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2014年12月02日 イイね!

やっぱりコペンはスポーツカーだった

初めて免許を取り、コペンを運転しはじめて、一ヶ月が経過しました。この間は、まだ運転が不慣れということで、走行距離も伸びず、250km程度しか走行しませんでしたし、この頃は助手席に父親を乗せて運転方法の指導を受けていました。1人で運転してもよかったのですが、慎重派なのと、やはりマニュアルは想像以上に運転にデリケートな部分があるので、色々教わる必要性を感じました。

実際のところ、基本的なMTの技術は最低限習得しつつありますが、この状態では、MTの真髄を知るわけも無いですし(もちろん、ヒールアンドトゥーとかダブルクラッチなど言葉の意味さえ解りません)、コペンの事まだまだ知らないことだらけですが、
やはりコペンの運動特性に関しては実際、体で体験すると「スポーツカー」だなと実感します。排気量や馬力、トルクとはまた別の次元でです。

クロスレシオ化されたスーパー5速マニュアルがそれを示しています。僕の場合は、40制限公道でも場合によっては、4速まであげてしまいます。高速走らなくても、東京外環下などの幹線国道であれば、70km走行していればトップの5速に入れてしまいます。エコ運転を意識しているのもありますが、低速からすぐにシフトアップするということは、これがクロスレシオってやつなんだな。と肌で感じました。

親父がポルシェ911を愛車としていまして、何度かハンドルを握らせてもらいましたが、911の場合は幹線道路でも6速のうち、2~3速で間に合ってしまいます。これが馬力の差なのかとも思いますが、ダイハツは自ら軽自動車が自分の土俵だと熟知し、身の丈にあった楽しみ方を提供している。その一つがこのギア比にあるのだなと思います。コペンの車体重量は830kg(ATは840kg)で、必ずしも軽量とはいえませんが、少なくともダイハツは、コペンをライトウェイトスポーツと言い切っていますので、この辺りの軽快さは売りの一つなのでしょう。

また、自分の技術が未熟というのもありますが、コペンのエンジンは意外とデリケートで、発進などは適度にエンジンを吹かせてあげないとエンストしやすいという印象があります。低排気量の宿命ともいえるかもしれませんが、逆にこのような車を扱えるようになれば。という点で、ドライバーを育ててくれる車なのかもしれません(ビートはドライバーを育てる車と言われますね)。

操縦性といえば、コペンはやはり車の重心がとても低いです。最初運転した時あまりに低くて、視認性が良くないので心配になってしまうくらいです。この欠点は、たとえば、先頭で信号待ちをしている時、場合によっては、前のめりにならないと、信号が見えなかったり、信号待ちの時、ギアをニュートラにして、クラッチの足を休ませたい時、あまりに視界が低くて、目印の横切る信号が青か赤か確認できない。あるいは、車体が低い故か、夕陽など斜めに差し込む日差しが視界を遮る事もままある。などの難点があります。また、トラックからこの車体の低さからコペンが死角になりやすいという意見もあるようです(私の車は赤なのでその点は有利かもしれません)

一方で、この車体の低さは、コーナーなどを駆け抜けるときその魅力を十分に感じ取れます。コペンを買う前の半年ほどは、家のワゴンRを借りて運転していましたが、ワゴンRだと、コーナーを40km程度は走行していても、角度があると「怖い」です。遠心力にやられてハンドルを取られそうになったこともしばしばあります。ですが、コペンは、それこそアスファルトにへばりつくように、蜘蛛のように走るので、カーブを走行しても抜群の安定性で駆け抜けてくれます。最初カーブ手前で速度を落として、カーブ途中から一気に加速するという、爽快なドライブも僕に少しずつ教えてくれるのがコペンです。もっとも、東京近郊なので、渋滞ばかりでストレスフルなところもありますが、一瞬交通量が切れる瞬間。コペンの真髄を見た気がします。



コペンオーナーの方は実感というか痛感していると思いますが、足回りが物凄くこの車硬いですよね。ちょっと段差がある田舎道などはしると「ドスンドスン」凄いし。本当、サスペンションはいってるのかな?中古車で購入したので、何か問題があるのかな?とさえ思いましたが、これがコペンの特徴なのですね。とは、扁平率50%というスポーツ仕様のタイヤ。これも影響大でしょうね。タイヤ扁平率が高い車にすれば、フカフカになり居住性も増しますけど、コントロール性、応答性、機敏なハンドリングなどは著しく損なわれると思います。捨てる物あれば、拾う物もある。居住性を犠牲にしても、走行性を求める。これがスポーツカーの証拠。ロータスなどは、その骨頂でしょうね。走行性能のために、オーディオ、エアコンまで取り除いているので。

また、扁平率が低いタイヤを履かせると、全体的に見た目がシュッとして、スタイリッシュ。かっこよくなります。家にあるワゴンと比較してもよく解ります。コペンは軽自動車としては破格の大口径ホイールを使用しており、周囲のリッタークラスの普通乗用車と比較してもその口径が目立つわけですが、このロープロタイヤによって、短所を消して長所を上げている感もあります。ファッションでも、やはり自分のボディサイズより一回り小さいサイズの選択することが、見た目も良くなるという意見さえもあります。先日ある記事で、ファッションは外観美を蔑ろにして、機能性実用性を求めた時点で、その人はダサくなるというものがありました。ファッションは我慢して精進するものだと。。スポーツカーもこの理論に近いものを感じます。タイヤ扁平率の低さや、足回りの固さ、室内の狭さ、シートは2+(2)あるいは2シート、道路状況により生じるMTの面倒さ。。。そういうものを自ら選択してこそ、車の世界のデザインは勿論のこと、スピリットの部分で「オシャレ」を追求できるのかなと。もっと飛躍すると人生における「オシャレ」。面倒なことから楽しみを見出すスタンスは、生き方のベースにも繋がる。。

コペンに限らず、911、ボクスター、ユーノスロードスター、スイスポ、STIWRC、86、ビート、カプチ等。。スポーツカーを公道で見かけるとちょっと嬉しい気分になるのは、このような負の側面を正の側面へと変えられる術を知っている人達。。ドライバーの割合からすると1~2%の世界。そういうマイナリティーのスピリットの共有ができる喜びなのかもしれません。

もっともこの「負の部分」でさえ、「多数派」が勝手に決めた判断であって、人によって映り方も異なる。コペンのキャッチコピーはご存知のように「wonderful small」。一般人から見ると、それって欠点になると思います。最近の潮流として、ドデカイバンやSUVを乗ることが男の条件であって、スポーツカーは男を下げるなんて偏見まであります。軽自動車でも、安全性を無視してでも室内空間を作り出すことに各社血眼になっています。そういう中で、ダイハツはこのデメリットをキャッチコピーにしてしまった。それでも、私はこれ、逆手に取った戦略だと思わず、素直に受け取りました。元々狭い空間が好きで、8畳より4.5畳間が落ち着くタイプ。酒場も広いところより、6畳位のマスター1人で営む薄暗い場所が好きだったりします。スポーツカーの狭い空間は自分の居場所を提供してくれる。乗降では、背中と腰が砕けそうになるけど、シートに身を沈めるとホッとする。それがスポーツカー。そして大きなチェーン系の居酒屋より、案外1人でせまっ苦しく経営している居酒屋の方がお手製の料理を提供してくれる。「狭いには狭いなりの」メリットというものがあるのだと思います。コペンも狭いながらに、遊び心のアルギア比、エンジン出力に併せて連動するパワステ、足回り、ホイール、タイヤ、職人の手による5層塗装、電動式バリオルーフ等、狭い中に凝縮されたメニューを提供してくれます。

実は、このコペンを所有する前にビートととても迷っていた時期がありました。ビートのあの官能的なサウンドも捨てがたい。しかも、排気音ではなくて、ホンダエンジンそのものから奏でるエンジンサウンドは、ビートは僕の中でピカイチな音でしたから。マフラーなどの小細工ではなくて、エンジンそのものの音で聴かせる。エンジン音→心臓部→鼓動→beatって名前は、その思惑が本田技研にあったかは別として、的を得ているネーミングだなとさえ思えました(最近の良い車の条件は、エンジン音が聞こえない静粛性だそうです。僕からしたらそれは大欠点なんですけどね。。)。実際、ビートを見に車屋にもいきました。その時に実際目にして、雨漏りがしていたり、エアコンがことごとく壊れていたりして、これは玄人が乗る車だな。と思い、諦めたのですが、元本田ディーラーであり、熱狂的ビートオーナーでもある、その車屋の店主が、エアコンは壊れても構わない。どうせオープンにするんだから。と真顔ではなしていて、ちょっと驚きましたが、あぁ、スポーツカー乗りはこれくらい硬派なのか。とうなずくところもありました(ビートは、MR方式を取り入れており、特殊な位置にありエアコン修理は20万くらいかかるようです)。コペンは、ロータスやビートほど硬派ではありませんが、走りと、オーディオ、エアコン、内装などバランスが取れたライトなスポーツさがまた一つの魅力だと思います。たとえば、女性がビートを扱うとなると、ちょっと勇気がいるけど、コペンなら私でもいけるかも?と思わせる車かもしれません。

CMはビートと初代コペン両方とも視聴しました。ビートはサザンの原由子さんのテーマ曲に合わせて夜の都会を駆け抜けるCM。あれは、かなりの絶品。バブルって感じ。対して、コペンはチューブの前田さんがBGMで海岸崖っぷちでオープンにするシーン。エキサイトとマイルド。両者のイメージカラーをよく表した対照的なCM。きしくも、BGMはサザンとチューブと夏を代表する歌手。だけど、両方とも「夢」が詰まったCM。車のCMってこうあるべきだと思います。やっぱり車は「夢」与えてナンボだと思います。

話は戻り、コペンのインスピレーション。
砂利道。たとえば、砂利道までいかなくても、ちょっと舗装の荒いアスファルト道路を走行していても、そのざらつき感などがシートを経由してビシビシ伝わってきます。これは、今の車社会の流れからすると、明らかな欠点になると思います。居住性台無しなわけですから、しかし、見方を代えると、道路の状況を刻一刻とダイレクトに体感できる。前述した物理的な面でアスファルトとへばりつくのと同時に、嗅覚でも道路状況と対話できるとも言い換えることができると思います。スポーツカーにはよくあることですが、長所と短所は表裏一体なのかと思います。

今回の紅葉は、自分の技量不足で、奥多摩や奥武蔵を攻める事は見送りましたが、案外この安定したコペンだと、急峻なヘアピンカーブやワインディングロードでも僕の期待に応え、安定性ある走りを教えてくれるかもしれない。

玄人のカーエンスー向けの雑誌mortor magazineにかつて、スポーツカーで押さえておきたい3台の一つとして、コペンが掲載されていました。他の2台は、インテグラタイプRとポルシェボクスターです。この2台の名車に並ぶなんて、コペンもやってくれるじゃないですか。その記事では、ワインディングロードを駆ける車こそがコペンの真髄のように記されていました。購入前は?って印象でした。コペンのその愛くるしいルックスから想像できなくて。。松田ロードスターやロータスエリーゼとかならわかりますけど。。でも、コペンを実際運転してそのへばりつくようなコーナーワークを感じると、意外と来年の紅葉は峠で楽しめる気もしてきました。


最近は、エコ運転で自動衝突防止装置とか、居住性を謳う車が大勢を占めていますが、走る喜びを感じられる車というのは、デザインが美しい車と共に、無くてはならないジャンルだとも思います。


Posted at 2014/12/04 17:09:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | コペン | 日記

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「兄から車を譲り受けたので(ダイハツ・エッセ5MT)、マイカーとなったので、
ドライブ活動を再開しました。
先々月は伊豆半島一周、今月は紅葉狩りで北関東一周ドライブしてきました。
毎週のようにあちこちソロドライブしてます。」
何シテル?   11/07 13:10
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