僕の一番好きな車CMに、
80年代後半に放映されたホンダ todayのCMがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=_HexZv7EdXE
いわゆる軽自動車のCMです。
主演は今井美樹さん。
このCMには、初めて車というものを手にした時の感動やワクワク感がとても詰められたCMという点で、車を運転しだしたばかりの自分にはとても共感できるCMです。
特に、来生たかおさんの曲が好きなので、0:00から2:00までの流れが好きです。
一眼レフを首から下げて、高原、海、市場、都会など自由に駆けながら、
海の家で、横目に嬉しそうに愛車を眺める今井さんの姿は、いつも乗るたびに遠目からニコニコしながら、一眼レフカメラを首にぶら下げて、自分の車を眺める僕の姿に重なります。
購入直後は、庭にこんなに大きな物体が存在していることが不思議に思えてきていました。
このCM当時放映されたころは、まだ子供だったので記憶が全くないのですが、
今見ると、todayは今に至る軽自動車の在り方を変えた車なのではないか?と思います。つまり、軽自動車というジャンルにはじめて「オシャレ」という要素を盛り込んだ車。私の今乗っているコペンにも少なからず影響を与えているのではないかと。約30年前の車でこのデザインの軽自動車というのは優れているなと思います。まだこの時代のtodayは軽自動車規制で排気量は550ccだったようです。
初めて僕が車というものを買ったのは、今からちょうど一年前の事。
車を買う前、一か月ほど前に、このCMと偶然出会い、その当時免許を取ったばかりの僕の気持ちに一番ぴったりとはまり、もうすぐ僕は今井美樹さんと同じ感覚の中で生きていけるんだ!とそれはそれは、もうワクワクしていたものです。。。
ワクワクなんて言葉がおおよそ似合わない。蓋を開けたら中年に片足、いや片足どころか両足突っ込んだ30代ですが(笑)
中年のある日突然、MTMTMTMT、スポーツカー、スポーツカーという言葉が頭の中をグルグル回り始めて、なにしろ、免許取り始めたのがも30過ぎており。。。きっと、僕は遅咲きドライバーなんだ!と。気持ちだけは、18歳の青年なのですが。。。
このCMでキャッチコピーとされている
「キミとなら仲良くできる」
車を「キミ」と呼ぶところにセンスを感じました。
車って、今の時代、ただの足や鉄の塊みたいに捉えられがちなほど合理的な時代に入ってきてしまいましたけど、
僕のコペンは、どちらかといえば、生き物、相棒みたいなもので、
このCMのキャッチコピーにはぴったりなところがあります。
車は、人と同じく相性があるんじゃないかなと。
僕が、フェラーリ乗っても、不釣合いであろうとも思います。
性格的にもギラギラは全くしていないし(まあ経済的にも乗りたくても乗れませんが)、比べて今のコペンは、
小さくまとまっていて、シートに身を収めると、僕にうまくまとまっているなと感じます。
もちろん、逆にフェラーリが似合ってコペンが似合わない人もいるでしょう。
バレエの熊川哲也さんは熱狂的なフェラーリファンでF40など乗っているようですが、彼の場合、甘いマスクと、バレエで鍛え上げられた躍動的な肉体は、むしろ官能的なエンジン音を武器とするフェラーリがぴったり似合っています。
今の車は、
正に『相棒」です。
適度にオシャレだけど、ツンツン尖がったほどのストイックスポーツでもなく、
中庸な印象。背伸びしなくてよい感じ。僕自身、あまり虚勢を張るのも得意でないキャラなので、その小ぶりな感じのボディも僕的には惹かれます。それが、今の自分にはまっているかなと。
CMから
千葉・幕張海岸にて
僕と釣りあっているから「相棒」という言葉がぴったりくる。。
まだ、今まで一度も言われたことないけど、
僕にとって最大の褒め言葉は、「この車かっこいいね」より「この車、君によく似合っているね」って言われる瞬間かもしれません。
星の数ほど沢山ある車の中から、あえて選んだ一台ですから。
CMより
千葉・九十九里海岸にて
車種を選ぶときって、車のデザインとか、あるいは経済的な折り合いとかもあると思いますが、第六感というか、なんかこの車、先ほどのキャッチコピーじゃありませんが、僕とうまくやっていきそう。っていうフィーリングを多くの人が感じながら選んでいると思うんです。だから、それぞれの車にそれぞれのオーナーの中での「正解」が必ずあると思うんです。中には入手数か月で、シートに身を委ね、肌をすり合わせた結果、違和感を感じて手放す「成田離婚」が成立してしまう人もいますが。。かつて某車番組で、芸能人屈指の車マニアであるテリー伊東氏が「車をすぐに買い替える奴とか、同時に何台も持つ奴はロクナ男じゃねーな。浮気性だからさ(苦笑)」とおそらく車を何十台も所有している自身を重ね、自嘲気味に語っていたのを覚えています。
浮気性との因果関係は不明ですが、テリー氏が車を恋人と捉えるあたりは、中々さすが通は解っているな。鋭い視点だなと思いました。それぐらい、車好きな人は好きなんじゃないかなと思います。
いずれは、このような感動も長い事車を乗り続ければ消えていくものかもしれませんが、初めて車を手にした時のワクワク感。
臭いセリフしれないけど、どこにでも好きな場所まで行ける『翼」を手に入れたんだ。
という、新鮮な気持ちは失わずに温めていきたいと思います。
CMより抜粋
~千葉県・成田市場
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Posted at
2015/10/16 18:09:26