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2025年02月19日

「カローラ価格指数」の変化から読み取れること

「カローラ価格指数」の変化から読み取れること 「カローラ価格指数」とは、カローラの価格が日本の経済状況や庶民の購買力とどのように連動しているかを示す指標です。昨日の日経新聞一面に記事が出てます。

この指標の推移を見てみると、1966年の0.90から高度経済成長期の0.27を経て、現在の0.52に変化しています。
この変動は、日本経済の発展とともに、カローラの位置づけがどのように変化してきたかを表しています。

📉 カローラ指数の推移とその意味
カローラ指数は、以下の計算式で求められます。

カローラ指数 = (平均年収 ÷ カローラの価格) × 100

つまり、カローラの価格が上がるスピードが、平均年収の増加に比べて速いと指数が低下します。

では、実際のデータを見てみましょう。

年   カローラ価格   平均年収     カローラ指数
1966年(初代) 49万円 約55万円(推定)     0.90
1980年(成長期) 79万円 約290万円      0.27
2024年(昨年) 240万円 約460万円        0.52
このデータを見ると、以下の3つの重要な変化が読み取れます。

📊 カローラ指数の変化の背景
1️⃣ 1966年(カローラ指数:0.90) → 「大衆車の誕生」
1966年に登場した初代カローラの価格は49万円、当時の平均年収は約55万円でした。
つまり、1年分の給料を貯めればカローラが買えたという状況でした。
当時はまだ自家用車が普及していなかったため、カローラの登場はまさに**「庶民がクルマを持てる時代の幕開け」**でした。

2️⃣ 1980年(カローラ指数:0.27) → 「所得増加で大衆車がより手頃に」
高度経済成長のピークを迎えた1980年には、カローラの価格が79万円になったものの、平均年収は290万円と大幅に増加し、カローラ指数は 0.27 まで低下しました。

これは、「カローラがより買いやすくなった」ことを意味します
当時、日本は右肩上がりの経済成長を遂げ、国民の購買力が上がっていたため、クルマを持つことがより一般的になりました。
まさに「一家に一台」の時代の到来です。

3️⃣ 2024年(カローラ指数:0.52) → 「経済停滞と価格上昇で負担増」
バブル崩壊後、日本の経済成長は停滞し、平均年収は1990年代の450万円前後からほぼ横ばい。
一方で、カローラの価格は 240万円 まで上昇し、カローラ指数は 0.52 に上昇しました。

これは、「カローラが再び庶民にとって買いづらくなった」ことを意味します
背景には以下の要因が考えられます。

✅ クルマの安全装備・環境対応技術の向上でコスト増
✅ 原材料価格の上昇や円安による影響
✅ 経済成長が停滞し、庶民の購買力が低下

特に近年では、物価上昇に加えて若者の所得水準が伸び悩んでおり、「カローラはもはや庶民のクルマではない」という声も増えています。今年は米5㌔で3500円、キャベツ1束(400円)やミカン6個?(600円)も庶民が買い控えしているのですから・・・エンゲル係数もまた上がり日本はG7で最貧国の更新になるでしょう・・・

🚗 トヨタの次世代大衆車戦略は?
こうした状況を受けて、トヨタは今後、以下のような新たな戦略を模索すると考えられます。

✅ 1. 低価格エントリーモデルの導入
カローラが高価格化したことで、より手頃な価格の**エントリーモデル**が必要になる可能性があります。
例えば、東南アジア向けのトヨタの廉価モデルを日本市場に導入するのも一つの手かもしれません。

✅ 2. EV大衆車の開発
現在、中国のBYDなどが低価格EVを投入し、大衆市場を狙っています。
トヨタもEVシフトを進めていますが、価格が高いのが課題です。
もし、トヨタが200万円以下のEVを開発できれば、EV版「カローラ」として新たなスタンダードになり得ます。

✅ 3. 新たな購入スタイルの提案
若者のクルマ離れが進む中で、サブスク型の販売モデル(トヨタのKINTOなど)を活用し、
「クルマを所有するのではなく、月額料金で手軽に乗る」スタイルが主流になる可能性もあります。

🔍 まとめ:「カローラはまだ大衆車と呼べるのか?」
1966年のカローラ指数0.90 → 1980年の0.27(最も買いやすい時代) → 2024年の0.52と、
カローラはかつての「庶民のクルマ」から、徐々に高価格帯へとシフトしていることが分かります。

かつては「手頃な価格で高品質な大衆車」として親しまれてきたカローラですが、
現在は価格が高騰し、本当に庶民のためのクルマなのか? という疑問も生まれています。

トヨタは今後、「カローラに代わる新しい大衆車」をどのように提供するのか?
EVの普及や新しい販売方法の導入など、次世代の大衆車戦略に注目が集まります。 🚗💨
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Posted at 2025/02/19 08:21:45

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