先日の、筑波サーキットコース2000でのスポーツ走行で、今まで使っていたGLO2と、BL-1000GTと
、RACEBOX MINIの、3種類のGPSユニットの比較をおこないました。
今まで使っていた、GARMINのGLO2も、特に不満は無かったのですが、どうも調子が悪い感じだったので、何か良いものは無いかと探していたところ、RACEBOX MINIという、結構精度の高そうな物を見つけたので、その性能比較です。
また、GLO2の調子が悪くなった時点で、すぐにBL-1000GTを注文してしまったので、こちらも併せてテストしました。
テスト方法としては、単に3個のGPSユニットを出来るだけ近くに配置して、それぞれ各一個ずつスマホにリンクさせて、RaceChronoを使って走行しただけですが、正確さをチェックする目安として、トランスポンダーを搭載して、その結果と比較してみました。
こちらが、Y1を走った結果です。
ほぼノーマル仕様なのでストレートが激遅ですが、Sec3で13秒1なので、許してください。
そして、こちらが今まで使っていたGARMIN GLO2を使ってのRaceChronoの走行結果。
次に、Qstarz BL-1000GTを使用した結果。
そして、RACEBOX MINIを使った場合の結果。
3つの測定結果を比較すると、RACEBOX MINIの測定結果が一番正確ですが、まあ、ラップタイムに関しては、それ程大きな差は無いと思います。
また、Y1の8ラップ目で、バックストレートで若干コースオフしたのですが、そのラインのずれも、正確に記録されています。
こちらは、そのラップの、GLO2と、RACEBOX MINIとの比較で、走行軌跡の濃い色がRACEBOX MINIで、暗い色の方が、GLO2です。
今まで使っていたGLO2は、横Gが強く掛かると走行軌跡がアウトに膨らむ傾向が有り、その分、GPS車速が高めに表示されていました。
その点は、BL-1000GTの方が正確で、これがその比較で、今度は濃い色がBL-1000GT で、暗い色がRACEBOX MINIとなります。
走行軌跡は、GLO2よりも正確ですが、車速のグラフを見ると余りリニアに変化しておらず、走行軌跡もカクカクしている場合が多いです。
これは、GPSの精度というよりも、サンプリングレートが低いのでは?と思われます。
とにかく、この3種のGPSユニットを比較する限り、かなりRACEBOX MINIの精度は高いと思われます。
自分はデジスパイス等の他のロガーソフトを使ったことが無いのですが、それらのGPSの精度はどうなんでしょうか?、気になりますね。
あと、ジャイロセンサーは比較対象が無いのですが、スマホのジャイロセンサーは、固定の問題も有るかもしれませんが、非常に細かく数値が振れますが、こちらは、普通に見れる感じです。
こちらは、RACEBOX MINIのジャイロセンサーと、スマホのジャイロセンサーの比較です。
グラフの青がGPS車速、紫が組み合わせたG、黄色がRACEBOX MINIのジャイロセンサー、緑がスマホのジャイロセンサーの値
進入で、1コーナーはオーバーステア、2つのヘアピンはアンダーが派手にでています。
センターディスプレイで表示されている数値が、車両のセンサーでの組み合わせたGですが、その値と、RACEBOX MINIの値に差は殆ど有りません。
また、ジャイロセンサーの値は、旋回軸の回転速度を表示していますが、スマホの場合は数値がぶれますが、スムージングをすれば、RACEBOX MINIの値と大差無い気がしますが、とにかく数値が読み取り難いです。
ちなみに、今までも認識していましたが、GPS車速と、Can-busの車速(恐らくカウンターシャフト車速)では、トップスピードがGPS=130km/h、Can-bus=132km/h位で、最終のボトムスピードがGPS=115km/h、Can-bus=120km/hと、結構差が有ります。
これらの結果から、RACEBOX MINIは、かなり高性能なGPSユニットだと思われます。
ラップタイマーとしては、どれも大差無いですが(それでもRACEBOX MINIが一番精度は良い)、走行ラインのチェックには、GLO2はかなり厳しく、BL-1000GTは何とか使える感じです。
今までは走行ラインの比較と言う意味では余り役にたっていなかったRaceChronoが、ライン取りチェックにも使えるようになった感じで、これなら、このGPSを2つ使ってスリップアングルの確認も出来るかもしれません。
Posted at 2022/08/29 10:31:10 | |
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