僕が初めて憧れたクルマはST20系のセリカでした。
かっこいい先輩が乗っていたクルマで、その人の彼女がエリカって名前だったんですけど(当時)、他の先輩から
「(CELICAのエンブレムの最初のCの部分を手で隠して)こいつ彼女の名前エリカだからこの車買ったんやで~!(さらにEも隠して)で、こうすると、愛人の名前になんねん笑」
なんてからかわれていて、
「ああ、これ、セリカってクルマなんだなあ~」
と思いました。
その先輩に何度かセリカの助手席に乗せてもらったんですけど、そうするうちに、
「こういうスポーツカーに乗るのもかっこいいなあ」
なんて思ったのを覚えています。
(セリカがスポーツカーかどうかは皆さんの意見が分かれるところだと思います。実際僕は今ではスポーツカーではないと思っていますが、当時の僕にとっては正真正銘のスポーツカーでした)
大学時代、お金持ち大学に通う貧乏下宿生だった僕は、月の何日かはまともな食べ物にありつくのもできないというような状況で、クルマを買おうなどとは思いもしませんでした。
社会人になり、ようやくその月暮らしが終わり、いくらかの貯金ができた僕は、ついにそのお金で自分のクルマを買うことに決めました。
その時僕の頭にあったクルマはもちろんセリカでした。
しかし、僕が考えていた予算で買えるセリカはありませんでした。
だからといってローンを組むことも、お金を貯めてセリカを買おうともしなかった僕は、セリカの兄弟車にカローラレビン/スプリンタートレノというクルマがあることを知りました。
そしてレビン/トレノを探し始めること2日目に、予算内で購入できるAE111という型式のレビンが、隣の県で売られ始めたのを発見しました。
その週の土曜日にその車屋さんに行き、試乗させてもらった僕は、レビンと教習車がどう違うのかよくわからないまま、
「まあ劣化版とはいえセリカに乗れるんだから」
というくらいの考えでその日に契約を済ませました。
レビンが納車されてもしばらくは、
「いつかはこんなクルマじゃなくてもっといい車に乗り換えるんだ」
と思っていました。
その後レビンにはまってしまい、逆にセリカはスポーツ走行に適さないなんかさえない車くらいにしか思えなくなりました。
そのレビンも、先月、好きすぎて逆に手放すことを決めたのがでした。
僕が次の車に求めたことは以下の通りでした(優先順)。
- MTであること(アンチクリープ現象)
- スポーツ走行に適さないこと(そもそもレビンを手放す理由)
- 30万円以下であること(貧乏性)
- AE111よりデカいこと
- レシプロのガソリンエンジンを積んでいること
- できればトヨタ
これを全部満たす車が、何車種もないんですけど、これならまあいいかなあという車種が一つだけあって、それが秋田県で売られていたのを発見したので、ドライブがてら見に行き購入しました。
そのクルマは...
カレン(ST207)です!
結局一周してセリカ()に戻ってきてしまいましたw
いやー、自分でもできたらいっそのことSUVとかにしたかったんですけど、それもこれもイマイチ買う気しなかったんですよねー。。
まあでもあんまりレビンと違いすぎるところいっちゃうとリバウンドすることにもなりかねないし、ソフトランディングってことで、と自分を納得させています。
ちなみにST20系のセリカとカレンのスタンダード(?)なモデルには3S-GEというエンジンが搭載されています。
このエンジンはモータースポーツの世界では華々しい活躍があったんですが、走り屋さんたちからは不評のエンジンでして、アンチトヨタの連中が「ヨタ馬力」ってバカにするときにはこのエンジンのことが念頭にあることが多いと思われます。
僕のST207につまれているのは、その3S-GEの低性能モデルである3S-FEというエンジンです。
さぞかしかったるいんだろうなと思ってましたが、今日数km乗ったところ低速域ではこっちのがレビンより運転しやすいですねw
今のところずっと乗っていくとか、いつまでに乗り換えるとかもないんですけど、物理的に無理なこと以外はDIY縛りでいきたいです。
もう速さとか求めないのでホイール替えて、可能な限りシャコタンにして、マフラー、エアロ、セミバケくらいゆっくりつけていければいいかなあ。
。。。
で、話は変わってレビンの後日譚。
先月ミッションブローしてともかくもどこかに引き取ってもらわねばならず、いくつかの工場に電話して、一番4AGを大事にしてくれそうなところに引き取ってもらったことまでは前回のブログで書きました。
その後、工場から、
「もともと廃車にするつもりだったんだけど、もったいないから安い部品を集めて直したんだけど、なんかレビン好きそうだったから、安く売ってあげるからもう一回乗れば?」
と電話があり、聞いてみると僕が見積もってた額よりもだいぶ安く直してくれていました。
(それでも僕がヤ○オクで買った値段の3倍はしてましたが)
「いやいや、もうレビンには乗らないって決めたんだから、興味ないですよ」
大変ありがたい話ではありましたが、僕の決心は固く、即座にそう返答しました。
。。。というのは嘘で
「ええー、そんな値段で直しちゃったんですかー?どうしよう、じゃあ買おっかな。。。」
と心は揺れ動きまくりました。
いや、でもここでまたレビン買ったら、おれは人間失格だぞ!?となんとか思いとどまり、オークションに出してもらうことに。
すんでのところで理性が働いて、思いとどまってよかったです。
こんないい話を断ったんだから、もう巷で売られているレビトレを買う気にはならないですよ。
。。。というのは嘘で
あいかわらずAE111の中古車を探してはいいなあなんてよだれを垂らしている毎日です。
人間失格になる日も遠くないかな?w
Posted at 2016/11/28 20:20:10 | |
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