ハマる人にはハマるユニークホットハッチ

エクステリアはJCWというスポーツグレードでありながら、格好良い要素と元のミニがもつ可愛らしい要素の融合した独特のデザインです。
BMWらしいフェイク要素の少ないデザイン(でもボンネットダクトはダミー...)で、特に人気のあるユニオンジャック柄のテールランプはひと目でミニだと分かる象徴的な部分でお気に入りです。


内装デザインも非常に独創的で、航空機に使われているトグルスイッチがスイッチ類全般に使われいたり、丸をモチーフにした装飾が多く施されています。
BMWの傘下でありながら共有パーツは少なく、丸とトグルスイッチで統一されたテーマでデザインされた内装はとても素晴らしいです。
ただし一点だけ残念なポイントがあり、ステアリングスイッチ及びシフトノブといったよく手で触れる部分にピアノブラックが使われており、非常に指紋が目立ちます。

公道では持て余すほどのパワーを秘めています。
231馬力、1450回転で320Nを発揮する2Lターボエンジンは0-100を6.1秒で達するほどにパワフルです。
もちろんこれ以上に早いFF車はシビック・メガーヌ・ゴルフとありますが、個人的には十分すぎるパワーです。
高速道路で追い越しをかける時も全くのノンストレスで加速するので、文句の付け所がありませんね。
操作性についてもそもそもがコンパクトなので取り回しも良く運転がしやすいです。
ステアリングは今まで乗った車の中で一番重いですが、重いステアリングは好みなので気になりません。

乗り心地はかなり硬いです。ランフラットタイヤが標準なので路面の突き上げも感じやすいですが、スポーツグレードなので仕方がないのかなと思います。
しかし車両本体価格が500万円を超えるにも関わらず静粛性は悪いなと思います。
非常にロードノイズが車内に入ってきてしまい、車内での会話が難しい場合もあります。

コンパクトな車なので荷室は狭いです。
キャリーケースは収まるので、2人旅が余裕で出来るレベルだと思います(3人は少し厳しいかも...)
通常だとシートを倒したときに段差が出来てしまいますが、2段階で高さ調節可能なデッキボードが標準装備なので、高さ調整をするとほぼフラットになります。
このデッキボードのおかげで床下収納が可能になるので重宝しています。

平均燃費は13～14km/Lで、思ったよりは良いなという印象です。
普通に高速道路を流す程度であれば16～17km/Lまで伸びますし、これだけパワフルなスポーツグレードでこれだけ燃費が出れば満足かなと思っています。
むしろ購入前に想像していたよりも良かったです。

総額600万円程度でスポーツグレードとは言えコンパクトな車の金額とは到底思えません。
MINIにこんな金額出したくないと思われてもしかたがない価格帯だとは思います。
程度の良い認定中古車でも400～500万円程度はするので、正直コスパはそこまで良くないとは思います。