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2025年08月13日 イイね!

「Life as a Jar」──職人としての研究職と、911という憧れ

「Life as a Jar」──職人としての研究職と、911という憧れ若い頃から、ポルシェ911は憧れの到達点だった。リアに積まれたフラットシックスは、水平対向ならではの低重心と独特のビートを持ち、4,000rpmを超えると一気に伸びるあの加速感。コーナー進入でのブレーキングから、RR(リアエンジン・リアドライブ)特有のトラクションで立ち上がる瞬間は、単なる移動ではなく“走りという工芸品”そのものだ。

もし本当にその911を新車で手にできるだけの高収入の職についていたら、きっと日々はハードで、常に緊張の連続だっただろう。会議室での戦い、数字のノルマ、深夜のメール対応、カレンダーはびっしりと埋まり、サーキットに行く時間さえ限られたかもしれない。刺激的ではあるが、余白のない生活は、自分にとって必ずしも豊かとは言えない。

今の研究職は、それとは別の意味で911のようだ。ひとつのテーマを何年もかけて磨き上げる感覚は、職人がエンジンを一基一基組み上げる作業に似ている。自分のペースでチューニングし、納得いくまで試走を繰り返せる。昼過ぎに帰宅して資料を読む日もあれば、夜中にひらめき原稿を加筆する日もある。その自由と集中のリズムこそ、自分が大切にしたい走り方だ。

その走り方の基盤を作ってくれたのが、20代後半の英国留学だった。異国の空気の中で、自分の専門分野を深く掘り下げ、同時に人生の価値観も再構築した時間。あの時に“自分にとって何が大切か”という大きな石を瓶に入れられたからこそ、今はその隙間に趣味や遊び—もちろんクルマも—を自然に詰め込める。

先月、教室で学生のオールイングリッシュプレゼンを指導した。彼女はスライドに“Why I changed the way I study?”と掲げ、メリットとデメリットを堂々と説明していた。ハワポや英語表現のアドバイスをし、発音や間の取り方をアドバイスする時間は、まるでキャブレターの微調整やサスペンションのセットアップに似ている。最後に講評を述べるとき、自分は工房の片隅で作品を仕上げる職人のような感覚になる。

911を所有する人生も魅力的だ。だが、自分にとっては、この“職人工房”での毎日こそが、心地よいエンジン音を響かせ続ける道だ。
路面の感触を感じ取りながら、必要なときにギアを上げ、時にはクールダウンラップも挟む。その音は、まだ当分止めるつもりはない。

レトロモダンな「N-ONE 」が、この工房になぜかしっくりと収まる


Posted at 2025/08/13 20:19:22 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2025年08月11日 イイね!

ペンシル住宅とアルピナB5──動産と不動産の価値減衰速度をめぐって

ペンシル住宅とアルピナB5──動産と不動産の価値減衰速度をめぐって昨日の日経新聞(2025年8月10日付)では、いわゆる「ペンシル住宅」(極細3階建て建売物件)における老後不安が特集されていました。記事中のグラフによれば、東京都心部でも築年数の経過とともに中古価格の下落は避けられないものの、その速度は比較的緩やかです。特に立地条件や管理状況が良好な物件では、築20年を超えても資産価値が一定程度維持されるケースが散見されます。

これを、今回私が本日目にしたアルピナ B5 BITURBO Limousine(表示価格:383万円)と比較してみましょう。アルピナB5は、BMW 5シリーズをベースにした高性能モデルで、新車価格はおよそ1,800万円前後(オプション込みでは2,000万円を超える場合も)に達します。それが数年〜10年程度の経過で、わずか新車価格の約2割の水準にまで下落しているのです。

不動産と動産の減価速度の違い

学術的には、不動産(特に土地を伴うもの)はその立地・需給関係に依存するため、減価償却の速度が緩やかで、長期保有による資産保全機能が期待されます。一方、自動車のような動産は、時間の経過とともに技術の陳腐化、モデルチェンジ、使用による摩耗・劣化が避けられず、価値減少曲線が急峻です。

例えば築20年の都心マンションが新築時の6〜8割程度の価格を維持することもあるのに対し、アルピナB5のような高級車であっても、初期取得価格の80%が10年前後で失われることが多いのです。この差は、資産の性質そのもの──すなわち、恒久性と流動性──に起因します。

車好きにとっての意味

では、これが「車好き」にとって悲観材料かというと、必ずしもそうではありません。急激な減価は、中古市場においては高性能車を割安に手に入れるチャンスを生みます。今回のB5も、新車当時のスペックとラグジュアリー性を、3分の1以下の価格で享受できるわけです。資産としての保全性は低くとも、「消費財」としての効用を最大化できるのは、このタイミングかもしれません。

まとめ
不動産は時間とともに価値を比較的保つ傾向があるのに対し、動産(特に自動車)は短期間で急激に価値が減少します。不動産のゆるやかな値下がり幅と、アルピナB5の値下がり幅を並べると、このコントラストは鮮明です。しかし車趣味の世界では、むしろこの減価を味方につけ、「最高のパフォーマンスを最適な価格で味わう」ことこそが醍醐味と言えるでしょう。↑のB5のV8ツインターボ(540ps,73.4kgm)はすごいよ、欲しい~!!5年乗って200ー300万で売る。
Posted at 2025/08/11 13:44:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2025年08月10日 イイね!

ペンシル住宅と老後不安――都市再開発とモビリティの未来

ペンシル住宅と老後不安――都市再開発とモビリティの未来2025年8月10日付『日本経済新聞』によれば、都心部に林立する「ペンシル住宅」――狭小敷地に細長く建てられた戸建住宅――に住む人々の間で、老後の生活不安が高まっている。
東京都心の新築住宅のうち**約16%**がペンシル住宅であり、その多くはバリアフリー化されていない。高齢期の身体機能の変化に対応しにくい構造は、生活の質や移動の自由度を損なう可能性が大きい。


都市構造と自動車利用の制約

ペンシル住宅の多くは駐車スペースが限られ、軽自動車または小型車1台が精一杯。大型SUVや高級セダンは物理的に駐車できない場合が多い。
また、65歳以上世帯の約3割が階段や段差を未改修で、住宅から車までの移動にも負担がかかる。これらは加齢後の運転姿勢維持や乗降動作にも影響し、結果として自動車利用頻度や車種選択を制限する。


私の住宅戦略:積水ハウス平屋+現金一括購入

筆者は、老後を見据え積水ハウス「平屋の里楽」シリーズを選択した。完全バリアフリー設計で階段移動の必要がなく、駐車動線も短い。
そしてこの自宅は現金一括払いで購入しており、住宅ローン返済の心理的・金銭的負担はゼロ。金利変動や返済計画に縛られず、安定した居住環境を確保している。


投資家としての視点:元金均等返済の賃貸住宅ローン

一方で、投資用の賃貸住宅についてはローンを活用している。返済方式は元金均等返済を採用しており、時間の経過とともに利息負担が減少し、キャッシュフローが改善する設計だ。
これは、資産形成と収益性を両立させるための戦略的選択であり、将来的には賃料収入が生活費や趣味(もちろんクルマ関連も含む)を下支えする仕組みになる。


学術的考察

都市計画・交通社会学の観点から、ペンシル住宅問題は住宅政策・交通政策・高齢者福祉政策を統合的に検討すべきテーマである。
さらに、個人の資産戦略としても、

1. 居住用住宅はローンレスで生活安定性を確保


2. 投資用住宅は計画的ローン返済で資産拡大


3. モビリティ確保を前提とした駐車・ガレージ設計



といった組み合わせが老後の安心と趣味の維持を両立する鍵となる。


まとめ

ペンシル住宅の増加と高齢化は、都市部におけるカーライフの選択肢を狭める可能性がある。だが、平屋+現金一括購入の自宅と元金均等返済による投資用賃貸という二本立て戦略を取れば、生活の安定・資産形成・趣味の充実を同時に達成できる。
都市住宅問題は、クルマ好きにとっても単なる不動産の話ではなく、「未来の移動と生活の自由」を左右する重要なテーマである。
Posted at 2025/08/10 17:48:22 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2025年08月06日 イイね!

【若者と「億ション」ブーム】クルマ好きが考える“所有”という選択の意味

【若者と「億ション」ブーム】クルマ好きが考える“所有”という選択の意味こんにちは。今朝、深夜割引を使って岐阜に帰って来ました!N-ONE ×SEV
センターオンはもう軽自動車の領域を超えてます。加速性能も上がってます…BMW を2台抜きました(笑)。


さて、今日は少し異色な話題ですが、私たち車好きにとっても他人事ではない、「所有」と「投資」について考えるテーマを取り上げます。

本日、『日本経済新聞』の「YOUTH FINANCE」欄に掲載されていた記事が目に留まりました。タイトルは――

就職早々に「億ション」購入 不動産高騰恐れる20代、負債は10倍

内容は、20代前半の若者(主に男性)が、新卒就職後すぐに1億円超のマンション、いわゆる「億ション」を購入しているというもの。年収の約10倍にあたるローンを組み、30年や35年の長期返済を背負う決断です。

■「住」の所有 vs 「移動」の所有

これを読んで私が思ったのは、「我々クルマ好きが自動車にかける情熱や投資も、似た構造があるのでは?」という点です。

・マンション購入=将来的な資産形成・安定志向
・クルマ購入=趣味性・自己実現・ライフスタイルの選択

20代で億ションを買う若者の多くは、「住宅価格は今後さらに高騰する」という将来不安と、「若いうちにローンを始めて早く返す」という合理的判断から行動しているようです。まさに「金融リテラシー時代の若者」とも言えます。

一方、我々車好きが車を購入する理由には、投資的意味合いよりも情緒的価値やライフスタイルの豊かさが大きく関与しているのではないでしょうか?

■クルマとマンション、価値の減衰と上昇

不動産価格は上昇傾向にある一方で、車の価値は基本的に購入した瞬間から下がっていきます。とくに新車は「3年で半額」と言われることも珍しくありません。しかし、それを理解した上で所有するというのは、単なる合理性だけでは測れない「人生の質」や「自己表現」の表れでもあるのです。

また、最近では中古車価格も高騰し、「資産としてのクルマ」という考え方も少しずつ広がってきています。特にスポーツカーや限定モデルなどは、5年・10年後にプレミアがつく可能性も。

■若者はなぜ“億ション”に走るのか?

記事では、不動産経済研究所のデータをもとに、東京23区の新築マンション平均価格が約9,240万円(2024年)に達したことが紹介されています。これは、1991年のバブル期以来の高値水準です。若者が焦って購入に走るのも無理はありません。

私たちも似たような状況を経験しています。スポーツカーの絶対数が減り、新車価格は右肩上がり、中古車市場でも値崩れしない状況が続く…。つまり、「今しか買えない」心理が若者の背中を押しているのです。

■“ローンで縛られる”ことへの賛否

とはいえ、年収の10倍もの住宅ローンを抱えるというのは、リスクが大きい決断でもあります。車と違って、簡単に手放すこともできません。これが「資産」という言葉で正当化されている側面もあるでしょう。

我々車好きもまた、「ローン地獄」や「維持費地獄」という言葉を耳にすることがありますが、それを承知の上でクルマとの生活を選びます。つまり、所有に伴う“縛られ感”を肯定的に捉えるか、否定的に捉えるかの違いが見えてくるのです。

■まとめ:あなたにとって“買う価値”とは何か?

「億ションを買う若者」という現象を通じて改めて考えさせられるのは、所有することの意味です。

マンションを買うことも、スポーツカーを買うことも、金額や価値の推移は違えど、「自分の人生をどこに投資するか」の選択です。
Posted at 2025/08/06 11:49:43 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2025年08月03日 イイね!

【学術的考察】異常気象と“色とサイズ”の変容 〜2025年7月の気象データからクルマへの影響を考える〜

【学術的考察】異常気象と“色とサイズ”の変容 〜2025年7月の気象データからクルマへの影響を考える〜皆さんこんにちは。今日は少し真面目に、2025年7月の異常気象について、新聞記事と科学的視点を交えて考察してみたいと思います。特に、「色」と「サイズ」に関するテーマを切り口に、クルマ好きの皆さんにも有益な内容をお届けします。

◆ 気象庁発表:3年連続で「7月の平均気温」が過去最高

画像にある通り、2025年7月の日本の平均気温は、過去30年平均よりも+2.89℃高かったとのこと。これは統計開始(1898年)以降で最高の記録であり、なんと3年連続で記録を更新しているのです。

この気象変化は、私たちの生活はもちろん、自動車の色選びや車体サイズの設計思想にも影響を及ぼしています。

【1】「色」:ボディカラーと熱環境の関係性

車体色と気温上昇には密接な関係があります。以下にまとめます。

色調熱吸収の傾向夏季における室温上昇リスク黒・濃色系(例:ブラック、ネイビー)非常に高い非常に高い(+20℃以上上昇するケースも)白・明色系(例:ホワイト、シルバー)低い比較的低い

🔬学術的背景:
JIS(日本工業規格)や建築環境学では、**アルベド値(反射率)**に注目が集まっています。**白は高反射率(約0.80〜0.90)**を示し、熱の蓄積が抑えられるのに対し、黒は0.05以下と低く、極端に熱をため込みます。

🚗クルマでの実体験:
私のN-ONEの前のblogを参照お願いいたします。

👉気候変動時代の新常識:
**「色はデザインだけではない。気候リスク対応の要素だ」**という認識が必要です。これからの新車選びでは、環境対策として「明色系ボディ」がより求められる時代になるかもしれません。

【2】「サイズ」:車体サイズと降水量減少の関係

記事にもあるように、**北日本や東北地方では降水量が大幅に減少(−13%〜−8%)**しており、「空気の乾燥」「道路の粉塵増加」「高温下での路面温度上昇」が懸念されています。

🚗これが意味するもの:

小型車(軽・コンパクト):軽量ゆえにタイヤと路面の温度変化に敏感。燃費やグリップへの影響が出やすい。

大型SUVやミニバン:重量によりタイヤが高温路面に対し安定性を示すが、タイヤ摩耗が早くなる可能性も。

👓気候とサイズの学術的相関:
道路工学の視点からは、「アスファルトの熱膨張」「ミクロクラック形成」などが注目されており、車重のあるモデルはこうした路面の変化に大きく影響を受けます。タイヤのコンパウンドやサスペンションの最適化が、今後ますます重要になります。

◆ まとめ:気候変動は“色とサイズ”の時代を変える

新聞記事にもあるように、**異常気象はもはや一過性ではなく、3年連続の「記録更新」**という「新常態」へと突入しました。

クルマというプロダクトにおいても、“色”と“サイズ”は機能性の指標となり、単なる趣味嗜好だけでなく、科学的な視点での選択がこれからますます求められるようになるでしょう。

📌 参考文献

気象庁「2025年7月 気温・降水量データ」

建築環境工学会誌「アルベドと温熱環境の相関」

自動車工学 Vol.68, No.2, 2024「車体色と熱環境対策」

道路舗装研究協会「高温環境下の路面挙動と車両挙動」

Posted at 2025/08/03 10:50:29 | コメント(0) | トラックバック(0)

プロフィール

「「Life as a Jar」──職人としての研究職と、911という憧れ http://cvw.jp/b/2299298/48597902/
何シテル?   08/13 20:19
大学教員('ω')ノ 車歴(すべて新車); EvoⅠ→Golf GTI→ BMW MINI Cooper→BMW(E46)330i→BMW(E92)M3→...
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