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最近のエコカーは売り方が気に入らないのだが、職場にも1台導入された。

出先に配置されたのは、もっとも低グレードのものか。

本社で会議があるので、片道50kmを往復してみた。



エコドライブに徹したのでフル加速をしていないが、エンジンも必要十分か。

加速の際にモーターがアシストしてくれるためか、排気量以上に小気味よい使い勝手である。

停車すると、強制的にエンジンが止まる。

ただしエアコンの負担もあってか、バッテリーチャージのために毎回アイドリングストップというわけではなさそうだ。

減速するとエネルギーを回収するためか燃費ゲージが伸びる。

停止寸前に、一瞬エンジンブレーキの感触が変わるのは気色悪い。



足回りは良くできているようだ。

そこそこロールして、踏ん張る感触が好感を持てる。

加減速しても、ピッチングも起こらずスムーズである。

ま、今時の車だから比べる対象が悪いか…。

コーナリング中、回生ブレーキのせいか外側の前輪に加重がかかる感触があるのはちょっといただけない。



シートは腰が奥まで座らないので、腰掛けのようなイメージ。

座面を前後に傾けられるのに、収まりのいい場所が見つからない。

ハンドルにティルトがないので、腰から下と、腰から上がバラバラ。

ドライバーの方が車にあわせなければいけないような座姿勢である。



いろいろな表示でエコを強調するメータが付いているのだが、物珍しいために目線がそこばかりに行ってしまう。

エコカー事故って、実際に起こりそうな気配である。

結論的には、エコメータがこの車で一番面白いのだが、全体におもちゃのような仕上がりを感じる。

もっとシンプルにできないのかなあ。



うちの職場は標高およそ90m、本社は10mぐらいか。

とすると、行きは降り勾配0.16%ぐらいか。

当然帰りはその逆で、登り勾配0.16%である。

往路、流れに乗って走ると、エコメータがいい感じに好燃費をお知らせしてくれる。

結果、表示ではあるがおよそ30km/Lを記録。

ま、T社じゃなくH社のハイブリッドだからこんなものか。

復路、わずかではあるが登り勾配は燃費が伸びない。

やはり表示で25km/Lぐらいか。

1㌧以上ある車体を、80mも持ち上げるんだからこの差が出るのだろう。



嫌いと思って乗るのだから、いい印象はない。

最近の車って、こんな方向に行っちゃうのねってのが、正直な感想である。

…つまんない。