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2007年11月18日 イイね!

終の車 (ついのくるま)

終の車 (ついのくるま)存在自体は知っていた。ただ価格的にそれはちょっと・・・という印象だった。
同様な類はいくつかあるが,市場的には受け入れ難い価格になっている。勿論,開発費やスケール・メリットを生かせない生産量からは,致し方ないと頭では理解できるが。

 だがコイツだけは実物を目にすると,完全に理解できた。
ズバリ,価格だけの価値はある。全ての箇所に妥協のないパーツが奢られているとまでは行かないが,掛ける所にはちゃんと良い物を奢っている。その他はそこらに出回っている物を流用して程々で。そのバランス感覚が秀越だ。

至極まともな設計でギミックもなく,実戦仕様。作りもそう悪くないし,もし必要に迫られ改善したければ,それもとても容易だ。

「遊び足りないオヤジ」

の「終の車」としては,ほぼ条件を満足している。ちなみに私なりの我が儘で贅沢な絶対条件を並び立てるとこうなる。ブランド,伝統,歴史,雑誌での賞賛,リセール価値は番外となる。

●走行状態で2.5kg/psを割る
これが2k台前半に入ると,俄然面白い領域に入る。
490kg(乾燥)/190psでまあまあ近い。実際にはガス・水・油(オッサンの腹のも含む)込みで戦闘態勢・離陸重量600kgとなり,3.16kg/ps程度だと思う。

●13,000以上回ること
11,500でまあ何とか我慢の範囲内。理想は16,000以上だが。

●比較的低い速度域でも3G以上の横G
2.5Gを発揮とのこと。おそらく空力でダウンフォースを稼げる200以上でだろう。

牛馬ポル蓮・・・どんな高価なモデルであれ公道用である限り,せいぜい1G至近前後。これが3Gを越すとモーター「スポーツ!」と言える負担を全身に感じさせてくれる。
ただし,F1のように車重に近いダウンフォース域で,というのではダメ。楽しめる速度域が尋常ではないクソ度胸域にシフトしてしまう。

お釣りも無く修正も素直だ。レギュレーションはフラット・ボトムOKでデフューザーもまともな物が付いているので,100辺りからダウンフォースが効き出す。低速域でも楽しめるのはイイ。

タイヤが低温域でも世間一般レベルで交差点も曲がれ,パニック・ストップもできる。タイヤの消耗はA048でも,軽量ゆえ公道なら5千kmとかなり持ち,公道なら温度の上げやすいレインでも良さそうだ。

●ドグ・ミッションでシーケンシャル
6速で合格。リンク機構で誤魔化したエセ・シーケンシャルでもない。オプションのエア・シフター装備では,エンジンのカミソリ・レスポンスと相まって,パドルをカチカチやれば「バシュ・バシュ・バシュ」と。シフト時間の短さは感動的!DSGのように意図しない動きや,変速機内部にあるクラッチの摩耗の心配もないし,ミッション重量も軽い。

ちなみに997 GT3cupのドグミッションはパーツ価格のみで7束!
リビルドですら4.5束する。

●小さいこと
5ナンバーの枠内に入っている。最近は何もかも押し出しと立派さを狙ってか巨大化しすぎている。結果的に日本の狭い山道ではトロトロ。国産ボーイズ・レーサーの敵にさえなれず,高速道路で威張るか,銀座で見せびらかす飾り物になっている気がする。

●手が入ること
あらゆる所に容易に手が入る。プラグ交換もエンジンを降ろしてという馬鹿々しさもない。配線も単純で,ブラック・ボックスがなく専用テスターなんぞも不要。全ての箇所がオッサンの手持ち工具で弄り倒せる。
 リヤ・カウルも工具無しにものの1分ほどで,バッサリと1人で脱着できる。

エキシージもばっさり外せるが,工具も必要で工数も多い。脱着する決心と覚悟をするのに,これまた時間が掛かる。

●タイミング・ベルトがないこと
チェーン駆動。これも同じく,2万キロごとにエンジンを降ろして,ベアリングも全交換という馬鹿々しさもない。

●パーツ供給とその価格
汎用品を多用なので問題ない。高信頼の日本製エンジンで価格も安く,アフターパーツも妥当な価格で多種。また足回りも簡単に作り直せる構造だ。フレームはクロモリでもない汎用規格の厚肉角鋼管なので,溶接も容易。

●維持費の安さ
性能の割りに抜群に安い。1.2Lで税金も安く,毎年9万近い自動車税のお布施に比べくもない。重量税も1/4で済む。

最も掛かりそうなタイヤですら,高性能車のタイヤ1本分の価格で,4本全てが買える。勿論すぐに硬化するアジアン・タイヤではなくA048が。
パッドもオイルも安く,車体のイニシャル・コストは高額だが,それ以後はバイクに毛が生えた程度の額で凄まじく楽しめる。

●手直し箇所が少ない。するにも容易で安価。
このままでも十分だが,ハンドルのクイック・リリースも標準装備。

敢えて弄るなら,ブレーキはATEをポン付け,フランジ径は同じなので,マフラーもバイク用をポン付け。ショックはDynamicを奢りたいところだが,アラゴスタかクワンタムあたりが現実的だろう。

シートも体に合わせて,フォーム整形すればベストだが,これからの季節に着膨れすると,入らなくなってしまうジレンマがある。

ちなみにボルト止めだがシート,ペダル共に前後調整できる。ブレーキの前後バランスも,コックピットから工具無しで調整可能。LSDも付いている。


●それなりの実用性
これほどの旋回性能にも拘わらず,オーバー・ハングが短いので,GT3が行ける所はほぼ行ける。車高短ワンボックスより実用性は高いかもだ。それに何とか2人乗れる。オプションのエアー・シフターなしでは,2人乗りでシフトはチトきついかも。おねーたんの胸を刺激することになり,無用なシフトを繰り返して,喜ばれるか嫌われるかは博打となる。

ドアなんぞも元々無いので乗降性も十分。駐車場に戻って見たら,分厚いドアで乗り込み不能や,アクロバットを強いられ,筋を違えることもない。

●駐車場のバーをくぐれること
楽勝~~♪
やはりお尻と地面のクリアランスが,座布団1枚程度がイイ。実際は車検の都合上2枚分ほどありそうだ。


う~~ん。嵌った。困った。


何だかもう一つ上まで回っていない気がするが,ちなみにイギリスでのワンメーク・レースの上位タイムはF3に近似とのこと。

Posted at 2007/11/18 03:02:44 | コメント(2) | おか | クルマ
2007年07月14日 イイね!

旦那 イイ娘が入ってますぜ。

旦那 イイ娘が入ってますぜ。例のごとくネット・オークションでウィンドー・ショッピングをしていると「あった」

コイツは本当にチッコクって可愛い。70年代初頭のWRC(世界ラリー選手権)を席巻した,アルピーヌ(・ルノー・)A110。

見掛けがこれほどの上玉な売り物は,最近では珍しい。
レストアにかなり費用が掛けられ,過程を撮影したDVDも付属するとのこと。

気になるのは
「問い合わせで非常に多いのが原産国は何処?だが,当社としては,恐らく本国産だと思われるとしか,答えようがないので,ご自分で現車確認を勧める」
とのキャプション。国会答弁のようで,いささか歯切れが悪い。

外車販売のプロなら調べようや,それだけの目があると思うし,持ち主やレストアラーに確認もできると思うが,「善意の第三者」のポジションを堅持するということなのか・・・?

ちなみに本国産以外では,レプリカやスペイン産もある。

シビエのオスカー,スーパー・オスカーとミシュランXASが懐かしい。タイヤはよくあったものだと思う。

RRだが911と異なり,タイヤ代は極めて安上がりだ。車重600kgに加え,何と云っても「155-13」。スタッドレスなら145,いや135でも十分。

タイヤ代はざっと911の1/5以下で済みそうだ。

Posted at 2007/07/14 16:49:41 | コメント(2) | おか | クルマ
2007年03月28日 イイね!

なんだかカッコイイ

なんだかカッコイイ意外と水冷カエル用のポン付けたー坊キットは見かけない。屋根にしてもベース車はたー坊車が前提だ。
オリジナルたー坊のパフォーマンスと安定性に圧倒されて,ビルダー側も戦わずして戦意喪失なのかも知れない。

そんな中で珍しくNAベースのキットを発見した。オリジナルたー坊よりも,見栄えだけに限定するなら,何だか機能美としてはカッコイイ。

ただし樹脂バンパーではもたないだろうな・・・。アルミで叩き出す必要性がありそうだ。それとも剥き出しで威嚇するか。

996 3.6L 420hp

997 3.6L 420hp, 3.8L 450/500hp 


Posted at 2007/03/28 23:32:00 | コメント(1) | おか | クルマ
2006年12月07日 イイね!

マグネシウム合金

マグネシウム合金  虫の知らせというものがある。
取引先の社員だった方で,出張が多い技術者。
その日は出張先から帰京する日だった。本来なら仕事も終わり,やっと自宅へ戻れるので嬉しい筈だが,朝から気分が優れない。別に体調が悪いという訳でもなく,本人にも理由が分らない。

珍しく寝坊をして予定がずれ込み,ぎりぎりの時間になった。急げばまだ間に合う。しかし,空港へあと少しという所で,どうしても厭になって,引き返してしまった。航空券は購入済みである。社費で購入した航空券。サラリーマンにとっては,通常ならとても,認めてもらえる行動ではない。狂気の沙汰だ。

その日,彼を地上に残し飛び立った便は,滑走路を目前にした羽田沖の進入コース途上で逆噴射をした。
それ以来,その方は移動を陸路に限っている。


 その逆と言えるケースもある。随分昔になるが,友人のS子と会った。どうも様子がおかしい。沈んでいて口数が少ない。
聞けば,S子の親友であるA子が関わった事柄が,S子をそうさせていた。

 ある日,A子の親友B子が東京へ,泊まりがてら遊びに来た。
最終日に東京滞在の締めくくりとして,ドライブに行くことになった。
A子,彼氏のC,その友人D,そしてB子の計4人。

Cの車は2人乗りなので,Dも車を出すことになった。ダブル・デートよろしく2台の車に分乗し,少し遠くまで足を延ばすことにした。
御殿場周辺でさんざん遊んだ。思いの外楽しく,時間の経つのも忘れた。
いざ,帰る段になって気が付くと,B子が予約している東京発の便まであまり時間がない。
関東の地理に疎いB子は,移動に要する時間が読めていなかった。また折角の楽しい雰囲気に水を差すのも,内気なB子としては,はばかられたのだろう。

かなり急がないと無理だ。
それまでB子はDの車に乗っていた。当時の若者には一番人気の国産車だった。
だが,所詮「スポーティー」車,性能的には本場のスポーツカーである,Cの車とは比べ物にならない。
そこで,B子はCの車で,東京まで送ってもらうことにした。Cのなら,なんとか間に合う。

高速道路に入ったCの車は,豪快な金属音と排気音を残して,一気に加速する。前に見える全ての車を抜き去って行く。後ろ姿が見る見る内に,小さくなり,点となり,瞬く間にA子とDの視界から消え去った。

結果を言うと,残念ながらB子は帰りの便に間に合わなかった。

・・・S子の話をそこまで聞いて,私は数週間前にニュースで見た,ある映像を思い出した。
東名高速上り車線上にて,白い粉にまみれた,鉄でできた基本骨格のみを残して,殆どの部分が消滅したものを。ニュースではイタリア製高級スポーツカーとのみ伝えていたが,その特徴ゆえ,私には車種はかろうじて分った。
マグネシウムやアルミニウムは焼夷弾の装薬にもなる。


なお,画像の個体は本件とは関係ない。車種を除いて。
Posted at 2006/12/07 20:43:36 | コメント(1) | おか | その他

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