チェロキー、ラングラーのような硬派すぎる定番と違い、販売面でジープブランドの主力モデルですね。
チェロキーの上にグランドチェロキーがあり、またいま、下位モデルにコンパスというモデルもラインナップされているようです。
しかしそれらのモデル、実際に目にすることが少ないです。
クロカンの典型として歴史と実績あるジープはいまラングラーが意匠を背負って、これはいまだに目立ちますが、その他のモデルは「ジープ」と言われてもピンと来ません。
よく言えば、万人受けするパッケージングとデザインで売っているという事なのかもしれませんが、実際の車の良し悪しはともかく、日本ではあまり受けないように思います。
と思って現行チェロキー調べましたが、宇宙人フェイスですね。
そんな中、このXJ型チェロキーは、当時ハリウッド映画でも、また日本でもホンダの販売店が売ったりしていたため、よく見かけました。
いまでもたぶん、チェロキーと言って想像するのはこのモデル(で、ボディカラーは緑)ではないでしょうか。
直線基調でボンネットもサイドラインも曲線がなく、ドアもきっちり直線で区切られ、屋根のキャンバもほとんどなく、ホイールハウスまで円形を避けている(笑)
キャビンは室内の高さがなく、それゆえクロカンビークルとしては男性的ながらもスマートに見える優秀なデザインだと思います。
まるで子供が描いた車を具現化したようで、単純だけど、ゆえにデザインに普遍性がある。
わたしも自分のオールロード、もう2~4センチ車高を上げてもいいかな、と思っているのですが、そうするとこのチェロキーみたいな雰囲気に近づくと思います。
当時この辺の車種を指してRVなんて言っていましたが、河原でバーベキュー、キャンプ場でキャンプ、くらいのライトユースにはぴったりはまりますね。
ただ、この時代のアメリカ車というのは全然優秀ではなく、ドアとボディの隙間が全周で均一でなかったり、停止状態でブレーキを踏むとギコギコ言ったりとか。
まあ今では当のアメリカ人も気にするようになってきた部分でも、当時アメリカ人は看過しているようなところがあって、設計はともかく組立精度は良くなかったです。
ゆえに不具合なんかも多く、チェロキーも同様。
ドイツ車なんかは最新テクノロジーゆえに耐久性や信頼性に?が出ていましたが、アメ車は旧来の技術で作ってもダメでした。
外車の中でもアメ車は別枠で、なんでわざわざアメ車を買うのか・・・という評価にバブル後つながって行きました。
まあでもこのXJチェロキーは、そのような激しい時代をかいくぐって今でも動いているようなので、大切に整備されているんでしょうね。
気に入って捨てるに捨てられない、代替えを考えることができない、そんな道具に出会えるという事は幸せだと思います。
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Posted at
2015/06/19 06:45:40