この記事は、
昨年の9月にまだ実物も見ていない状態で書いたネタを、オーナーとして改めて見たときに感じていることを書いています。
現在発売されているシビック (FL1-130, 140, FL4-120, 130) やアコードの、すべてのグレードのディスプレイオーディオは「Google搭載 Honda CONNECTディスプレー」となっており、これまでのとは違い地図アプリがインターナビではなくGoogle Mapsになりました。
Google Mapsで自動車のナビゲーション、何回か案内させてみた感じでは他のナビならそこを通すことはないだろうというところを平気で案内してみせるといった期待通りのものでして、自動車に搭載されたから多少はと思いきやスマートフォン版とだいたい似たようなものでした。
ちなみにシビックは Android 12 ベースで動作していますが、前回の記事で書いたとおり、スマートフォンのAndroidアプリがそのまま車載できるものではありません。(そういえば開発者向けオプションに入れられそうでしたが、パスワードロック掛かってたのでなんもできませんでしたw)
ナビアプリとして著名な「Yahoo!カーナビ」「moviLink」「COCCHi」などは単体では使用できず、お手持ちのAndroidかiOSのスマートフォンを介してのみ利用が可能です。
現状、自分が試しているナビアプリはさきほどの車載Google Maps、Yahoo!カーナビ、そしてCOCCHiですが、それぞれ個性がありました。
■ [車載] Google Maps
・ 地図上の現在位置を示しているところを助手席側に寄せ、交差点情報などの文字情報は運転席側に寄せている(設定変更不可?)
・ 一般的ではない道路愛称名、また交差点名、IC名に統一性がないため、場合によっては文字であふれかえっている
・
音声案内はディスプレイ裏のスピーカーから再生しているが、同時にまわりのスピーカーの音量を絞る(設定変更不可)
・ スマートフォンと独立しているが、
Googleアカウント連携してあれば端末側のGoogle Mapsで検索したルートを転送することができる
・ スピードメーター内のターンバイターンの矢印色は青色
・ ダークモードは個人的に道路が見えなくなる
■ [Android Auto] Yahoo!カーナビ
・ 地図上の現在位置を示しているところを運転席側に寄せ、交差点情報などの文字情報は助手席側に寄せている(設定変更不可?)
・ 交差点情報のフォーマットはGoogle Mapsに近い
・
音声案内はまわりのスピーカーで再生し、再生中の音楽の音量を絞る(設定変更不可)
・ 道路情報などはMapboxで、日本の地図情報に準拠しているので情報としては見やすい
・ ナビ中は交差点名も喋ってくれる
・
Android Auto実行時は端末側にアプリを表示することができない(強制的に閉じられる)
・ スピードメーター内のターンバイターンの矢印色は白色
■ [Android Auto] COCCHi
・ 地図上の現在位置を示しているところを運転席側に寄せ、交差点情報などの文字情報は助手席側に寄せている(設定変更不可?)
・ 交差点情報のフォーマットは独自
・
音声案内はディスプレイ裏のスピーカーから再生させており、なおかつ設定によって再生中の音楽の音量を絞らないことができる
・ 道路情報などはMapboxで、日本の地図情報に準拠しているので情報としては見やすい
・ ナビ中、右左折する交差点までの信号の数は伝えてくれるが、交差点名を喋ってくれない。ただし、文字情報としては交差点名を表示してくれる
・ カーブ中に交差点があるような「道なりに進行」する部分でも「右方向」「左方向」と案内することが多い
・ 有料版でないとAndroid Autoとして実行できない
・
ナビゲーション時には端末側でターンバイターン表示ができ、また目的地設定を端末側で操作が可能
・ スピードメーター内のターンバイターンの矢印色は白色
・ 目的地に到着した際にスピードメーター内表示は「しばらくお待ちください」と出て案内が中途半端な状態になる
個人的にはCOCCHiを使っています。音楽を楽しんでいる途中で案内が割って入ってくる際、全体の音量を下げずに喋ってくれるのが試した中ではCOCCHiだけなのです。前の車では運転席側のスピーカーのみ音量を絞るといった工夫がされていたので、それに近い挙動をしてくれるのが好印象でした。
ただ、この場合通信まわりはすべてスマートフォンが担うことになるので、納車時に契約したであろう「Google アプリ/サービス専用通信プラン」で通信はしていないのです。また、端末によっては処理の負荷がかかり高温になって動作が安定しなくなるという問題も発生します。
この記事を書いている時点でも、国産で車載になるナビアプリはカーナビタイムのみで、月額1200円の「プレミアムプラス」を購読する必要があります。高くて試せていません。
この状況がずっと続くのであれば、個人的には1年後は通信プランを解約し、必要に応じてテザリングをして通信させた方がいいかなあと思っているところです。「Yahoo!カーナビ」「moviLink」「COCCHi」あたりがどれかひとつでも車載に対応してくれれば、通信プランを生かしたままにする理由ができるんですけどね。前の記事でも言ってますが、インターナビも車載アプリ化してほしいです。
まとめると、「現状は満足いくナビアプリはスマホを介す必要がありそう、将来的には車載アプリが出てきてくれることでようやく真価を発揮するはず」というところで、このお話は閉じます。またこの辺で新しいネタが生まれたら書きます。
ブログ一覧 |
雑談 | クルマ
Posted at
2025/04/22 22:50:27