2016年02月27日
入庫される前からブツけておられましたよ
驚くべきVWディーラーの対応を発見してしまいました。
「VWに乗るならホイール傷程度の小さなことでガタガタ言ってはいけない」のですね
インポーターからディーラーまで日本のVW販売に関わる病巣なのでしょうか?
「たまたまその販売店が・・・」であるのか否か?
でも、これ見てたらVWは買わなかった可能性高かったですね。
元記事が消えてしまってはわからないので以下重要部分全文コピペ
いま私のガレージに、VWマークがない理由
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20100218/212842/?P=1&rt=nocnt
店長氏はクルマを一瞥するなり、
「ああ、このおクルマですね。入庫される前からブツけておられましたよ。私がお出迎えをしたのでよく覚えています」
「どういうことでしょう?」
「当日はキャンペーン期間中だったので、私が外に立ってお客様をお出迎えしていたのです。奥様は向こうの方向からやって来られて、私が誘導してこちらへ駐車して頂きました」
「その時は既にもうブツけていた、と」
「はい。ああ、奥様やっちゃいましたね、と。助手席から坊ちゃんがスケートボードを持って降りていらしたことを覚えています」
「店長さんはそのとき家内に、“やっちゃいましたね”、と告げられたのですか?」
「いえ、言ってはいません。思っただけです」
「ははぁ……。するとその段階ではまだ“ブツけて入庫”の合意は取れていないわけですね」
「その段階では、まだ。はい」
「入庫するときにはボディのチェックをすると思うのですが、こちらのお店ではそれはなさらないのですか?」
「もちろん行います。双方立ち合いのもとでボディチェックを行い、お客様に確認のサインを頂きます」
「そのときの書類の控えを見せてくださいますか」
「分かりました」
店長氏は書類を取りに事務所に入り、私はショールームの椅子に案内された。恭しくコーヒーが供される。しかし店長氏、なかなかこちらへ戻って来ない。
私がコーヒーを飲み切る頃になって、漸く書類を携えて戻ってきた。
「こちらですね。奥様がサインをしておられます」
入庫チェックシートには間違いなく家内の筆跡でサインがしてある。書類にはボディの上面図が記されていて、問題箇所にチェックを入れるようになっている。しかし件の場所にはチェックがされていない。
「チェックがされていませんね。小さなホイールのガリ傷やトランク部分の擦り傷まで書かれているのに、こんなに凹んでいる傷が記されていないのは何故ですか」
「……それは……記載ミスです。私も工場長も傷があったことは確認していますんで……」
急に歯切れが悪くなってきた。
「確認していたのなら、なぜ書類に書かないのです?」
「ですからそれは記載ミスと……」
「そんな話が通用すると思いますか?」
「……そう言われましても……」
ここで「自分の過失をディーラーに責任転嫁しようとしている」と疑われる方もおられよう。確かに引き渡し時点での写真撮影とか、有力な証言とかの“確たる証拠”が私の側にあるわけではない。大きな傷が付くような接触をしても、気づかないままでいる可能性も、ゼロではないだろう。
ただしこの店長氏がわかっていないのは、その点は、ディーラー側も同じということだ。
「誰も嘘をつかないという前提で話を進めよう、それを担保するために、引き渡し時に双方立ち合いのもとで車両を確認し、お互い書類にサインしよう」という、言わば性善説が今のところの現場のルール。だから通常は車検に出す前にいちいち愛車の写真など撮らないのである。あらゆる交渉の場で、記載ミスを主張したら、その時点で自分の負けを認めたのも同然だ。
この方にはそれがどうしてもお分かり頂けない。このまま話していても埒が明かないので、ディーラーの本社へ出向くことにしよう。その意を店長氏に告げると、「クレームは各店舗で処理することになっていますから、同じコトですよ」と言われてしまった。
そちら側の理論を無理矢理押し付けられても困る。私は日を改めてディーラー本社を訪れた。
ガラス張りの立派なフロントで来意を告げる。たっぷりと待たされた挙げ句に、「このようなことを担当する者がいませんので…」と冷たいお言葉が返ってきた。会社の仕組みとして担当窓口が無いのであれば、トップに訴えるしかあるまい。「ご担当の方がいないならば、社長にお目に掛かれませんか」と聞くと、「社長はここへ来ませんので」と返された。
では私はどうしたら良いのか、さあウチに言われましてもねぇ、と不毛な問答をしていると、やおら従業員一同がサっと立ち上がり深々と頭を下げた。社長“ご出社の儀”である。にこやかに笑顔を振りまきながら店内に歩み入る社長。さすがは稀代のセールスウーマン。日経ビジネスを始め、多くの雑誌でお見かけする顔。見事な押し出しの大貫禄である。
「あの方が社長ではないのですか?」
「そうですけど」
「ここへは来ないのでは?」
「……来ましたねぇ……」
私も会社員のはしくれだ。ご多忙な社長にアポ無しで合わせろと本気で無茶を言うつもりは無い。しかし、その場を誤魔化して取り繕おうとする対応をあからさまに見せつけられると、これはみなさま、かなりシビれますよ。結局「担当者から連絡させます」となり、私は凹んだままの心とニュービートルで店を後にした。
その日の夜。
携帯に連絡してきたのは、「社長に乞われて元の会社から引き抜かれました」と宣う初老の紳士である。セールスマンでも管理部門でもない。つまりは“クレーム担当係”というところだろう。この段階で私は目出度く“クレーマー認定”と相成った。ご指名ありがとうございます。彼はなぜだかマクドナルドを待ち合わせ場所に指定し、私は言われるままにそちらに赴いた。
「お話はディーラーの方から聞いています。このたびはどうもとんだことで」
「私のクルマはどうなるのでしょう?」
「その前に事実関係の確認をさせていただきます」
紳士然としているが、有無を言わさず自分のペースで話を進める辺りは、相当な手練れである。
「おクルマをお預かりする前にブツけていなかったと証明できるような証拠はございますか」
「“証拠”ですか?」
「つまりですね、無傷の状態の写真を撮っているとか、入庫直前に無傷の状態を見たと証言される第三者の証人が居られるとか……」
繰り返しになるが、そんな証拠はあるはずがない。だからこそ入庫時に双方立ち会いのもと現車確認をして、書類を交わすのではないか。初老の紳士は“証拠など無い”ことを百も承知の上で、私に聞いているのだ。
「写真も証人も無いですね」
「すると、無傷であると証明できる証拠が何も無いわけですね。う~ん、難しいなぁ……そうなると」
「何が難しいのですか?」
「いえね、何とか私共の方でお力になれるようにしたいのですが、こうなるとちょっと難しいかなぁ……と」
私を挑発してキレさせる作戦なのだろうか? しかし私は怒りのブースト圧が上がれば上がるほど、口調が柔らかになり表情もニコヤカになる妙なクセがあるのだ。
「入庫時のチェックシートをご覧になりましたか?」
「ええ、見ました。店の方からは問題箇所にうっかりチェックをし忘れていた、と聞いています」
「他の小さな傷は全て記入してあり、あなたの言う“問題箇所”だけが漏れています。店長も工場長も担当のメカニックも、プロであるみなさまが全員お揃いで“うっかり忘れた”と?」
「そこなんですよねぇ……ご理解頂くのに、そこが難しい所です」
「ええ、まったく理解に苦しみます」
同じ話が無限ループで繰り返される。“キレさせ作戦”の次は“根負け作戦”か。
「そちらで修理をして頂くことは出来ないのですか?」
「板金塗装は外部の業者を使うのです。ウチの中の工場でできれば良いのですが……」
ああ、もう、面倒くさいや。早くクロージングしてしまおう。
「外部でも内部でも構いませんが、責任を持ってそちらで修理して下さい」
「ご無理をおっしゃいます」
「大丈夫。そちらで直せるようにして差し上げますよ」
「は……? 差し上げます、とは……?」
「楽しみに待っていて下さい。間違いなくそちらで直すことになりますから。ではこれで」
私がそう言って席を立とうとすると、初老のクレーム担当氏は慌ててそれを制止した。
「ちょ、ちょっと待って下さい。そんなことは出来ないですよ。具体的にどうなさるおつもりですか?」
ジャンケンをする前に、「僕はパーです」と手の内を晒すバカなどいるものか。もちろん、ここで放つべきはさらなるブラフの一手である。
「お楽しみに。明日にはお分かりになるでしょうから」
ここでようやく彼は「社に持ち帰って検討します」と言い始めた。
ここまでのやりとりは彼の成績の範囲内、つまり自分の裁量でクレーマーを排除した、ということにしたかったのではないか(この部分は私の推測に過ぎない。自動車販売に詳しい方がいらしたら、ぜひコメント欄に書き込んで下さい)。思ったよりも相手がゴネやがったので、仕方がないから会社に持ち帰る、そういうことではなかったのか。
とまれ、翌日の午前中には社内での調整がついたらしく、首尾良く(あまり首尾良くでもないか……)先方の負担で接触部分が修理されることと相成った。ハンドリングは成り行き上、先のディーラーである。
この後、代車を出す出さないでもうひとモメあった。最終的には応じてもらえたのだが、車内にコンビニ袋が散乱し、床に転がる空き缶の中には吸い殻が押し込んである薄汚いクルマがやってきた。おまけにタイヤはスリックタイヤのように丸坊主の整備不良車で、雨の日の首都高速でいきなり車体が横を向いた。何日か経って帰ってきた私のニュービートル(禁煙車)には、吸い殻入りの空き缶がキッチリ添えられていて、オドメーターは70kmも増えていた。車検証はリアシートに投げ出してあり、なぜか床にはトンカチの柄が転がっていた。もしかしたら、これは何かのメッセージなのだろうか? “死ねバカこのクレーマーめ”とかそういう意味か……?
これで私はフォルクスワーゲンがイッキにイヤになってしまった。無論クルマに罪はない。いたいけな私のニュービートルは、売りに出される前日に「お願いだから捨てないで」といつまでもガレージで泣いていた。
ごめんよハニー。だが君をこれ以上愛せない。
以来私はフォルクスワーゲンを所有していない。
http://megalodon.jp/2016-0227-1952-12/business.nikkeibp.co.jp/article/life/20100218/212842/?P=1&rt=nocnt
ブログ一覧 |
アレ系Dラー | 日記
Posted at
2016/02/27 20:20:04
タグ
今、あなたにおすすめ