかがうわたくし。
地図を見ながら、道行く人に
“ショッカーにはどうやって行くんですかね?”
って聞いている。
間違いない!本物だ!
ひょっとして、ショッカーに殴りこみに来る気か!?
早く・・・みんなに知らせなければ・・・
『 ショッカー!他部署の責任者は…』
ライダーがショッカーの近くにいたぞ、ということをわたくしが伝えたら、もうショッカー大騒ぎ。
急いで引越しだとか、みんな変装してばれないようにしようかとか、あるいは土下座して許してもらおうかとか・・・
いろんな話題で騒ぎまくる人たちが多数。
察するに、今のショッカーの力では束になってもライダーに勝てないということか?
死神博士も慌てている。
“認めたくないが、ライダーは今まで作った怪人の最高傑作。正直今の怪人では誰も勝てない・・・”
とのこと。
おいおい、サボテンとかワケの分からない怪人作る暇があったらちゃんと強い怪人作れよ・・・
で、死神博士からわたくしに対して指示が出た。
“ライダーがうろついていた件、詳細を悪事執行部の責任者に伝えてくれ”
とのこと。
悪事執行部?察するに他の部署だな。
とにかくわたくしはその責任者のところへ行った。
出てきた責任者は・・・
ん?ゴキブリ怪人?
と思ったが違うらしい。周りの人から地獄大使と呼ばれているので、おそらくそういう名前なのだろう。
それにしても、なんか変なメイクだな・・・
仕事上止む無し?それとも趣味?
『 ショッカー!死神博士とのお別れ 』
ライダー警戒態勢に入ってから3日が過ぎた。
相変わらずショッカー内は慌しい。
(ってか、3日たってまだライダーもショッカー見つけられないのかよ・・・)
わたくしの周りにもいろいろ変化が訪れた。
まずは、死神博士が南米に異動になった。
有給休暇で南米に旅行に行っていたショッカーライダーが南米を気に入ったらしく、このまま南米にいるとダダをこねはじめたためらしい。(なんじゃ、そら・・・)
そのショッカーライダーの脳改造を行い、何とか日本に連れて帰ってライダーと戦わせる任務らしい。
なんか、むちゃくちゃな展開の気がしたが・・・
世話になったこともあり、わたくしと数人で空港まで見送りに行くことになった。
また死神博士に会うことはあるのだろうか・・・
悲しいわけではないが、何かしら切ない気がした。
それにしても・・・
空港までは電車などで移動したのだが・・・
やっぱりイカとビールが好きらしい。
イカでビールの飲むのが・・・
イカでビール・・・
『 ショッカー!よろしく地獄大使 』
死神博士が南米に異動になって、じゃあわたくしの上司はどうなるのかということだが、この日から地獄大使にお世話になることになった。
つまり、わたくしも怪人製造部から悪事執行部に異動になったわけで。
まあ、内勤から営業になったようなもの。
それにしても、ショッカー入って間もないのにもう異動?
しかも、異動の理由が「ライダーを見かけるとは、外回りに向いている」だとさ。
本当に見かけただけなので、ただの偶然以外のなんでもないのだが・・・
しかし、いい加減わたくしもショッカーが変な感性の組織ということはわかってきたので、だいぶ抵抗はなかった。
で、死神博士を見送ったばかりだが、早速外回りの仕事。
その足でライダーを見かけた場所へ地獄大使を案内しなければいけないことになっている。
現場検証ってやつか?
それにしても地獄大使自ら出向くとは・・・噂だけど、この人かなりそそっかしい性格らしい。
手柄が欲しいのか、単なる好奇心か、とにかくじっとしてられないのだろう。
地獄大使は途中の駅から乗ってくるという話だったが。
車両もたくさんあるし、人もたくさん乗ってるし、見つけられるか・・・
あ゛・・・
いた・・・
分かりやす過ぎるんですけど・・・
そのままの格好で電車ですか?
『 ショッカー!なんとライダー居住エリア発見 』
ということで、地獄大使と共に先日ライダーを見かけたあたりまで電車で移動。
電車を降りて、駅を出ていきなりビックリ!
あ、あれは!?
ライダーのサイクロン号?
いや、ちょっとショボい気が・・・
しかし、そそっかしい地獄大使がコレを見て見ぬふりをするわけがない。
駅員やら通行人やら、手当たり次第にこのバイクの持ち主について聞いて回った。
そして入手した情報。
“あのバイクの持ち主なら知ってるよ。うちのバイク屋の常連さんだ。バイクのレースとかに出てる人で、レース用バイクとプライベート用バイクを持ってるんだけど、あれはプライベート用。3つ先の駅の居酒屋でバイトしてるんで、いつも駅まではあれで行ってるっていってたな・・・”
むむ・・・バイクのレース・・・明らかにライダーっぽい。
さらに地獄大使が問う。
“そいつは眉毛が濃いか?”
答えるバイク屋の主人。
“あれ、ひょっとして知り合い?ああ、あの眉毛は印象的だな、ははは”
間違いない!本郷猛だ!
ってか、このスクーターのデザイン。他にありえないよな。
つまり、ライダーはこの辺に住んでるということだ。これは貴重な情報だ!
で、このままここでライダーを待つのかと思ったが、地獄大使は引き上げると言う。
そうか、この日は週1回のショッカー早帰りデー。仕事が残っていても17時には帰らなければいけない。
ライダーとの接触は・・・また今度か。
それにしてもしかし・・・ライダーもバイトとはな。
正義の味方も先立つものは必要ということか・・・
『 ショッカー!戦闘体制か? 』
ライダーの居住エリアも分かったことだし、いよいよライダーと本格的に戦う日も近いのではないかと、地獄大使のもと、悪事執行部での会議が開かれた。
じっくりとした作戦会議にでもなるのかと思ったが、地獄大使いわく、
“そんなものない。というか、私に考えられるとでも思ったか?そんなに頭がきれる人材なら、私はショッカーじゃなくてもっと他の大企業で働いているよ。”
ちょっと・・・
なんという開き直り・・・
そんなこと言ったら、夢と希望を持ってショッカーに入ってきた人たちのモチベーションが下がるでしょうが・・・
まるでショッカーは駄目組織みたいな・・・
まあ、当たらずしも遠からずというのは分かるが・・・
そして地獄大使が言葉を続ける。
“戦いなんてものは意地と根性!お前たち、この覚悟で戦え!”
と言って披露されたものが・・・
そんな・・・こりゃあんまりだ・・・
ライダー何人いるんだ・・・
『 ショッカー!戦闘員の反乱? 』
悪事執行部の会議で地獄大使から披露されたもの・・・
数十人のライダーを前に、1人で立ち向かっていく戦闘員のイメージ・・・
明らかに下っ端に対して無理強いをさせるその考え方・・・
下っ端の堪忍袋の緒が切れた!
“ふざけないでください!我々に死ねと言うことですか!?”
“怪人はどうしたんですか!?またやられてしまった尻拭いを我々にさせる気ですか!?”
“自分で戦ったことあるんですか!?現場の事情、分かってるんですか!?”
“まともな戦略も立てずに、ただ頑張れと!?あなたそれでも責任者ですか!?”
“その格好は何なんですか!?一緒に行動してるとき恥ずかしくて仕方ないんですよ!!”
次々と発せされる戦闘員からの文句。
どさくさに紛れて地獄大使の格好に文句を言ってる戦闘員もいたが・・・
わたくしは圧倒されて何も言えなかったが、一般戦闘員とは言え、もともと世界征服を目指してショッカーに入ってきた人たち、本気になったときのパワーはさすがなものだと思った。
まともに返答できない地獄大使に対して、戦闘員の反抗もエスカレート。
ついには地獄大使を・・・鎖で・・・
ど、どうするつもりなんだろう?
『 ショッカー!地獄大使…決死の策? 』
戦闘員たちにフルボッコにされかかった地獄大使。
さすがにこのままではヤバイと思ったのか(っていうか、弱っ!)、本気で謝りはじめた。
しかし、一度火が着いてしまった戦闘員たちの怒りはなかなかおさまらない。
そこで地獄大使が決死の策に出た!!
“今度、女性のショッカー戦闘員とコンパを設定してやるから!それで許してくれ!”
は?
コンパ?
何、その発想?
・・・しかし、以外にも戦闘員たちの手が止まった。
そ、そんなに・・・女性への憧れが?
とはいえ、簡単には納得していない様子。
というのも・・・以前見かけた女性のショッカー戦闘員って・・・
イー!ヤー!
こんな不気味な人たちとコンパして何が楽しいんだ!!
と、わたくしが思っていたことを、ある戦闘員が口に出した。
すると地獄大使、呼んでくるからちょっと待っててくれと・・・
そして登場したのが・・・
お!お!お!お!
これは!!!
イケてるではないか!!!
当時高校を卒業してショッカーに入って間もないわたくしには強すぎる刺激だった。
後日コンパは行われることになり、地獄大使の危機的状況はなんとかおさまったようだった。
男って・・・単純・・・
『 ショッカー!コンパ失敗 』
数日後、地獄大使の約束どおりコンパが開催された。
わたくしは他の戦闘員たちに圧倒されて地獄大使に反抗できなかった類だが、それでも人数合わせということで参加させてもらった。
19時から開始ということで、その日はみんな早めに仕事を切り上げてコンパ会場に向かった。
コンパ会場に戦闘員男性陣が到着したのは30分前。
ちょっと・・・気合入りすぎじゃないか?
そして、予定時間よりちょっと送れて戦闘員女性陣登場。
コンパが開始された。
まず自己紹介からで、今どんな仕事してるのかとか、どこに住んでるのかとか、趣味は何かとか・・・会話が進んでいく。わたくしは初めてだったが、これがコンパというものか・・・。なかなか話は盛り上がっているように見える。
21時くらいになり、飲み放題の時間が終わった。
じゃあということで、ある男性戦闘員がカラオケにでも行こうかと提案する。
しかし・・・
しかし・・・
女性戦闘員の回答は・・・
“明日仕事早いから・・・”
“終電の時間が・・・”
“門限があるから・・・”
などなど。結局コンパは終了となった。
まあ、いろいろ都合あるから仕方ないな・・・程度にわたくしは思っていたのだが、他の男性戦闘員たちはやけにへこんでいる。
コンパが初めてのわたくしにはわからなかったが、これは”脈なし”ということであると教えてもらった。
反省会と称して帰宅前にクダクダ感満載の戦闘員たち・・・
夢は・・・終わった・・・
『 ショッカー!休日での訪問先に (@_@;) 』
ショッカーといえども、秘密結社といえども、世界征服といえども、労働基準法に反するわけにはいけないとのとこで週に1日は休みがある。
そういえば、日曜日に死神博士の繰り替え出勤に付き合わされて意味のない授業受けたこともあったな・・・
なんて苦い記憶を忘れるほど、久しぶりの自由な休日がやってきた。
とはいえ、まだまだ実家暮らしのわたくし、両親からいろいろ頼まれることも多いわけで。
その日は父親に頼まれて車検の支払い漏れを整備工場に持っていくというお使いを頼まれてしまった。
支払い漏れ?
長い付き合いの整備工場なので、どうやら車検にもツケがきくみたいな・・・
で、さっさと終わらせようと思って家を出ようと思ったが、父親いわく
“頼むからあの覆面していかないでくれよ”
・・・わかってますって。言われなくても黒タイツも着ないよ、休日なんだから。
で、さっさと整備工場に着いて、店主とお会いした。
わたくしもこのおじさんのことは知っている。小さい頃からちょくちょく会うこともあったが、整備工場を営んでいたのか・・・
父親から預かったお金を渡し、しばしの間世間話。
なかなか経営は上手くいっているらしく、最近バイトを雇ったらしい。
日曜だけの出勤らしいが、なかなか熱心な人なので雇ってるとか。
あと、車に関してはそうでもないが、バイクに関してはやたら詳しいので、知識が役に立つこともあるとか・・・
ん?バイクに詳しい!?
今日は日曜だけど、いないのかな・・・
お、あっちで何やら作業としている音が・・・
どんな人・・・
ゲッ!!
え~!!!!!!!!!!
そんな話あって良いのか?
先日の調査で居酒屋でバイトしてることは分かっていたが・・・掛け持ち!?
しかも・・・変身してるし・・・
戦闘員の格好して来なくて良かった・・・
『 ショッカー!悩める戦闘員 』
知り合いの整備工場でライダーがバイトをしていると知った後、わたくしは悩んでいた。
仕事として考えればもちろん地獄大使に報告すべきなのだが、そうなると知り合いの整備工場にも迷惑がかかるかもしれない。
正直・・・地獄大使は何をやらかすかわからない。整備工場が散々な目に遭うのが容易に想像できてしまう。
かと言って報告しなければ・・・
ライダーなんて見かけなかったということにして黙っていれば問題はないだろうが、報告することによって出世の道が開けるかもしれない。
出世か、知り合いへの気遣いか。
仕事かプライベートか。
悩む・・・
次の日、普通どおりショッカーに出勤したのだが、悩んだままで結局地獄大使に報告しなかった。
もやもやした気分で、帰宅途中に寄り道をしてボーっとしていた。
すると突然声をかけられた。見ると全く知らない人だったが、気さくな雰囲気のお姉さん。
元気がないわたくしの姿を見て声をかけてくれたようだ。
やさしく話をしてくれるので、こちらもついつい心を開いてしまった。
ありのままを話してしまったわたくし・・・
すると、お姉さんはこうアドバイスしてくれた。
“悩んでることも含めて全て話すべき”と。
“どんなに怖くて波長が合わない上司でも、鬼じゃないんだからそれなりの対応はしてくれるはず”と。
確かに鬼ではありませんが・・・人間でもないような気がしますが・・・
地獄大使じゃな・・・ちょっと不安だな・・・
死神博士になら相談してたかもしれないが・・・
そういえば死神博士は元気にしてるのだろうか。
『 ショッカー!お帰りなさい死神博士…でも ^_^; 』
わたくしにとっては渡りに船!
悩みの相談は地獄大使ではちょっと・・・と思っていたところに、死神博士が南米から帰ってくるという情報が入ってきた!
死神博士なら・・・まともに話を聞いてくれるだろう♪
そう思って楽しみにしていた。
そしていよいよ死神博士出勤の日!
・・・。
・・・。
・・・。
あれ?
その格好?
死神博士が語る。
“どうコレ?イケてない?こっちじゃ大使地獄のヤツがばーはー利かせてるってしーはな?んじゃ、sameな好格で大使地獄をクリビツさせて、イー!なヤツらをパニくらせて、んで盛り上がればチョーおもろいじゃん♪”
(翻訳)
“どうです?良くないですか?こちらでは地獄大使さんが幅を利かせてるという話ですよね?では、同じ格好をして地獄大使さんをビックリさせて、戦闘員たちを混乱させて、それで社内の雰囲気が変わればとても趣があるのではないでしょうか?”
な、な、な、な、何!?
死神博士さん、何を言ってるの?
なんか業界人みたいなしゃべり方になってるし・・・
さては、南米に行って開放感に浸りすぎて、おかしくなったか?
そういえばショッカーライダーも連れて帰ってないみたいだし。
ショッカーライダーの脳改造をやり直すどころか、あなたの脳が改造されてしまってますよ・・・