ステアリングラック交換

難しいようで、意外と簡単なステアリングラック交換です。（そこそこの工具さえあれば）
難易度的には足回り交換+αくらいかと思います。
自分の車はガラガラなので更にラクチン。
用意する物は少し多め（１～2L）にステアリングフルードを。

今回は整備書チックに記載して見ます。

順序は、まず左右のフロントタイヤを外し、エンジンアンダーカバーの取り外し、ステアリングラックの下の黒いブラケットを取り外します。全てM6（10ｍｍソケット）。
写真は黒ブラケットは取り外した状態。

次にタイロッドエンドの切り離し。
エンドプーラー（安いもので3000円位）、もしくはハンマーで叩く。
ハンマーの場合、ねじ山を潰さないように工夫を！
19ｍｍソケット使用。

規定トルク　500kg・cm

次にステアリングシャフトの切り離し。

矢印の部分のボルト（M8、12ｍｍソケット）を外し、スプラインシャフトを上にスライドさせて、ステアリングラックから切り離し。
多分、ここが錆びて固着しているケースが多いので、タップリ潤滑油を塗って上下に少しずつ・・・。

規定トルク　360kg・cm

ホース切り離し。
ボルト2本、（17ｍｍソケット）

フルードが大量に漏れるので受け皿を！

規定トルク　500kg・cm

ステアリングラック取り外し。
矢印の部分にボルト4本、M12？（17ｍｍソケット）

規定トルク　770kg・cm

これで後はタイロッドエンドを移植し、逆手順で作業を行えば取付自体は完了。
後は逆手順ですが、現在のタイロッド部分の寸法を測っておき、取り付け品に同じような寸法になるよう反映させると。余りトーが狂わないのでお勧め。

あと、ステアリングシャフト差込のステアリングセンターは次のエア抜きの際、左右ロック状態で比較し探すと楽です。

フルードのエアー抜き。

ジャッキアップ、エンジンOFF状態でまず開始。
これをやらずにエンジンを掛けると泡状のフルードが大量に入り込み抜けにくくなるので注意。

やり方は、目一杯位にフルードを入れておき（減るので）、ゆっくり一定の速度でステアリングを左右にロックさせます。
その間、小まめにフルードの量をチャック。

抜けにくい場合もあるので、これでもかっ！って位、何度もやっると良いです。

次に、タンクに泡などが無いことを確認し、エンジン始動。
ポンプから異音が出ますがすぐ収まればOK。
収まらなければ、エア抜き不十分。

泡を確認し、消泡後再度挑戦。

整備書ではこの後、タイヤを接地させてエンジンONでのエア抜きの2段階ですが、自分はエンジンON+ジャッキアップ状態でも、やった方が良い感じでした。

今回使用したラックはヤフオクでの格安リビルト品。

作業時間が凄いことになってますが、これはリビルト品が取付後早々に調子が悪く、調査の為元の品に戻し確認しクレーム代替・・・その後、再度交換と3回も行ったため。

次の車検まで持てば良いという方は格安リビルト品でいいかも知れませんが、長く乗る、走るって方は、新品か、トヨタ純正部品のリビルト品をお勧めします。
格安リビルトは内部交換部品が交換されていないケースが多いらしいです。（漏れを直しているだけ）