みなと＠AOLANIのブログ一覧

Myトライアンフのステアリングホイール、恐らく1967年(初年度登録)以来のオリジナルのハンドルだと思う。

きっと歴代オーナーの保管、メンテナンスの賜物でしょう、55年を経てもスポークのメッキにクスミは幾らかあるけれど昔懐かしい真っ黒なエボナイト製のハンドル自体には目立った傷もなくとても綺麗。

細身で大径、いかにも50年代、60年代のクラシカルな雰囲気を醸し出していてとても気に入っているけど、今後のオリジナル保全を考えた結果、ある意味で貴重なパーツとも言えるので交換してしばしお休みしてもらうことにしました。



代替ハンドルは定番のモトリタ。
オリジナルが自分には若干大きかったのでこの機に1インチダウンして14インチのフラットタイプにしました。

ボスやホーンボタンを含めて２週間ほど前に購入していましたが、なにせこの暑さでやる気も起きず。今日は朝から様子を見ていると先日までのうだるような暑さではなさそうなので午後からようやく腰を上げました。



ハンドル交換はうん十年ぶりだけど、エアバックや電子制御パーツが付いている訳ではないので却って簡単。
ただなにせ古〜いクルマなので経年劣化や途中の修理などで極端に脆くなっているパーツや箇所があるやもしれんことは頭の隅に入れておきます。

今時はステアリングプーラーなんかも安く入手できるけど、10日ほど前にホーンボタンをはずしてナットやシャフトの具合を見ると昔流に手でガタガタとずらしてやれば行けそうと踏んでプーラーは買わず。

あんまり当てにはならないけど、目安として一応シャフトにはセンター位置をホワイトマーカーで印付けしておきました。
ナットとシャフトにベルハンマーゴールドを軽く吹いて待つこと10分、ナットをテキトーに緩めて手でガタガタとずらすと案の定簡単に外れました。

ホーンブラシをホーンボタンの規格に合わせてちょこちょこッと加工後、ボスをマークしておいたセンターの印に合わせて嵌め込み、ボスの9穴にステアリングを仮付け。
試走するとお決まりのように(^^)やっぱりセンターが若干ずれていたので、ボスを一回外して位置を調整。
再試走して今度はきっちりセンターが合ったので本締めして終了。締付けトルクは規定値が判らなかったので35N•mにしておきました。



オリジナルも良かったけどウッドでダッシュパネルやシフトノブ(レザー製が傷んでいたので購入後すぐにウッド製に交換)と統一感をもたらし小洒落た感が出てこれはこれでなかなかイイ感じ。
サイズも少し小振りになって体格的に捌き易くなりました。



昭和の時代、誰でも(?)やった原始的(笑)クルマ弄り『いろはのい』のステアリング交換。
１０代の頃、初めてやってシャフトから抜けなくて苦労したことなどが思い出されたり、ホントに久しぶりでしたがまるでタイムスリップしたようでとても楽しかったです。

オリジナルのエボナイト製ステアリング、お疲れ様でした。次に陽の目を見る時までちょっと休息してくださいませ。
大切に保管させて頂きます。

ホントはさっそく風を切ってオープンドライブといきたいものだけど、この酷暑、、、ノーエアコンの古～いキャブ車ではウ～ん、、、残念ながら二の足を踏んでしまいます(>_<)