足回りプロジェクトで、前回アップした
ショックアブソーバー(以下ショック)の続編となる
スタビライザー編(以下スタビ)です。
スタビ、別名アンチロールバーといわれるコの字状の変形した金属棒です。上下方向へのバネ作用をするのがショックなのに対して、左右方向へのバネ作用を担当するのがこのスタビの働きです。
構造はトーションバーの構造とほぼ同じで、ねじれに反発して戻ろうとするチカラを利用しています。例えば右に旋回時、ショックは左フロントが沈み込み右のフロントが伸び上がろうとしますが、これをバネのチカラを利用して均等な状態に保とうとしてくれるわけです。
このパーツの利点としては

左右方向へのロールを軽減する

直進時には作用せず旋回時にだけ作用する

ショックのバネレート向上に作用する

ショックやトーション交換時と違い、乗り心地にあまり影響しない
などがあるそうです。
ボクのクルマはスパロンということもあり、

の部分が補えると嬉しいです
今回チョイスしたスタビは、
足回りプロジェクトにお付き合いいただいている
リムコーポレーションさんがオリジナルでリリースされている一品で
RIM製
強化スタビライザー4WD用
ブッシュ付き
今回のプロジェクト、
リムコーポレーションさんに一任していることもありますが、類似メーカーよりリリースされているスタビを見回してみても
「もっとも」価格がリーズナブルであるのも要因でした。
また
このスタビの剛性は純正の25%増し、類似品はさらに硬いものもありますが、ボクのクルマは4WDゆえに
弱アンダーステア、あまり硬いとこの特性が勝ちすぎてオーバーランの可能性もありますのでほどほどなのではないでしょうか・・・
さてボクのクルマの現状ですが、先にアップしたように
ショックは交換済みです。
それ以外の状況から色々とネットで勉強しました

※もっと詳しい方もおられるでしょうが、あまり突っ込まないでくださいね

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■車高(地面からインナーフェンダーまで)
フロント:約770mm(
ランチョRS9000XL)
リア:約850mm(
ランチョRS9000XL/
増しリーフ/
シャックル)
■アンダーステア傾向となる要因

4WDである

フロントディスクなので、利きがリアより良いこと(?
■オーバーステア傾向となる要因

ホットロッド気味の車高

フロントに比べリアは柔らかめのショックセッティング
というのが、現状のボクのクルマでした。
もっと厳密な分析をすれば詳細がわかるのでしょうが、シロウトにはこの程度の理解しかできません
それ以前に大きなボディーのロールにより旋回時の沈み込みが激しく、オーバーなのかアンダーなのかの判断もビミョ~
一応アタマの中では理解したつもりで「コト」を進めました
ロールを抑えるという大前提はあるのですが、上記の現状を踏まえたセッティングが必要だろうと。でもスタビは効き目を調整できないパーツなので、とりあえずスタビを装着後に調整できるところでツジツマを合わせることにしました。
>>>RIM製強化スタビライザー整備手帳
さてインプレですが、
目からウロコ
こんなに効果の体感できるパーツだったなんて想像もしていませんでした
ショック交換の比ではありませんね
正直、認識&勉強不足だったのを痛感しました
まず本題のロールがほとんど解消され、中高速度域での旋回時の安定性が抜群に向上、車体の傾きが軽減されています。これに伴いコーナーが連続した際のボディーのロールが減少して切り替えしが早くなり、楽にドライビングができます。
そして低速走行時には恩恵を感じにくいそうなのですが、信号が変わりそうなときに交差点に差し掛かるようなシチュエーション。あまり減速せずに直角近くまで旋回しますが、この際の車体の安定性が抜群で、今まで「グッ」と沈み込んでから伸び上がりながら進行方向へと脱出していたのが、あまり沈み込まずそのままの姿勢を保ったまま旋回を行えます。
言い換えると今までは推進力も下方向へ逃げ、それが反発しながら進行方向へと向かっていたので、脱出時にはそれなりにアクセルを踏み込む必要がありました。しかしスタビ装着後は下方向への推進力の逃げが軽減されたような状態になり、素直に脱出方向へと推進力が向かうので、これまでのようなアクセルの踏み込みが必要ないのです。
進入時のブレーキングの際、直進方向への沈み込みは依然として残っていますが、これは今後装着予定のトーションバーによって解消できると思われました。
そのほかの感想としては、ショックの動きが以前にも増してリアルに伝わってきます。硬いや柔らかいなどの細かい情報も、かなりダイレクトに伝わってきます。
総評としては
装着後に一切の不満なし
以上、あくまでも
ボクの個人的な感想でした。
ちなみにスタビ装着によりショックの推減力を若干変更。
フロント7→6へ
リア5のまま、となりました。
で、勝手な定義を申し上げると

スタビライザー

ショックアブソーバー

トーションバー
の順番での装着がベストでしょうね

ノーマル車高に近いクルマならこの定義が当てはまると思います。
ローダウンしていても、スパロンには近いものがあるのではないでしょうか・・・
ショックを交換するよりもスタビが優先
で、必要があればトーションを交換
ボクの
独断と偏見による定義です

当然のことながら
同時装着が理想的ですがね~
順番はさておき、
強化スタビライザーはすべてのハイエースに有効なアイテムである
とだけは断言できますネ
次回はトーションバー編です

Posted at 2008/05/13 17:44:40 | |
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