2月末からつい先日までプライベートで色々ありすぎて、だいぶまいってましたが、こんな時こそ愛車のメンテナンスでそっちだけでもスッキリさせようと、久しぶりの大規模メンテです(笑)
昨年末頃からの完全暖機後のエンジンの微振動について、O2センサ、エアフロ、EGRバイパスバルブの交換までやっても解決できなかったため、一旦、吸排気、潤滑系をリセットしたかったというのも大きな要因ですね。
今回施工したのは、マルチサーブの①吸気ライン洗浄②燃料ライン洗浄③タービン洗浄の3点。フルコースだとこれに④DPF洗浄が加わりますが、DPFについてはこれまでの施工とトルクプロのデータからも問題ない事を確信しているので今回は無し。
施工最後のオイル交換はパワークラスタービレンザPRO 5W-50(ディーゼル処方)、純正エレメント交換で〆ました。
吸気系については2019年(61,300km)時にドライアイス洗浄をオートサプライ鈴木さんで施工してますが、それから2年半(22,600km)で果たして煤の堆積はどうなっているのか・・・。
今回のマルチサーブは非分解の施工ですが、インタークーラーと吸気シャッターバルブ間のホースだけは外してそこから噴霧しますので、吸気シャッターバルブの状態は目視確認できます。
それでなんもせんで乗ってきた61,300km時のシャッターバルブの状態は↓な感じ。乾燥してそうな煤が堆積してます。
それで今回施工前の状態が↓ 前回に負けず劣らずの堆積状況でした( ;∀;)
前回のドライアイス洗浄からインジェクター交換まで15,000kmほど走行してますので、その間はがっつり堆積しているハズなんですが、それにしても予想を超えた堆積量でした。まあ、エンジンの劣化につれて煤は堆積しやすくなってきますし…。
ただ、こんな状態でもインジェクタが正常であれば普段使いでDPF再生スパンは200km越えますし、高速や郊外道路をまとめて走れば300km位までは伸びるんですよね。
さて、施工ですが今回は1.5日コースとなりまして、1日目が施工、2日目がチェックとなってます。
施工前に各種データやエラーの有無を確認し、
オイルの状態を確認していただいてます。
SKY-D 0W-30にワコーズの遅効性フラッシングを添加して約2,000km走行後のオイルの状態。
最初にマルチサーブの施工から始まります。
ひとまず手作業で煤を除去して、クリーナーが効果的に作用するように前処置。
次に吸気シャッターバルブの手前からクリーナーを噴霧します。
RMC-3Eの施工と同じような感じですが、こちらはシャッターバルブに直接噴霧されるのと、クリーナーを1リットル使用するのが大きな違いですね。
ただし確実にインターバルをおいて噴霧する必要があるので施工の時間がかかるそうです。
施工後のシャッターバルブの状態は↓となり、かなり綺麗になってます。
ただし、シャツターバルブ以降は↓のように完全に除去はできないようです。
シャッターバルブ以降の煤はこれから徐々に落ちていく・・・みたいですね。
完全に除去するには、やはり分解してのドライアイス洗浄が最適のようです。
次に燃料ラインの洗浄となります。
燃料ラインに直接割り込ませて、燃料を含んだクリーナーで洗浄します。
↓が回収したクリーナーですが、昨年燃料フィルターを交換していることもあるためか、さほど汚れてはいなかったようです。
んで、マルチサーブの最後はタービン洗浄。
燃料ラインと同じセッティングでクリーナーをタービン用に変更しています。
つぎにECremaxのエンジン洗浄となります。オイルを抜いて
クリーナーのドレイン側を接続します。
↓がECremaxのフィルター
んで、これが洗浄後のフィルターの状態。ディーゼルなんで真っ黒なのは当たり前ですが、これはこれで結構ショッキング(笑)
〆のオイルはビレンザPRO 5W-50。前回は色々あってSKY-Dに浮気しましたが、やはり本命はこれですね。
交換後のレベルチェック時のオイルの色ですが、ECremaxを施工するとこんな感じで、かなり透明度があります。これ見るだけでもやる価値があるように思いますね~。
施工後にインジェクタの補正やオイル交換後のリセットなどデータを確認して終了となります。
入庫直前のPM堆積状況はこんな感じでしたが、
施工によるアクセルの操作と洗浄によりPMが大量にDPFに流れ込んだ事で、一気にGEN,ACCが増加しており、乗り出して即DPF再生がスタートしました。
この数値は勿論鈴木社長も把握してましたが、むやみに強制再生するよりは「Decさんならこのまま渡した方が良いだろう」という判断ということで、ありがたいことです。
順調に再生処理が進みまして、9kmで再生処理が終わりACCは0に、
少し走るとGENも0となり、これまでと同じようにきちんと処理で来ているようです。
さて、今回のメンテナンスの効果ですが、完全暖気後の微振動以外は特に異常はありませんでしたので、フィーリングがどうなったかというところがポイントになります。
数か月ぶりにパワークラスター ビレンザPROに戻りましたが、やはりこのオイルは静かで滑らかですね~!! それとクリーニングの効果もあってか回転の上昇がスムースかつトルクフルで車格が1ランクアップしたような(本来の姿?)いい感じです。
例の微振動については、帰り道は一度も発生してませんが、これについてはもう暫く様子を見てみようと思います。吸気シャツターバルブ回りの煤の堆積が影響しているという事も考えられるので、完治しているかもしれません。
今回は(微振動以外は)DPFの再生スパンやフィーリングの問題があった訳ではなく、コンディション維持のための、数年に1度の大規模メンテナンスという位置づけでしたが、それでも効果はかなりあったように感じます。
壊れてから大金払って修理するか、壊れる前に乗り換えるか、壊れないようにマメにメンテナンスするか・・・。
色々な考え方があると思いますが、気に入った車は良いコンディションで長く乗りたいという私みたいな人間は、迷わず3番目を選択します。
前にも書きましたが、こういった施工はディーラーだとできない、しない(売るための付帯サービスが整備&修理)ので、オートサプライ鈴木さんのような店があると本当に助かります。
自分が必要とするサービスを提供できるのはどこなのか、選ぶ側もきちんと考えて、何でもかんでもディーラー・・・というは、特に保証が切れてからの車については良く考えた方が良いと思います。