2007年12月10日

ここ10年足らず、自動車ボディコーティングはガラス系と呼ばれるモノがほぼ主流になった。
どのコーティング剤メーカー(実際は製造していなくてもメーカーの呼ばれる事が多い)も完全無機系とか100%無機に近いと言っては、
他社=有機系=悪コーティング剤 ×
自社=無機系=良コーティング剤 ○
こんな風潮なのだが、実はその無機系コーティング剤はすべて有機溶剤たっぷり入ったボトルの中にコーティング剤を混ぜ込んだ後、ボディに塗布するのである。
時間経過~硬化乾燥後に有機溶剤は蒸発するのでOKという解釈なのか。
いや、果たしてそれはそれでいいのか?
いや、抜本的に成分そのものがもっと自動車ボディー(塗膜)に合ったモノがあるんじゃないか?
というのが、ここ数年の疑問の一つである。
今回、レガシィのフロントボディ半分に試験サンプルとして行った作業は、
次世代コーティングの一つとして検討に入った製品である。
そのメーカーT氏曰く、現在市場に出回ってるコーティング剤で、ガラス系と呼ばれるA社もB社もC社もD社もE社も…殆どX社の元で流通して、それを実際に製造しているがY社という化成品メーカーだと。
その話し、Y社までは『たぶんそうだろ』と私は察しを付けていた。
しかしD社もA~C社と一緒だったか!
と思ったのが正直な感想である。
まあ、そんな事は最終的に製品が良ければイイのである。
でもT氏は更に『現在のそんなコーティング剤は、殆どがカスのレベルです』
そう私に言い放ち、更にコーティングと呼ばれる産業ジャンルの中では、自動車ボディコーティング剤以上に時代の先端に位置するのが建造物用のコーティング剤だと。
その建造物用コーティング剤の概要は、本当に完全無機質だという。
その成分中にはフッ素も含まれるので、赤外線ヒーターで加熱する事により分子結合と分子レベルでの配列が整い、その結果仕上がりが極端に向上するとの事。
実際、初めて触れた塗膜表面の触感は、得も言われぬヌルヌル状態!正直バツグンであった。
Posted at 2008/02/05 16:52:37 | |
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コーティングの話し | 日記