Speeduinoフルコン適合 2022編。
ここでは、ワイヤリングや設定上の考え方みたいなのはおいといて、
「動いてるけどなんかイマイチ。。。」
「マップじゃないところで不具合が出てる気がする!」
っていうときのための、
すぐに使える適合設定を書いておきます。
※去年にも同じ内容の記事を書いてましたが、いろいろ設定しているうちにすこぶる調子が良くなったので、改めて記載します
1.Engine Constants
・Calculate Required Fuel(燃料噴射量の計算)
VE100%のときの噴射量です。下のE/G諸元を設定してから計算することになります。
・Control Algorithem(制御アルゴリズム)
スロットル信号かマニホールド絶対圧、どちらを負荷軸に持ってくるか。ふつうはブースト圧でいいかと思います。
・Squirts Per Engine Cycle(エンジンサイクル毎の噴射回数)
4ストロークであれば720°クランク度で何回燃料を噴射するか
例えばK6Aは3気筒なので3と設定しておきます。
・Injector Staging
Alternating:すべてのINJを別々に駆動します。非同期噴射
解釈的には、各シリンダーのTDCに基づいて駆動タイミングが決定されます。
Simultaneous:すべてのINJが同時に制御されます。
解釈的には、#1 TDCのタイミングに基づいてすべてのINJが同時に駆動します。
・Engine Stroke
4ストなら4-Stroke 2ストなら2-Stroke
・Number of Cylinders
シリンダー数。
・Engine Type
Even fire:Evenとは偶数という意味のようですが、ここでは
「各工程がすべて等間隔」という意味だと思ってください。ふつうのEgはこちらです。
Odd fire:Oddとは奇数という意味のようですが、アトキンソンサイクルのように・・・
たとえば3気筒の場合、240°毎に点火すれば等間隔になるわけですが
1→2は250° 2→3は460° みたいに、点火順毎にTDCが違うEgというのが世の中にはあるそうです。
・Stoichiometric Ratio(化学的当量比)
理論空燃比のことです。よくストイキって言ったりしますよね。
燃料性状によって変わるときがあります...
・Injector Layout(インジェクターレイアウト)
Paired:6気筒Egで3気筒づつとか、昔のフェラーリのような制御です。グループ噴射と言われますね
Semi-Sequiential:Pairdと似ていますが、1と3 2と4みたいに、ペアにする場所が違います。
Sequential:シーケンシャル噴射。すべてのシリンダーが単独で制御されます。
・Board Layout
制御するSpeeduinoの種類を選択します。Dropbearほしいー。
・MAP Sample Method
Instantaneous:すべての信号が取得時に適用されます。非常に変動する信号になりますがテストに役立つ。とありますが、乗っている感じ非常に調子がいいです。が、時々クランク信号が飛んでる気もします。
Cycle Average:720クランク度間の平均値を適用するらしい。
たぶん、これも発進時にものすごくギクシャクするのではないかと。
Cycle minimum:上記の最小値を用いる。
Event Average:上記の考え方で、点火タイミング毎の平均値をとる。こちらが最も優れているようです。
・MAP Sample Switch Point:これは、設定した回転数でサンプルメソッドを切り替えるやり方で、
設定回転数以下では瞬時値(Instantaneous)を、それ以上では設定されたメソッドを適用する。
絶対に設定してください。2500とか4000とかとりあえず適当でいいので、Idle回転より上に設定してください。そうしないととても乗りにくいクルマになります。エンスト助長する動きになります。
本日はここまで。このように、適合ウインドウごとに回数分けて書いていきたいと思います。