ホイールシリンダーごと交換されたリアブレーキを見てみよう！

ハブナットカバーを外して、シャフト、ナット、ドラムにアイマークを付けました。

ハブナットは32ミリでした。
ドラムがシャフトとスプライン嵌合されています。
本来ならスライドハンマーで引き抜くのでしょうが、そのようなご大層な工具はないので、浸透潤滑剤をたっぷり吹き付けながらシャフトの頭をハンマーで小突いて、シャフトを押し出す感じでドラムとの嵌合を外していきました。
あんまり強く叩くとピンを入れる穴が変形してしまうかもしれないので、あまりに頑固な場合はナットを裏返してシャフトの頭とツライチまで締め込み、ナットを叩くようにしましょう。

ドラムが外れると中からブレーキダストが大量に舞います。

この手のタイプでは、私はライニングは外してしまいます。
恐らくですが、シリンダーごと交換された時以来グリスアップはされていないように感じます。

シリンダーを分解する前にブレーキフルードの流出を止めておきます。
バモスはメンバーの真ん中辺りで左右に分岐されていました。

用意が整ったところでピストン類を外します。

外したピストン類です

シリンダー内を清掃して状態を確認します。

ここで、サビや除去できないキズがあったりするとシリンダーごと交換するのですが、この車は車検ごとに交換されていました。

フロントキャリバー同様確実にクリーニングしましょう。

シールを外すのに、マイナスドライバーを加工して作ったこんな工具を使います。
材料費110円でこれまで何台も作業しました。

部品を傷つけずにゴム部品を取り外すことが出来ます

金属部品は徹底洗浄
下敷きも新品ですよ😊

ホイール シリンダー カップキット リア
が正式名称のようです。

中身はこんな感じで、使う時に一度に全部出すのではなく、使うパーツのみ1つずつ取り出して使うのがモアベターだそうです

コレあるとすっごくラクに作業ができます。
カップロケットとかいったかな

こうやって使います。
シリコングリスを使ってカップをツルンと滑らしてピストンにはめ込みます

とにかくシリコングリスを使って部品同士を馴染ませます。
ダストブーツをひっくり返すのが流儀

もちろんシリンダー内もグリスアップして、カップとグリスのタッグで油圧をシールします

ひっくり返しておいたダストブーツをペロンって被せるとシリンダーに上手く収まります

ライニングの摺動部にはモリブデン系のグリスを塗って

サイドブレーキの調整をして〜の
ドラムを組み立て〜の
リア周りを防錆処理して〜の
フルードのエア抜きして〜ので、ご機嫌ブレーキの完成です。
私はサイドブレーキは3ノッチか4ノッチが好みです😊


リアカップキット 580円
ブレーキフルード 990円

合計 1,570円

累計 70,738円

オイラ、ブレーキ前後オーバーホールしてもブレーキフルード1リットルも使わなかったぞ？神戸のディーラーさんよ😬(根に持つタイプ)