デル製ノートPCの発火事故に始まって、”もう無い”との発表とは裏腹に範囲を拡大させてきたソニー製(正確には、関連会社のソニーエナジー・デバイス社製)バッテリー問題ですが、とうとう
VAIOも回収すると発表されました。『バッテリーには問題はない』『PCメーカー側の設計に問題』とか言ってきましたが、VAIOも回収となっては全く言い訳が立たないでよう。上のリンク先がソニーからのアナウンスですが、
『VAIO は、電池セルが過剰発熱や発火に至らないよう、各種の安全施策を考慮したシステム構成となっております。
しかし一方で、VAIO につきましては、お客様により一層ご安心いただくことを最優先とし、(以下略)』
などと取り繕おうとしているのは見るにたえません。
ノートPCに同社製のバッテリーを採用していたメーカー(現時点でデル,アップル,IBM/レノボ,東芝,富士通,日立,シャープ)が次々にリコール・自主回収を開始しており、VAIOが加わったことで回収されるバッテリーの総数は900万個近くになるとか。この回収費用はほとんどソニーの負担になる上、東芝が損害賠償請求の検討を始めたとのニュースも流れています。実際には損売賠償となると、被害額の算定など難しい点もありますが。
ともあれ、今回の問題によるソニーの損害は相当な額になると思われます。今後のメーカー側の採用見合わせ、イメージダウンなど数字に出にくい損失も有りますし。
また、ユーザー側の対応としては、メーカーが回収を始めても交換するバッテリーの供給が追いつかずに待たされる可能性が大いに考えられます。対象機種をお持ちの方は、早めに動くことをお勧めします。
Posted at 2006/10/18 00:49:07 | |
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