
今年に入り仕事で浜松を訪れる機会が何度かありましたが、仕事の合間や前後に観光をする時間的ゆとりは全くありませんでした(T ^ T)
浜松市中心部にある訪問先企業で朝から夕刻まで仕事が続くので、前日にホテルに宿泊はするものの、翌日の仕事を終えるとそのまま名古屋へ帰って夜になるというパターンが続きました。ホテルの朝食や浜松駅周辺のお店で、浜松餃子や静岡おでんといったご当地グルメは食べることはできましたが、浜名湖周辺をGTIでドライブしたり、史跡を巡ることは叶わず・・・。

ちなみに、私が浜松滞在時に定宿にしているホテルの朝食ビュッフェは素晴らしいです(^-^)
朝食で出される浜松餃子はニンニク抜きですが美味しいですし、鰻まぶし飯もなかなか本格的です!
でも、今回の浜松訪問では予定外に仕事が早く終わったので、GTIで散策ドライブする時間が出来ました(^o^)/
まだ訪れたことがない奥浜名湖までドライブをしようと、浜松市中心部を午後3時半頃に出発し、大河ドラマで有名になった「龍潭寺」へ向かいました。
Discover proのナビルートでは約1時間かかると案内が出ましたが、実際には50分ほどの道のりでした。浜松市街から奥浜名湖への幹線道路は片側一車線が多く、交通量が増えるとノロノロ運転を強いられますねσ(^_^;)

龍潭寺の拝観時間は午後5時までで、遅くとも4時半までに入園する必要がありましたが、なんとかギリギリ間に合いました。
今年の大河ドラマの主人公に選ばれた井伊家唯一の女領主「井伊直虎」は女性でありながら男の名を名乗り、優れた政治手腕で戦国期の井伊家受難の時代を救った人物です。
私は歴史好きではありますが大河ドラマは普段あまり観ません。でも、柴咲コウが演じる次郎法師・直虎は少し気になっていましたのでドラマは初回放送から観ています(*^^*)
そんな直虎の良き相談相手であった「南渓瑞聞」が和尚を務めていた寺院が、奥浜名湖の浜松市井伊谷(いいのや)にある「龍潭寺」です。龍潭寺には、井伊家40代を祀る菩提寺として、直虎の供養塔を初め、井伊家の墓所が祀られています。またなんと言っても、国指定の名勝「龍潭寺庭園」の四季折々にうつろう風景が大きな見どころなんですよね!

GTIを専用駐車場に駐めて、緩やかな石段を登って行くと立派な四脚門造りの総門があります。その山門を仰ぎ見ながら参道に入ります。

間もなく、龍潭寺の本堂のが見えてしました。本堂正面の砂庭には砂紋が描かれていますが、枯山水っていうほどの立派な広さの庭ではありませんが、こじんまりとしていて趣はあります。
龍潭寺自慢の庭園は一体どこだろうと、拝観料を払って本堂の中に入ると「靴を脱いで靴袋を抱えてお上り下さい」との案内板がありました。
本堂の中を、板の間の廊下を順路コースの表示にしたがって歩いて進む様になっているんですね。大河ドラマのおかげで増え続けている観光客に対応するため、龍潭寺は観光スポットとしてなかなか整備されている印象を受けました。
次郎法師(直虎)とまだ幼い虎松(後の井伊直政)
本堂西側にある中庭は情緒がありますね。朱塗りの楼閣は開山堂といわれ、開山黙宗「瑞淵和尚」が祀られているとのことです。
ようやく、庭園が現れて来ました!
龍潭寺庭園は本堂北庭だったんですね。この庭園は、小堀遠州によって江戸時代初期に造られた「池泉鑑賞式庭園」とのこと。1936年に国指定の名勝記念物に指定され、寺院庭園としては国内でも代表的なものなります。
小堀遠州は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけての大名茶人であり、建築家・作庭家・書家としても有名です。
http://www.enshuryu.com/enshu/

龍潭寺庭園には、中国の道教「蓬莱神仙思想(ほうらいしんせんしそう)」から「不老不死」や「永遠の繁栄」の意が込められている・・・等々の説明ガイダンスが、庭園を眺められる本堂縁側に流れていました。
5分程度続く分かりやすいガイダンスが定期的に繰り返し流されているみたいですが、日本語の音声のみでしたので外国人観光客は全く意味不明でしょうね〜〜なんて思いながら、しばし庭園を鑑賞しました(^-^)

庭園には細長い池があり錦鯉が泳いでいます。
池の両側に、庭全体の守り神である「仁王石」、正面に「礼拝石」、庭園中央には「守護石」が配置され、本堂から正面に見える小高い丘は「山の峰」、丸く刈られた木は「山脈」、心の形をした心字池は「大海」を表し、数多くの石組みと築山全体で「鶴亀」が表現されています・・・との音声ガイダンスを聴きながら庭園を眺めていると、この庭園に秘められた世界観は奥が深くて様々な思想、精神が個々の石やそれらの配置にこめられているのが分かりました。
庭園だけでなく、龍潭寺の敷地内には様々な木々や花々を楽しむことができ、四季の変化で魅せる豊かさも魅力ですね。3月下旬から4月にかけては「桜」や「八重桜」が鮮やかに色づくことでしょう。

3月中旬ということで梅の時期がもう終っていて、桜シーズンまでの端境期ですが、本堂の正面脇には紫木蓮が咲いていました。閉園時間ギリギリに入ったため、迂闊にもニコンD5500をGTI車内に置き忘れてしまい、写真はすべてiPhone 6カメラで撮影したものです。どの写真もやや暗くて解像度の低い絵になっていますが、まあ良しとしましょうσ(^_^;)
直虎に大変ゆかりの深い龍潭寺ですが、大河ドラマで評判になる以前から、美しい庭園と浜名湖周辺の歴史散策スポットとしてとても魅力的です。龍潭寺を含め、奥浜名湖・井伊谷はドライブの目的地として個人的にお勧めしたいです!

ちなみに、龍潭寺には比較的広い駐車場が2〜3箇所用意されていてどこも無料ですから、拝観料500円だけで充分に楽しめる観光スポットですよ。でも土日・祝日は団体グループを含めて観光客で大混雑することが予想されるので、訪れるなら平日がやはり無難でしょうか。
Posted at 2017/03/20 02:24:24 | |
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