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2025年06月13日 イイね!

【経済構造の変容とカーライフ】財政リスクと格下げ懸念が自動車社会に及ぼす波紋

【経済構造の変容とカーライフ】財政リスクと格下げ懸念が自動車社会に及ぼす波紋■ 財政健全性の喪失が招く構造的リスク

2025年6月13日付の『日本経済新聞』は、日本の財政運営に関する厳しい警鐘を鳴らしました。特に注目すべきは、日本の政府債務残高がGDP比で約255%という突出した水準にあるという点です。これはG7諸国中で群を抜く高さであり、主要な格付け機関S&Pにおいても日本の格付けは「A」にとどまり、他の主要国(米国:AA+、ドイツ:AAA)と比べて相対的に低い評価となっています。

このような状況下では、将来的な格下げリスクが現実味を帯びており、それが経済全体、さらには我々の消費行動にまで影響を及ぼす可能性があります。

■ 自動車産業と国際信用――見過ごせぬ連関

ここで自動車愛好家、あるいは業界関係者として注目すべきは、財政問題が「企業の信用力」や「外貨調達力」に及ぼす影響です。自動車産業はグローバルな部品調達網に依存しており、為替レートや調達コストの変動が生産と価格戦略に直結します。格下げによって円の対外信用が低下すれば、円安圧力が加速し、輸入部品や海外製車両のコスト増は避けられません。

また、日系自動車メーカーにおいては、欧米市場での資金調達コストが上昇する可能性があり、それが研究開発投資や新技術導入の抑制につながるおそれもあります。これはEVや自動運転といった次世代領域における競争力にも直結する要素です。

■ 金利上昇と個人消費の重み――ローン金利はどうなるか

国内の金利環境が変化すれば、当然ながら自動車ローンの金利条件にも影響が出ます。とりわけ若年層にとっては、ローン金利の上昇が新車購入のハードルを高め、軽自動車や中古車市場へのシフトが強まるかもしれません。これは車種選択や所有形態(シェアリング・リース等)の再考を迫る構造的転換といえるでしょう。

■ 教養としての経済知識とカーライフの接点

大学教育の場でも、昨今は「経済リテラシー」の涵養が重視されております。個々の消費行動がマクロ経済とどのように接続しているのか――その理解は、持続可能なカーライフを構想するうえでも不可欠です。たとえば、次に購入する車が内燃機関車か電動車かを決定する際も、為替・物価・エネルギーコストの複合的要素を見極める必要があります。


日本の財政課題は、決して抽象的な遠い問題ではありません。むしろ、ガレージの中の愛車や、次なる買い替えを構想する日常にこそ深く関係しています。格付けの低下が意味するのは、国の信用力低下とともに、私たちの選択肢の制限でもあるのです。

今後の経済政策や格付け動向を注視しつつ、クルマ好きとして知的に備えること――それが真に成熟したカーライフのあり方だと!


Posted at 2025/06/13 10:00:01 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2025年06月07日 イイね!

「上質な白米」としてのN-ONE──Type Rと並んで見えた実用車の静かな美学

「上質な白米」としてのN-ONE──Type Rと並んで見えた実用車の静かな美学昨日、いつものディーラーで空気圧を調整してもらっていたときのこと。ふと隣を見ると、そこにはHonda Civic Type R(FL5型・レーシングパッケージ)が堂々と停まっていた。赤いボディ、圧倒的な全幅1890mm。いやはや、これはもう“クルマ”というより“戦闘機”だなと感じたほどの迫力だった。

そんなCivic Type Rの隣に、そっと寄り添うように停まっていたのが、私の愛車、N-ONE プレミアム。全幅1475mmという軽規格の中に、無駄のない美しさが詰まっている。あまりに対照的な2台を目の前にして、ふと頭に浮かんだのは「N-ONEは、やっぱり“上質な白米”だなあ」という実感だった。

KONAMI駐車場で感じた現実──段差と狭さとType R
ちなみに、いつも利用しているKONAMIスポーツクラブの駐車場は、都市型にありがちなやや狭い区画幅で、入口にはけっこうしっかりした段差がある。Type Rクラスのワイドボディ+ローフォルム車にとっては、物理的にも心理的にも少し気を遣う構造だ。

一方、N-ONEはすっと入ってすっと出られる。段差も何も気にしない。まさに「日常の味方」としての安定感。

圧倒的な価格差──N-ONE 190万円 vs Type R 580万円
スペックを比較すると、その価格差は約390万円。N-ONE RS(ターボモデル)は新車で約190万円前後。一方、Civic Type R(レーシングパッケージ)は、2025年現在で新車価格が約580万円に達する。

確かに、走行性能・サーキット対応・デザインなど、Type Rにはその価値がある。でも、日々の移動や買い物、通勤で使うシーンを考えると、N-ONEのコストパフォーマンスの良さは圧倒的だ。

減価償却という現実──Type Rは年間50〜70万円の価値が落ちる?
Type Rのようなスポーツモデルは、1年目での値落ちが比較的大きい傾向にある。実際、中古車市場では以下のような推移が見られる:

年式 新車価格 1年後の中古価格 減価額
2023 約580万円 約500〜520万円 約60〜80万円
2024 約580万円 約510〜530万円 約50〜70万円

つまり、**所有しているだけで年間50〜70万円が“減っていく”**計算になる。もちろん、趣味として割り切れる人には問題ない。しかし、実用車としては重い。

一方、N-ONEはというと、3年後でも中古市場で110〜120万円の価値を保つことが多い。つまり、3年間での償却は約70〜80万円。年間25万円程度の減価率で済むわけだ。

「白米」は決して地味じゃない
白米って、料理の主役には見えないかもしれない。でも、毎日欠かせないし、いいお米を選べばそれだけでごちそうになる。N-ONEもまさにそれ。上質な“足”として、静かに日々の暮らしを支えてくれる。

Type Rが“特別なディナー”だとすれば、N-ONEは“炊きたての銀シャリ”。どちらが良いかではなく、どちらが今の自分の「生活の器」に合っているかだ。

そんなことを感じさせてくれた、マイディーラー駐車場での出来事だった。
Posted at 2025/06/07 08:38:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2025年06月05日 イイね!

「人口減少」と「年金縮小」が映し出す自動車文化の未来 ― 少子高齢化社会におけるモビリティの再定義

「人口減少」と「年金縮小」が映し出す自動車文化の未来 ― 少子高齢化社会におけるモビリティの再定義2025年6月5日付の日本経済新聞において、日本の年間出生数がついに70万人を割り込んだという報道がありました。合計特殊出生率は過去最低の1.15。これは、日本社会が経験している人口動態の急激な変容が、国の想定を15年も前倒しで進行していることを示しています。

こうした統計的事実は、単に社会保障制度の将来不安を高めるだけでなく、我々が日常的に享受している自動車社会の根幹にも深く関わってきます。本稿では、教育と交通文化の双方に関わる一人の大学教員として、この問題を皆さんと共に考察したいと思います。

「走る人」が減る社会:少子化のインパクト

報道によれば、生産年齢人口(15〜64歳)は今後50年でほぼ半減する可能性があり、それに伴い、年金支給額も最大4割減という見通しが提示されています。

この「担い手不足」と「所得の先細り」は、クルマという存在がこれまで果たしてきた「移動手段」以上の役割――すなわち地域文化や個人のアイデンティティの象徴としての機能を揺るがせることになるでしょう。

高齢化と年金縮小:自動車の「所有」が難しくなる未来

現実問題として、年金支給額の減少は、中高年層の可処分所得に直接的な影響を与えます。かつてであれば「退職後のご褒美」として手に入れたセカンドカーやスポーツカーは、今後は維持コストの重荷として捉えられるかもしれません。

保険料・税金・車検・整備費といった固定的な出費

ガソリン代や駐車場代などの日常的ランニングコスト

これらを勘案すると、特に地方においても**「買えない」「維持できない」という構造的問題**が顕在化してくると予測されます。

クルマ文化は継承されるか?

さらに深刻なのは、クルマ趣味の継承断絶です。若年層の人口が減少していく中、例えばMT車の運転技術や、カスタムカルチャー、サーキット文化といった多様な車文化の裾野が縮小する可能性があります。趣味車としてのS660やロードスター、さらには旧車のレストアといった領域が、「贅沢」あるいは「非現実的」と見なされる日が来るかもしれません。

モビリティの再定義と我々の役割

とはいえ、危機の中にこそ創造の契機があります。自動運転技術、EV、カーシェアリング、地域交通ネットワークの再構築といった動きは、人口減少社会の中で再び「移動の自由」を確保する手段として注目されています。

つまり、クルマは単なる所有物ではなく、共有される資源として再定義されるべき段階に来ているのです。

みんカラ世代へ:知識と経験の橋渡しを

クルマを愛する私たちに求められるのは、単なるノスタルジーではありません。若年層に向けた知識と感動の継承です。みんカラのような場は、技術的情報の共有のみならず、クルマに込めた人生観、工夫、地域との関わり方など、「モビリティの文化的側面」を語る場として重要な役割を担っています。

年金生活者向けのコスト抑制メンテナンス術

若者が最初の1台として選びやすい車種の紹介

高齢ドライバー向け安全装備の実体験レビュー

地域でのクルマイベント開催や技術講習の支援


これらの活動を通して、我々の文化を次世代へと引き継いでいく責任と楽しさが、ここにはあるのです。

📊 出典:日本経済新聞(2025年6月5日)

「出生数初の70万人割れ」

「出生率1.15 過去最低を更新」

「基礎年金4割減少の可能性」

少子高齢化という不可逆の流れの中で、クルマ文化の価値を問い直す時代が来ました。今こそ、“走る喜び”と“繋がる知恵”を未来へとつなぐために、我々一人ひとりの想像力と行動が問われているのではないでしょか。
Posted at 2025/06/05 09:49:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2025年06月01日 イイね!

【都市生活とモビリティの再定義】N-ONEの気軽さに慣れた私が、プレリュードをためらう理由

【都市生活とモビリティの再定義】N-ONEの気軽さに慣れた私が、プレリュードをためらう理由ある大学教員の小さな車考

「そろそろ、もう一度スポーツカー」と思う瞬間は、今でも確かにある。しかしそのたびに、私はN-ONEという小さな相棒の存在の合理性と親密さを思い出し、そっとその欲望を脇に置く。

本稿では、都市生活における「所有の意味」と「移動の質」について、日常的観察と内省を交えながら綴ってみたい。

■ N-ONEのサイズは、都市空間設計と最もよく調和する

関東の都市部において、自動車の取り回しや駐車は単なる技術的問題ではなく、空間制度との交渉である。
月極駐車場の狭隘さ、スーパーやジムの駐車スペースの余裕のなさ、住宅街の見通しの悪さ。こうした環境においてN-ONEは、まるで都市空間に合わせて設計されたピースのように、無理なくスッと収まる。

操縦に集中するというより、「間に馴染む安心感」を得られるという点で、日々のストレスが軽減される。これは知的作業の多い私にとって、小さくない利点だ。


■ 移動というより「暮らしの延長」──気軽さの哲学

自宅からジム、あるいは近所のスーパー。わずか5〜10分の移動。
時には、シートベルトを着け忘れそうになるほど(もちろん法的には着用必須だが)、このクルマは**「暮らしの動線」と完全に溶け合っている**。

N-ONEには「ドライブする感覚」がない。むしろ、“歩く代わりに転がる”ような気楽さがある。それは大げさに言えば、車という存在が「道具」から「身体の延長」になった瞬間なのかもしれない。

■ なぜか住宅には愛着が増し、車には湧かなくなった不思議

住宅については、今も確かに愛着が深まる実感がある。
自宅は積水ハウスの注文住宅で、住み始めてから8年以上が経つが、経年に伴って「成熟していく建物」との対話が生まれつつある。
賃貸に出している積水ハウス物件も同様で、来年は築15年を迎え、いよいよ外壁工事に着手する予定だ。
自分で探した業者で行う予定で、現場第一主義の社長との対話が妙に楽しみで仕方がない。

外壁というのは単なるメンテナンスではなく、風雨を共にした年月への敬意と、これからの10年への決意でもある。
不動産には「手をかける喜び」がある。ところが、自動車に関しては──不思議なことに、ポルシェ以外には今やほとんど心が動かない。

■ スポーツカーへの郷愁と、いまの生活との乖離

かつて所有していたM3は確かに心を躍らせた。
V8エンジンの高回転での高鳴り、完敗したポルシェ911 GT2との首都高高速バトル(あっという間に抜かれた(笑))。
運転席からの視点……。どれも若き日の私にとって「車とはこういうものだ」と思わせる存在だった。


しかし、今それを再び購入しようとすると、「所有したい」という気持ちよりも、「使いこなせるか」という問いが先に立つ。

大学間を横断し、短時間で移動し、駐車に気を使い、荷物を積んでスーパーへ行くような生活の中で、果たしてプレリュードは日常に馴染むだろうか──。
車とは「自己投影」ではなく、「暮らしとの相性」になった

かつて私は、車を「自己表現の延長」として所有していた。しかし今では、車は“暮らしの器具”としての完成度が重要になったように思う。

N-ONEはその意味で、私の生活にぴたりと寄り添う存在だ。

軽自動車とはただの“節約ツール”ではない。むしろそれは、**都市生活における“知的合理性の象徴”**であり、必要十分な美意識の体現でもある。

プレリュードを躊躇う今の自分を、かつての自分がどう見るか。
きっと「つまらなくなったな」と笑うかもしれない。
けれど今、この穏やかで実用的な選択に満ちた日々に、私は小さな誇りと満足を感じている。
Posted at 2025/06/01 08:52:52 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2025年05月26日 イイね!

【人生というジャーに、東京駅のCarrera S──“It was just a moment, but it stayed with me.”】

【人生というジャーに、東京駅のCarrera S──“It was just a moment, but it stayed with me.”】今日は兼職先の女子大学で、「人生をジャー(瓶)に例える」というテーマで英語によるプレゼンテーション課題を導入した。
その導入として、私は学生たちに一つの実体験を語った。

「I’d like to share one small moment I experienced last weekend. It might sound trivial, but it deeply stayed with me.」

先週末、私は妻を東京駅まで送りに行った。
丸ビルの地下にN-ONEを停め、改札まで並んで歩き、「じゃあね」という別れのひと言で見送った後、ふと駅前で見かけたのが一台のPorsche 911 Carrera Sだった。

若い男女のカップルが、静かに、まるで映画のワンシーンのように別れを交わしていた。

「He didn’t say much. Just a quiet 'See you.' But the way his car moved away... it left a kind of silence. A beautiful silence.」

私はその情景を、人生のジャーにおける「小石(pebbles)」にたとえた。
小石とは、日々の中で偶然出会う小さな美しさ、心の襞に触れる出来事たちである。
家族や健康、学びといった「大きな石(big rocks)」が人生を構成する骨格だとすれば、こうした小石は人生に彩りと奥行きを与えてくれる。

すると、静かだった教室に小さな空気の震えが生まれた。
ある学生がそっと手を挙げて、こう言った。

「先生、その場面、映画の一場面みたいで、すごく想像できました。小石って、心を動かすものなんですね。」

私は頷きながら、次のように答えた。

「Exactly. These 'small stones' won’t appear in your résumé. But they might define your humanity.」

帰り道、キャンパスの駐車場でN-ONEのドアを開けながら、私はふと思った。
911 Carrera Sのあの後ろ姿が、授業の中で小さな“共感”の火を灯したのだとすれば、それは教師として何よりの喜びである。

大きな石を詰める前に、心に残る小石を。
その価値を、今日の学生たちは確かに感じ取ってくれた。
Posted at 2025/05/26 20:52:27 | コメント(1) | トラックバック(0)

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「【経済構造の変容とカーライフ】財政リスクと格下げ懸念が自動車社会に及ぼす波紋 http://cvw.jp/b/2299298/48483112/
何シテル?   06/13 10:00
大学教員('ω')ノ 車歴(すべて新車); EvoⅠ→Golf GTI→ BMW MINI Cooper→BMW(E46)330i→BMW(E92)M3→...
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