
さあ、始まりましたWRC開幕戦アイルランド。事前情報では降雪の恐れアリということで、ターマック用以外にもスノータイヤ(スタッドレスタイヤ)が用意されましたが、フタを開けてみれば雨。それも前が見えないほどの豪雨!
そんな悪条件下で始まったSS1は、早くもタイヤチョイスによる差が顕著に現れました。ターマック路面に絶対的な自信を持つシトロエン勢は、全員がターマック用のタイヤで出走。それに対してフォード勢はヒルボネン以外はスノータイヤを履いて走りました。
結果は…豪雨による水たまりでハイドロプレーニング現象に悩むシトロエン勢を尻目に、BPフォードのラトバラ君がスーパーベストタイム! ストバートVK・Mスポーツ・フォードのアーバがセカンドタイム。本来スノー用であるスタッドレスタイヤがレインタイヤとして機能しているということらしいです。(汗)
そしてサードベストには、WRCデビューのプロトン・サトゥリア・ネオS2000を駆るマクシェアが滑り込みました。以下、ミッコ、ソルド、ヘニング、ローブと続きます。アトキンソン、オジェは出遅れて、それぞれ10位、18位というポジション。
雨足が弱まったSS2では、ローブが本来の速さを取り戻してベストタイム、総合2位へジャンプアップ。アーバが僅差のセカンドベスト。首位に立ってハードプッシュを続けていたラトバラはインカットの際に石をヒットして左フロントと右リアタイヤをパンク、大幅にタイムを失って14位へと転落。これでアーバが首位に立ちました。
SS3に向かうリエゾンでラトバラのマシンがストップ。先のパンクの影響でステアリング周りとドライブシャフトのダメージが酷く走行不能に。あえなくリタイヤとなってしまいます。
午前中最後のSS3、ローブが連続ベストで、セカンドベストにまとめたアーバに6.7差まで迫ってきました。お昼のサービス時点での総合順位は、首位:アーバ、2位:ローブ、3位:ミッコ。
午後は午前中のステージの再送となります。雨天時でのスノータイヤの有用性が証明されて、上位陣はごぼ全員がスノータイヤでの出走。
SS4、ローブが3連続ベストでついに首位へ! チームメイトのソルドもセカンドベスト。今ひとつペースの上がらないヒルボネンをかわして総合3位に上がってきました。
SS5、このステージもシトロエンの1-2。ヒルボネンが意地をみせてサードベストで喰らいつきますが、徐々に差は開いていきます。午後のループでペースの上がってきたアトキンソンとオジェが7位、8位にジャンプアップ。
SS6、ローブ、ソルド、ヒルボネンの上位陣はそれぞれのタイム差が広がった以外に大きな変化はなし。4位を走行していたアーバが水たまりに足をとられてコースオフ。ディッチから脱出するのに大幅にタイムロスして制限時間オーバー。リタイヤとなりました。アトキンソンも水たまりでスピン。道路わきの電柱をなぎ倒してストップしましたが、なんとか走りきって総合ポジションをキープ。この隙にチームメイトのオジェがパスして6位にポジションアップ。
ナイトステージとなるSS7、SS8は、雨足が再び強まってステージが冠水したためにオーガナイザーがキャンセルを発表。
DAY 1終了時点での総合順位は、首位:ローブ、2位:ソルド、3位:ヒルボネン。以下、ヘニング、ローテンバッハ、オジェ、アトキンソン、マシューという順番です。
午前中のループでのタイヤチョイスによる混乱はあったものの、1日が終わってみれば、上位陣はほぼ定位置におさまっているというカンジ。アイルランドがニガテだと言っていたヘニング兄ちゃんはステディな走りに徹して4位のポジションを得ています。まずは上々の滑り出しといったところでしょうか?(^_^)
余談ですが、シトロエン勢はC4WRCの09年モデルを持ち込んでいるようですよ! 外観の目だった変更点といえば、サイドウィンドウの小窓(昔のグループBマシンみたいだ)くらいなのですが、これってつまりウインドウがハメ殺しになったってことですかね? もしかしてドア内部に高剛性のサイドインパクト・ビームでも入ったのかしら???
<追記>タイミング良く「Rally Xモバイル」にあがった記事によれば、C4WRCは09モデルということではなく、安全性を考慮した新しいサイドインパクトシステムを装備したからだそうです。
FORDのフォーカスRS WRCにも装備されたらしいのですが、そちらは外観としては変化がないので気づきませんでした。(^_^;)
Posted at 2009/01/31 17:41:46 | |
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