仕事をしなければBさまどころか、路頭に迷うという事で
今日は仕事の話です。
現在自分の会社の主力商品は”
ELメーター”と言う商品です。
有機ELの特性を生かした、厚さ1mm程度で光らせる発光体で
国内シェアのほぼ7割強を作っております。
ミニバンに関しましては、ディーラーオプション設定にも使われている
商品です。
でもこの商品にも紆余曲折が御座いまして、結局取り付ける為には
メーターを一度バラさないといけないワケです。
発売を最初にしたのは、もう5年ほど前になりますが
ぶっちゃけ!最初全然売れませんでした。
それまでベンツ用の後付けキーレスを主に販売していたのですが
この商品のお陰で凄くお客様の事を考えるきっかけにもなった商品です。
運転していていつも目に行く部分としてELメーターを考えたのですが
それは結構単純な発想でした。
当時自分は、LEXUS LS400に乗っていました。何が良いってやはり
今ではTOYOTAお約束のオプティトロンメーターが一番のお気に入りでした。
愛車のオプティトロンメーターも表面に、お子様用の色付きセロハン張って
色を変えたりしていました。その頃からメーターには執着していたようです。
そして、会社の下取りとして
FD3Sを購入しました。
デフィーの追加メーターをつけたりして凄く気に入っていましたが
どうもメーターだけが気に入らないのです。
デフィーは綺麗に光るメーターだから、メインも光らせたい
メーター球を白っぽく光るLEDに変えたり色々やってみたのですが
光り方にムラが出来たりしてしまいました。
そこで今ではELは結構簡単に手に入りますが、昔はVIPERセキュリティーとかの
スキャナーにしか採用されていなかった有機ELをどうにかしてメーターに
使えないかと考えました。
でもそこは製作者との意見のぶつけ合いです。
製作する人に設計図をみせて見た所、
製作サイド「厚みを1mmにするなんて不可能だ!頭どうかしたのか?」
でもそれ以上の厚みだと針に干渉してしまうから、どうしても作りたいと
何度も妥協案含めて、そして初めて試作品が出来上がりました。
その時、発案から既に1年半経過していました。
勿論自分のFDに装着して、点灯実験した際に一斉に一同喚起したのは
言うまでもありません。
そのままおじさんを隣に乗っけて大黒PAに向かいました。
確か平日夜なのでガラガラだったような気がします。
今考えると
狭い車の中で、男二人が顔を寄せ合ってメーターを見てニヤニヤしている様は
まさに”変態”そのものだと思いますが。。。(汗
それから量産化
FD-3S用が始めてのELメーターのラインナップです。
それからR32スカイライン等、走り屋系のメーターをドンドン作りましたが
売れ行きが今ひとつ・・・・何故?と考えていたら、お客様からの声が。
「280kmメーターとかに使えるのは無いの?」
なるほど!走り系の人たちには純正180kmメーターすら不満だったワケですね
そこからは、一転してベンツやBMWの作成に入りました。
丁度ベンツに乗り始めたのも有りますが・・・・(汗
こちらの車達はメーターを外す際に、内装を一切外さない車種なので
売れ行きは好調でした。
そしてミニバンや国産セダンと数を増やして、現在のラインナップは
70車種を超えるようになりました。
たまに買い物に出かけて駐車場に停めると、隣の車が発進していく時に
ELメーター装着車輌だった時に、やってて良かったなって思います。
今ではELの利点を生かして、エントランスモールとかを作ったりと
ELに会わなければ今の自分は居ないと思います。
山奥の工場で一つ一つ、職人のおじさんが手作りで製作している
ELメーター、もし購入された人が御座いましたら裏を見て下さい。
機械のように並ぶELも全て一つ一つ手作りで作っているんです。
影の功労者達の賜物です。
今考えると、うちの商品は毎日運転する度に見る部分を重点的に作っています。
お客様から
「エアロは作らないの?」
と質問されますが、エアロはエアロ屋が作るから良いのであって。
自分達のようなドレスアップの合間を埋める様な自称技術屋は
あくまで隙間を埋める会社でありたいワケでして。。。。
気づけば長文になりすぎですね。。。。では又の機会にでも・・・・
Posted at 2007/01/17 18:25:49 | |
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