ECUセッティング インジェクションタイミング(モーテック)
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今回は普通じゃ余り聞く事の無い、マニアックな作業です。
今まで全く手を付けてなかった、インジェクションタイミングを弄って見ました。
※以降、独学の為、誤りあるかも・・・
インジェクションタイミングは、燃料噴射をどのタイミングで行うかを決めるもので、この設定は燃焼室に入った時の混合気の状態を変更する上で非常に重要らしい。
混合気の状態を変化できる為、レスポンスやトルクを変化できるようです。
このセッティングにはカムのプロフィールなどが非常に重要となってくる為、円グラフと回転数毎の各所要時間表を作って見た。(HKS280度カム)
圧縮上死点からのBTDC表示です。
360度以上あるのは4サイクルエンジン(クランク2回転で燃焼工程が1周する為)
※BTDCとは上死点前何度って意味です。圧縮と排気があるみたいですが、今回は圧縮上死点で点火タイミングにも良く使われる数値単位。
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コレがモーテックの6スロ用インジェクション初期データー。
この数値は、インジェクションを終了するタイミングです。
つまりインジェクション開始タイミングは自動計算され、終了がこの数値になる様に噴射される訳です。
(モーテックはパラメータ変更で開始タイミングを表示で作業も出来ます)
このインジェクタータイミングマップはスロットル開度を含めた、3次元マップにも出来、エンジン温度(水温)補正も掛けれますが、今回は単純に回転数だけ。
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円グラフで上記のタイミング時の噴射を記載しようかと思いましたが、余計分かりにくかったので、結局、棒グラフ+曲線としました^^;
棒グラフは10度単位で大体です。
200rpmはクランキング時の回転数として。
3000rpmまでは全開にすることは無い(全開セッティングを取っていない・・・)ので、街乗り時の主な噴射を表示しています。
8000~9000rpmはかなり濃い目にしてある状態。
コレを基本として変化(主に体感)を確認して見ました。
余談・・・このグラフを作って見て分かったのですが、インジェクター使用率が85%位が限界と言われていますが、何となく分かった気がする!(因みに9000rpmで60%)
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いろいろなググってみた情報から、吸気バルブが開く前にインジェクションを終了させておくのが良いと言った情報がありましたので、全回転でBTDC400度で終了するように設定して見た。
非常に変化が出ました。
改善点
・エンジン回転がスムーズなのか、全回転にてミッションノイズが半減
・4000rpmまでA/Fが濃くなった為、薄く出来る・・・燃費改善
・上記の回転数で排気温が50度ほど低くなった
(シリンダー内できちんと燃焼している?今までが燃焼が遅れて排気される時も燃えていた?)
・低速トルクが太くなり、逆に低速時のレスポンスは悪化したが、低速は街乗り時なので逆に乗りやすい。
だが・・・
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問題点
・6000rpm以上でノッキングレベルが上昇した。
・高回転は何処までも回りそうなほど、スムーズだが、トルクが下がった気がする。
※LEDテール化に伴い、使ってなかったテールランプ玉切れ警告灯を、後付けのノックモジュールにて点灯させています。ここだけ色がオレンジなので分かりやすい為。
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考察
吸気バルブが開く前にインジェクションを終了させておくのが良い理由はどうも、霧化を十分に行う時間を稼ぐ事みたいですね~。
逆に高回転でノックレベルが上昇した理由は、吸気バルブ付近で霧化が促進されたが、霧化ってのは冷却も含まれると思うので、吸気ポート付近ばかり冷却し、シリンダー内の冷却が低下したのでしょうかね?
もしくは、オーバーラップ時に、吸気された混合気の一番濃い部分がそのまま抜けて排気されてしまい、シリンダー内の実空燃比が低くなってる?とかなんでしょうかね・・・。
トルクなどの変動は、燃焼がすぐ終わる(レスポンス大)か、遅延する(トルク大)かとかなんかでしょうかね?
いろいろ分からず仕舞いw
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結局、今回は良い所取りって感じで低回転は吸気バルブが開く前で、高回転は少しオーバーラップに掛かる位にしてみました。
もしかしたら、高回転になればなるほど、オーバーラップに食い込む形でも良いのかも知れませんね^^
また今度もう少し弄って見ます♪
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