ゴルフ7GTIの購入を先週決めて、2月上旬の納車待ちをしているところですが、過去3ヶ月に及ぶクルマ選びについてふりかえってみます。
実は、一昨年の夏に8年程所有したポルシェ986ボクスターを手放しました。

引越しにより屋根付きの車庫が確保出来なくなったことと、2シーターかつ荷物の載らないクルマであるため、生活上いろいろ不便を感じたことが手放した理由です。走行距離は少なめの5万キロ程、休日にオープンエアでワインディングロードを走るのが楽しくて楽しくて。今では旧式になる2.7L水平対向エンジン&ティプトロATでしたが、出力・トルクとも十分。ミッドシッブならではの回頭性のよいハンドリングは最高でした。一方、電動で開閉するソフトトップ幌は雨漏りや頻発する異音発生にはとても悩まされました。点検の度に経年劣化で交換すべき部品が増えてきたことも大きな問題でした。
引越し後、1年半くらいは市内にある実家のクルマを時々借りる程度で、クルマなし生活をおくってましたが、ようやく購入資金の目処がたったので、新たなクルマ購入の活動を開始しました。
普段は、1人か2人乗車がメインであるため、2ドアクーペも検討しましたが、年に数回は高齢の親を後席に乗せることもあるだろうし、自宅マンションの駐車場(屋根なし)の横幅スペースがミニマムでクーペの長いドアだと、お隣さんのクルマにドアパンチをしてしまう恐れがあったため、生まれて初めて4ドア車を候補にしたクルマ選びになりました。
予算的なことはもちろんのこと、デザインや走りの楽しさ、そして出来ればドイツ車が信頼性の面で一番という事で、候補車を絞り込みました。
①アウディA3 1.4T Cilinder on demand
②アウディS1 Sportsback
③ゴルフ7GTI
④メルセデスA180スポーツ
⑤レクサスCT200h
Cセグメントのハッチバック車の中で、S1だけがBセグですが、クアトロかつMTということで運転してみたい!との欲望があったからかなあσ^_^;
試乗を繰り返し、昨年11月からは休みのたびにディーラー巡りです。

まず、メルセデスA180は早期に候補から外れました。試乗コースを走り出した瞬間からボディーが重く感じられ、出足がとても悪くモッサリしていたため。1.6Lエンジンで122psだから仕方ないのかもしれないが、それにしてもエンジンレスポンスが悪すぎ。内装や外観デザインは結構好みでしたが。250シュポルト4MATICにすれば馬力はかなりアップしますが、明らかに予算オーバー。

次に、レクサスCTはスピンドルグリルがなかなか精悍でカッコ良い。内装も高級感があり、Cセグでこれ程の質感があるとは感心。ハイブリッドシステムはプリウスと違ってかなりスポーティな走りができる味付け。燃費もリッター20キロは堅いとか。一方、乗り心地は結構硬い印象で、道路継目を通過する都度けっこう突き上げもある。また、精悍なフロントマスクに比べ、リアハッチ周りのデザインがとてもダサいです。ハッチバック車はお尻のデザインが大事なんだから。一緒に試乗した妻も同意見。さらに残念なのは、値引きがほとんどなくオプション込みの総支払い金額が予算を少しオーバー。うーん、レクサスというブランドにこだわりはないので、ここで落選。

アウディS1は年明けにヤナセ系列店でようやく試乗車が用意されたとの連絡をもらい、ワクワクしながらディーラーを訪問。
試乗車は2ドアのS1でしたが、実車をみるとA3に比べてかなりコンパクト。早速乗り込んで走り出した感想ですが、期待が大きかったせいか、ほとんど感動はなし。
クラッチは軽くシフトレバーはストロークが長めです。スコスコ決まるMTシフトはチェンジし易いのですが、カチッとしたスポーティな剛性感はなし。230psのパワーで十分以上の加速力はあるのですが、軽快感があまり感じられないんです。乗り心地も硬めで、18インチタイヤ&短いホイールベースのせいか少しピッチングもあり落ち着きがない印象。試乗コースではクアトロの安定感は実感できず。コンパクトで内外装のデザインは一番好みでしたが、Bセグで500万円をちょい超える金額に購入意欲が減退してしまう。発売されたばかりで値引きもほぼゼロだし。

別の日に別のディーラーで、A3スポーツバックに試乗。試乗車に17インチタイヤ&1.4Tのシリンダーディマンドはないため、代わりに16インチタイヤを履くベースグレードの1.4Tと1.8Tクアトロの2台を試す。乗り込んだ瞬間に着座位置が低くスポーティな印象を受ける。
ベースグレードでも街乗りでは不足ないパワーとトルク感があり、とにかく乗り心地がいい。「これいい!」と思わず叫んでしまった。兄弟車のゴルフ7とよく比較されますが、デザインテイストは明らかにアウディクオリティ。続けて試乗した1.8Tクアトロはスポーツサスペンションのせいか少し硬めの乗り心地です。でも、不快な硬さではなく路面凸凹の角をしっかり丸める印象でしっとり感もある。「これもいい!」とまた頷いてしまった。
さて、予算的には1.8Tクワトロはオーバーだから、1.4Tのいずれかが現実的な購入候補となりました。動力性能はベースグレードでも十分いいのだが、ACCが標準ではなくドライブセレクトの設定がそもそもない。16インチのアルミホイールデザインが個人的に✖️だったので、やはり安全装備が充実していて気筒休止システムによる燃費向上期待から、1.4Tシリンダーオンディマンドの1択となりました。
ナビをはじめ外せないオプションと、LEDヘッドライトを付けて見積もりをもらうと、500万円を少し超える金額になる。年明けからは値上げが実施されることから、年内12月の登録を条件に営業マンから値引き&各種サービスを提案された。
予算的にはギリギリでしたが、その時点では決断をせず、ゴルフ7GTIを試乗して条件を確認してから、最終決定しようと考える。

最後にVWディーラー3店舗を回る。GTIを試乗して、これは「羊の皮を被ったオオカミ」という印象を受けた。普段は穏やかに走って日常の足として使い、高速道路や峠道ではスポーツドライビングを楽しめるクルマですね。
ノーマルゴルフとの外観デザインの違いは、前後バンパーとサイドスカートの追加、そして専用のLEDテールライトです。
見慣れたゴルフ6が角が丸いハイトワゴン的なデザインであるのに比べると、ゴルフ7はボンネットにある直線的なプレスラインが印象的で、全体的にシャープでカッコイイです。キープコンセプトながら精悍さが加わったデザインでしょうか。
伝統があるスポーツハッチの代名詞なので、とにかくスポーティで硬めの乗り心地を想像してしましたが、とても運転がし易いし普段の街乗りにも最適だと感じた。荷物もある程度詰めるし、大人4人の乗車も快適。居住性ではA3スポーツバックもひけをとらないが、ゴルフは車内の不快な窮屈感・タイトさを全く感じないので、リラックスして運転ができそう。
A3のアルミ加飾を多用した内装もシックで高級感があったが、ゴルフ7GTIの内装もデザインテイストは違うもののアウディに負けてなくて上質。エアコン操作ボタンの樹脂パーツが少しチープさを感じるが、ドアトリムにアンビエントライトはあるし、GTI専用の赤ラインLEDがドアステップにあるのがカッコイイ。タータンチェック柄のシートも自分好みです。
一方の走りは刺激的の一言!
ドライブプロファイルが変更できるみたいですが、ノーマルモードでもアクセルレスポンス・加速、シャープなハンドリングはとてもスポーティ。スポーツモードにすればサスは硬めになり、エンジンレスポンスがさらに上がります。
また、特筆すべきは、可変ダンパー機能のDCCです。モード変更に伴いダンパー減衰力が変わるんですよね。特にコンフォートモードにすれば、高級セダンに近いソフトで滑らかな乗り心地になるんです。試乗コースでは十分に堪能出来ませんでしたが、18インチのタイヤを履いているのに、A3スポーツバックと同等以上の上質な乗り心地であることは分かりました。ゴルフ7を選ぶならDCCは必須のオプションです。
さて、肝心の見積もり金額ですが、純正ナビ・DCC・バックカメラ・その他ディーラーOP・延長保証を付けてA3とほぼ同じくらいになりました。でも、値引き条件はゴルフの方が断然イイです。
結論は、ゴルフ7GTIの購入に決まりました(^o^)/
アウディA3シリンダーオンディマンドと最後まで悩みましたが、余裕のある220psのパワーとトルクそして、充実の安全装備が標準で付くこととDCCが決め手になりました。でも、アウディの高級感とブランド、そして洗練された乗り心地も捨てがたかったことは事実ですσ^_^;
Posted at 2015/01/24 01:57:33 | |
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