野田からだと往復するだけで100km越えとなりますので、煤の堆積/再生状況をモニターするには絶好の機会・・・。思い出せば頻繁にこの辺りまで通っていたころは再生スパンも長かったような気がする。
結果、2回の再生処理が入りまして、前回再生終了からの距離は100kmと99km(トルクプロの値)となり、12月の状況としてはこんな感じとなりました。
(再生間隔1がTorqueProの値で、再生間隔2は前回再生終了から今回の再生開始までの距離)
11月の平均60kmという最低な状態から脱出したように思いますが、まだまだ低調なレベルですね。
今回のポイントですが、2回の再生で、おやっ?と思えるデータが取れまして、その変化の推移を以下のグラフに示します。
堆積量が5g/lあたりからスタートしましたので、当然ながら短時間で再生処理に入ったのですが、1回目の再生処理後はPM_ACC_DSD(グレーの線)が1.3g/lを残して終了、PM_ACC(オレンジの線)はいつも通り0g/lまで低下するも、少ししてからPM_ACC_DSDの値に合わせるように上昇して同じ数値となります。
ACCとACC_DSDはどちらもDPF差圧などから推定している値のようですので、高いほうに合わせて処理しているようです。
このグラフで注目したいのは2回目の再生処理直後のPM_ACC_DSDの値です。走行状態はR16を流れに乗って走っているだけなのですが、2回目再生後はACCとACC_DSDとも0.2g/lまで低下しています。
再生直前のPM_GEN(インジェクターの噴射や回転数などから推定する発生量)の値が3g/lと2g/lと1.5倍の差がありますので、それの影響もあるように思いますが、0.2g/lまで低下してその後その状態が暫く続いているというのが不思議なところ。
GEN,ACC,ACC_DSDが0.2g/lで暫く変化しませんで、思わずログがストップしているかとTorqueProを確認するほどでした。
この2回の処理後の違いの原因は、一つは再生開始時のPM_GENの値の違いもあると思うのですが、もう一つの大きな違いは「エンジンが完全な暖気状態に落ち着いてからの経過時間」となります。
今回はエンジンオイル温度と冷却水温度もグラフに示していますが、初回の再生は走り出して温度が安定した直後、2回目の再生は安定した状態が暫く続いた後処理となります。
ここで、閃いたのはしばらく前にリコール処理した、バキュームポンプ、タービン、そしてバルブスプリングの原因となる「ある部品」・・・。あえてここに書かなくとも、煤で悩んでおられる初期型のSHエンジンの外れに当たった人は思いつくと思いますが、そう、例のあれの摩耗です。
バキュームポンプやタービンがいかれるような状態であれば、その(微粒子研磨剤入り)オイルで潤滑しているその他の部品にも当然影響は出ているはず。
ドライアイス洗浄、ATF交換、DPF洗浄でお世話になったオートサプライ鈴木さんからは「シリンダー内壁の摩耗などによりブローバイが増えて、それで煤の発生が想定よりも多くなってしまっているのではないか?」という意見がありました。
その対策のためにパワークラスタービレンザの5W-50というSKY-D用オイルの倍以上の値段のするオイルを使用しており、当初は変化は無いようなデータでしたが、DPF洗浄と相まって最近では100km前後と回復しているのは事実。
ビレンザによる効果と温度の安定により、ブローバイが減少したことが理由の一つになるような気がしてます。
ただし、それがどうも本丸ではないような事を示す連絡が某所からありまして、現在内容をじっくり確認している最中ですが、要因の一つとして上記の内容は当てはまることは事実のようでした。
その他としてはセンサー類、乗り方、軽油の種類、インジェクターの不具合・・・で、やはり本丸はインジェクターではないかという事。DPFは最後という順番らしい。
センサー類は先月までに吸気温度、吸気圧、排気圧センサー1&2を全て新品に交換してますので、その線はひとまず考えなくてよいと思います。
やはりインジェクタ交換って事になりそうで、やっぱりそうなるか・・・。
まあ、それを覚悟しつつDPF洗浄しましたので、それはそれで無駄なことをしたとは思ってませんが(苦笑)
さて、費用の捻出方法を考えよう(笑)