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2007年03月15日 イイね!

屋根の上の風車回し その4 「ラジオ・コンプレッサー」

屋根の上の風車回し その4 「ラジオ・コンプレッサー」  話はアロイスの解説に戻るが,確かに同時通訳はカッコ良く,一見格式が高いように映る。だが「始めに和文有りき」の場合,納豆事件同様にヤラセを感じる。
「かぶせれば,どうせ判らないだろう」と,何だか軽んじられたようで,あまりいい気がしない。私の耳が悪いのかも知れないが,和訳では「ラジオ・コンプレッサー」と言っているのは,ご愛敬で許せるが。

ちなみに私の耳ではアロイスの発音は「レィディアー・コンプレッサー」に近く聞こえ,専門用語には疎いのがこの世界の通例,和訳が「ラジオ」でも無理はないだろう。「ラジアル・コンプレッサー」あたりが妥当だと思う。遠心式圧縮機とまでは要求しないが。

まぁ「何語?」と頭をひねる「あー・まー・げー」同様,洒落としてはできれば「ラジオ・コンプレッサー」という通称をデファクト・スタンダードとして,巷に流通させたい。

「ラジオ・コンプレッサー」・・・魅力的だが,同様のシステムで,でっかいインタークーラーも付いた日本製に比べ,3倍の価格はきつい。パイプとコネクターさえ繋げばブルンと回る,補機類も全て付いた996新品エンジン丸ごと価格の1.5倍というのも,飛び付きたい足を引っ張ってくれる。

「屋根」だからと言ってしまえば,それまでだが,屋根の工賃に少し足せば,日本製のシステムが買えてしまう。ただし日本製と言っても,同程度のパワーになる別エンジン用なので,念のため。

「屋根にしては安い!」と,「ラジオ・コンプレッサー」付けられた方,いらっしゃいませんか?
Posted at 2007/03/15 02:19:38 | コメント(1) | 屋根の上の風車回し | クルマ
2007年03月14日 イイね!

屋根の上の風車回し その3 「才色兼備のおねぇたんは追越し好き」

屋根の上の風車回し その3 「才色兼備のおねぇたんは追越し好き」  昔から「屋根」ブランドの製品は羨望の的だが,最後に最も驚いたのはアロイス・屋根の語学力。ドイツ訛りの全くない,ネイティブな発音にも感心したが,何と凄いことに日本語の説明を,同時通訳しながら英語でしゃべっている。

才色兼備の同時通訳嬢は熱心さのあまり,しばしばアロイスのスピーチを追越してしまっている。しかし日本語が先行するぐらいなら,マイケルの「歌(わなく)って踊って」のコンサートみたく,口パクのほうが聞きやすいし,よっぽど清々しい。当然ながら明瞭度では,単一言語での説明のほうが遙かに勝る。
2カ国語放送をビデオ録画した後に,再生時に両方で喋られ,リモコン操作に慌てる時と,同じもどかしさを感じさる。

 脱線するが,ある外資系企業主催の新製品に関する専門技術分野のセミナー。USの開発担当技術者が訪日して講師を務めていた。講師が英語で説明して,一区切りごとに日本人スタッフが和訳する,同時通訳ではなく逐次通訳だった。
その通訳を努めた日本人もその分野の専門家だったが,訳が凄まじく素晴らしかった。

講師の間違いの訂正は勿論のこと,大幅な捕捉説明,難解な箇所や矛盾点も,見事に整理して理路整然と訳していた。勿論周到すぎる事前準備をする真面目さを非難するつもりは無いが,はっきり言って時間の無駄だった。そのセミナーで費やした時間のうち半分は,カッコ良く見せるための演出に過ぎなかった訳だ。

それなら,そんな茶番は廃して,はなから日本人がメインの講師になり,USの開発担当技術者は最初に挨拶して,質疑応答や開発時の苦労話や裏話のバックアップに控え,そちらに十分に時間を割いたほうが,遙かに効率的で有意義なセミナーになっていたことだろうと思った。当事者本人が極東まで遠路遙々来るなら,書き物には残されない,ナマの声にこそ価値がある。
聴衆とて暇を持て余して,まる1日お座りしていた訳ではなかったし。
Posted at 2007/03/14 03:26:11 | コメント(0) | 屋根の上の風車回し | クルマ
2007年03月13日 イイね!

屋根の上の風車回し その2 「ブンブン回して吹っ飛ばすぞ」

屋根の上の風車回し その2 「ブンブン回して吹っ飛ばすぞ」話は変わって,こちらはポン付けキット。画像のは996用だがAMG等でも流行のコンプレッサー。価格はさすがに屋根価格だが,ポルAGのメーカー・オプションの,ハイ・パフォーマンス・エディション「よりは」コスト・パフォーマンスが高いだろう。

リンク先でアロイス自ら説明している。画像では説明用にカラフルだが実物はアルミの鋳肌色。カラフルなほうが,リヤを開けて自慢する時のインパクトが強くて,「オッサンの玩具」らしく,心をくすぐると思うのは私だけか。

大戦中の戦闘機で多用された遠心式なので,ルーツ型やリショルム型に比べて,低回転時のパワー・ロスは少なさそうだ。ただしブースト圧はあまり稼げないだろう。キット構成の説明にインター・クーラーが入っているが,恐らくミス・プリントだと思う。あったとしても超小型の水冷式で,それも冷却水がエンジンと共用なら,まず効果は期待できない気がする。
低負荷時のロスを軽減するコンプレッサーのクラッチの有無も気になる。ある場合はそのオン・オフのマネジメントも。

勉強不足と計算間違いかも知れないが,単純計算で400psに必要な吸入空気量を供給するブロワー駆動には,かなりのパワーが要り,俄には信じられないが一説では80ps程とのこと。1桁間違えているのではと思うが・・・。これが高回転時の効率が排気タービンに劣る理由であり,電動スーパーチャージャーが成功しない理由だ。
同一エンジン,同ブースト圧のスーパーチャージャーとターボでパワー測定すれば,ブロワーの駆動ロスが判る筈だ。

どちらかと言えばカエルで気合いを入れて走る場合は,4千回転以上を維持なので,この辺りも気になる。当然駆動ロスが燃費にも影響するだろう。大排気量と低回転トルクで稼ぐMBとは運転スタイルがかなり異なる。

なお駆動ロスを嫌ってブロワーの風量をケチると,高回転時に逆にコンプレッサー・タービンの羽根が抵抗物になって,オリジナルよりパワー・ダウンを招くから厄介だ。やはりB29やP47は偉大だ。

どちらにしろ,コンプレッサーを自車に付けられた方の感想,特に数字に表れないレスポンスとトルク感,低負荷時の燃費,そして増速機構の機械ノイズにとても興味がある。
Posted at 2007/03/13 08:54:34 | コメント(0) | 屋根の上の風車回し | クルマ
2007年03月11日 イイね!

屋根の上の風車回し その1 「双子のたー坊はお尻フリフリ」

屋根の上の風車回し その1 「双子のたー坊はお尻フリフリ」 最近ひょんなことから,アロイスが最初に作り上げた,「カエルのたー坊」に接する機会があった。試作とテストを繰り返した車体で,ボディーも継ぎ接ぎだらけ,タービン回りも試行錯誤の跡があり,見た目はボロボロだ。

正体を知らない人の目には,まだらのくすんだ色で,まるで素人が塗ったかのようで,タイヤだけが広く突き出た,ただのカエルの族車に写ることだろう。
だが,私にとっては若さと情熱が,その工作の稚拙さに凝縮されているようで,却って夢を感じさせた。しばしのタイム・スリップに浸った。「あの頃は自分も・・・」と。


 最近でも御大は,第一線でまだまだ健在のようだ。ノーマルのたー坊の高出力化や,げんばら等のライバルとのパワー競争で,往年に比べれば,いささか影は薄いようだが。

下記の関連情報URLのリンク先は,アロイス御大自らの解説と,フジにおけるデモ走行シーンの動画だ。
コンプリート・カーの「えるてー12」は530bhp,オプションで最大650bhpまでパワー・アップできる。柔軟性のアピールのため,スタートはアイドリングで,2速でもアイドリングで這いずりまわっている。
最初は価格だけでなく,足車に使える柔軟性も「さすが屋根。凄い!」と思ったが,よく考えればノーマルのたー坊も呆れるパワー,ベース・モデルはそれの+50hpなら,昨今の電子制御を持ってすれば当たり前か。

かろーらGTでも同様だが,最近の500hpオーバー・モデルは,スロットルに載せた右足が踏みたい衝動でムズムズする,ドライバーの欲求不満さえ無視すれば,町中を這いずり回ることも平気でこなす。

デモ走行では,できればノーマルたー坊,そして996げーてー2との同時走行をして比較して欲しかった。敢えて2駆を望む潜在顧客は,それらとの差異が気になることであろう。パーツ価格とその取り寄せ日数に,ゼロが1個余分に付くげーてー2に,後々のことを考えて躊躇している潜在予備軍も,少なからずいることだと思う。

別に目くじら立てるつもりもなく,どうでもいいけど,このドライバーさんノーヘルでコースを走ってる。「ガイジン」さんだから良いのかな? もちろんペース・カー主導の「サーキット体験走行」レベルでなく,放し飼い走行だ。
Posted at 2007/03/11 19:39:29 | コメント(1) | 屋根の上の風車回し | クルマ

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