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ツーリングは早くも終盤

なんともう帰路につかなくては…

「はやっ。」

行きの横風の悪夢や2日かけて走った距離を1日で走ることなど考えると憂鬱な気分に。

ひとり愚痴っていると、やはりいるものです。

助けてくれる人が。

まずFさん。

「鳥羽から伊良湖にフェリーでてるよ」

「救われました！」

一気に名古屋港をショートカット！

しかも途中までは今まで通ったことのない道を通れる！

テンション上がってきた。

「ありがとうございます！」

早速女将に早めにでるご相談。

出航は朝８時。

予約はきかず。

強風では欠航するとのこと。

夕方6時に新宿にいなければいけないので、朝１に乗ることに。

７時に出ると朝食もあたらないことが、ちょっと後で判明するものの、決意は変わらず。

そそくさと準備をしていると、toshiさんが昨日のウニご飯のおにぎりを、女将さんはお手製おむすびをくれました。

相変わらず周りの人に恵まれてます。

朝からおむすび5個を平らげ、皆さんとお別れ。

腹も胸も一杯で、まずは鳥羽へ。

女将さんに教えて貰った道をなんとなく思い出しながら、またも勘で走ること30分。

「鳥羽だ。」

「結構早くついたんじゃないの？」

なんて思いながらフェリーへ。

切符買って、ふと見ると土産屋が…

「そういやべた餅くってないぞ！？」

必死で探すも見あたらず。

そうこうしてると、聞いたことあるナンバーをアナウンスしてる。

「それ、おれの！」

何やらフェリーはバイクから積み込むらしく、出航20分前にはバイクにまたがってないといけないらしい。

ダッシュ！

桟橋のおっちゃんに謝りながら乗船。

「べたもち～。」

「しゃーないか。」

未練たらたらで鳥羽をあとに。

気持ちを入れ替えフェリーでウトウトすることに小一時間。

もうついた。

「これが伊良湖か。」

携帯のナビは豊橋へ誘導するが、海沿いの道が気持ち良さそうだし、とりあえず静岡のほうに向かうし、田舎道は高速みたいなもんだしとまたも勘でナビに逆らう。

およそ1時間後には東名走ってた。

「今日は冴えてるぞ。」

と気をよくしていると、昨日の風が嘘のように今日は穏やか。

とばしてみた。

なんと2時前に東名川崎降りてもうた。

そこでバイクを置き自宅へ。

シャワー浴びれるほどの余裕が。

おもむろにラジオつけると、東名上り渋滞55kmだと。

「あぶねー。 」

今日はいつになく勘が冴えてた。

朝のおむすびの威力だな。

きっと。