
JAIAが発表した10月の輸入車新車登録台数速報では、メルセデスベンツが前年同月比10.6%増加の4,543台で1位を安定的にキープしました。2位はBMWで同5.4%増加の3,361台、3位はVWで同24.8%増加の2,999台でした。
VWは前年同月比で大幅に増加しましたが、昨年10月はディーゼル排ガス問題発覚直後のブランドイメージ悪化で販売台数が極度に落ち込みましたので、その反動で20%超の増加になったに過ぎないといえるかもしれません。スキャンダル発覚後1年を経過し悪影響が一巡したことで、前年対比では販売台数は増加する傾向は続くと思われますが、2位のBMWとの差が単月だけでなく年間累計でも広がっていくかどうかを注視していきたいです。
ディーゼル仕様車の投入はまだ難しいでしょうが、ディグアンはじめ新型車を早く出して状況の打開を図ってほしいですね。やはり、近々ドイツ本国で発表されるマイナーチェンジ版ゴルフ7が日本でもいち早く発売されることが望まれます。

一方、VWグループのアウディは前年同月比36.9%増加の1,921台でした。販売台数の増加幅は大きいので、VWに比べれば健闘していると言えるでしょうか。
フェイスリフト前のA3や、A4の販売が比較的堅調だろうと想像されますが、A4のFWDモデルで新規投入された1.4TFSIが販売増につながるか注目ですね。
年初から続く好調な販売実績を見る限り、メルセデスの2年連続販売台数トップの座はまったく揺るぎないです。登録台数を稼ぐため登録済み未使用車を販売店が大量に抱えている面もありますが、20ヶ月連続の販売台数トップは2位以下のブランドを全く寄せ付けまけんね。
Eクラスが刷新され、商品ラインナップ全体が最新のプラットフォームになり、「メルセデス強し」の状態は当面変わらないでしょう。
Posted at 2016/11/07 13:22:40 | |
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