
24ヶ月点検で入庫した際、内装パーツの不具合を指摘したところ、最終的にクレーム対応が認められ、センターコンソールの土台パーツを丸ごと交換することになりました。
点検入庫で借りたQ2を返却すると同時に、TTクーペ1.8TFSIのFFモデルを新たに代車として使わせてもらうことに。当該パーツを交換するだけなら1〜2日で済む作業ですが、不具合のあるパーツをAJへ送って状態を確認する、メーカー保証でカバーすることを承認、その後に新たなパーツを発注・入荷するまでの日数を加えると、トータルで10日程は我がA3セダンを預けることになりました。よって、TTクーペを代車で約2週間借りることになった次第。
現行TTクーペ(8S)は、私自身かねてより欲しいモデルで前車のゴルフ7GTI時代から、乗り換えを検討したことがありましたが、衝突回避ブレーキとACCが装備されないという決定的な弱点があったために、関心はあっても購入対象からは外されていました。
でも、デザインは唯一無二の美しいクーペモデルは魅力的だし、Cセグメントのサイズはやはりコンパクトです。ハッチバックスタイルのためトランクへの荷物の出し入れはしやすく積載能力はそこそこあります。2人乗車で済むライフスタイルなら、実用性も意外と高いクルマなんですよね。

代車のTTクーペ1.8TFSIは、Sラインのエクステリアで専用18インチホイールが装着されている昨年7月に発売された限定車”スタイルブラス”のようです。
パーキングシステム一式とサイドアシスト(ブラインドスポットモニター)が装備されているので、ACCなしの不便さを我慢できれば、最低限の安全機能はカバーされているといえます。
基本はベースグレードのため、内装はSライン仕様ではなく、ノーマルのファブリックシートで電動調整機能は付いてなく、パワーウインドスイッチにアルミ調の加飾がないので、少し安っぽい部分はありますが、運転席周りは包まれ感があり着座位置が低いのでスポーツカーの雰囲気はありますね。
これまでに、クアトロやTTSを含めて現行TTには何度も試乗しており、軽快な加速感とシャープなハンドリングは確認していましたが、普段の生活の中で毎日乗ってみないと分からない乗り味や使い勝手の良さ、そしてデザイン性の高さを今回しっかりと味合うことが出来ました。
まず、この1.8TFSIエンジンは街乗りと高速走行を含めてほぼ不満のないパワー&トルクがあります。180ps/250Nmのスペックなら、このアルミを多用した軽量ボディーのクーペは十分スポーティーに走らせることができます。Sライン仕様の硬めの足回りでないノーマルサスペンションであるところが意外にも好印象でした。
7速の乾式DCTは、発進時や微低速走行時のギクシャク感はありません。2.0TFSIのA3クアトロと比べた場合、高速走行で巡航80km/hからの再加速時に、少し力不足に感じることはありますが、ドライブセレクトでDynamicを選べばエンジンレスポンスが良くなり、加速感に大きな不満はありません。
クアトロの安定感やブランド力は捨てがたいですが、TTを軽快に乗りこなすのなら、FFの1.8TFSIモデルで充分だと個人的には結論付けました。
1.8TFSIのもう一つの魅力は燃費ですね。東名高速と国道23号線を400km走った際は、19km/ℓを超えましたし、やや混雑した街乗りでも12km/ℓは達成しそうです。
クーペなので、当然ドアはセダンに比べて長く重いのですが、外板にアルミを使っているせいか、メルセデスCクラスクーペのドアより幾分短くて明らかに軽いです。

駐車する時には隣とのスペースを少し空ける等の気は使うけれど、コインパーキングも難なく利用できました。全幅1,830ミリはギリギリ許容できるサイズですね!
この限定車はApple Carplayに対応しており、インフォテインメントシステムはアップデートされています。

Appleマップアプリを起動して、バーチャルコクピットにどんな感じて地図が表示されるか確認したところ、純正ナビのように12インチディスプレイいっぱいに表示はされません。ディスプレイ中央に7インチくらいのサイズで表示され、地図はやや小さめであるけれどナビアプリでのルート案内は充分に見やすいと感じました。

また、バックカメラやパーキングソナーが装備されているので、我がA3セダン同様にバックでの駐車は楽チンです。でも、パーチャルコクビット内のディスプレイに表示される後方視界の映像が、ステアリングのスポークにかかって見にくいことがありますね。
この限定モデルが履いている18インチホイール↓のデザインがなかなかカッコいいです!

TTSやSラインが履いている10Vスポークデザインのメッシュタイプ↓より遥かにスポーティーでグッドだと思います。

願わくば、アウディスポーツの19インチホイール↓がTTには似合うので是非履きたいところですが、乗り心地とのバランスを考えると18インチが無難でしょうね。
現行TTはデビューから4年を経過して、日本でも今年5月にマイナーチェンジでフェイスリフトがされました。

前期モデルとの違いはフロントグリル↑が立体的なメッシュパターン↑のものへ変更されたことくらいだと思っていましたが、Sライン仕様は前後バンパーのデザインがリフレッシュされ、左右のテールライト下にもダミーのエアダクトが追加されています。
Sライン仕様を選ぶと、少し丸みを帯びたリアビューが幾分シャープな印象になるので好みは別れるかもしれません。
いずれにしても、TTの最大の魅力はそのデザイン性の高さですし、現行モデルで生産終了が事実上決まっていることを踏まえると、お買い得な特別仕様車、おそらくは2.0TFSIのFFモデル(マイナーチェンジで1.8TFSIから2.0TFSIへ排気量がアップされました)の外観をRS風に仕立てた限定車がいずれ出ると思うので、それを狙ってみたくなりました。
自動ブレーキとACCが装備されない欠点は、もうこの際目をつむって、生産終了までに熟成されたTTクーペを手に入れるのも悪くないですね!
Posted at 2019/07/21 15:28:10 | |
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