
27年ぶりに10羽のトキが放鳥されました。
昨年の秋、佐渡島に旅行し、本物のトキを初めて見ました。
下記パンフレットより引用。
☆国際保護鳥トキについて☆
トキはニッポニア・ニッポンという学名で、コウノトリ目、トキ科の一属一種に分類される鳥です。全長75cm、顔と脚は赤く、頭に細長い冠毛の束を持ち、体は淡いピンクを帯びた白色の羽毛でおおわれていますが、繁殖期には頭から背中にかけて灰色になります。山あいの湿地や水田で魚や昆虫などを捕食します。
かつては日本の各地で見られ、新潟地区にも数多く生息していました。空を飛ぶトキの姿は美しく、「とき色」と呼ばれる、風切羽や尾羽のオレンジがかったピンクがいっそうあざやかに見えたものです。
しかし明治以降、日本中でその数が激減し、1934年に天然記念物、1952年には特別天然記念物に指定され、1960年に東京で開催された第12回国際鳥類保護会議で国際保護鳥に指定されました。
☆引用終わり☆
日本では1981年、佐渡島の野生のトキを一斉捕獲し、人工繁殖に取り組んで来ましたが、36年生きたキンを最後に日本のトキは絶滅しました。1999年日中友好の証として、中国からトキのつがいヨウヨウとヤンヤンが贈呈され、今では106羽のトキが佐渡トキ保護センターで飼育されています。
さだまさしもトキを歌詞に織り込めた「前夜(桃花鳥)」という曲を作っています。まだその歌詞の中では7羽生存していました。人間の勝手で絶滅に追いやられたトキ。本物を目にしたとき、言葉もなく見入っていました。古くは日本書紀に「桃花鳥」の名前で登場します。
トキの森公園
トキ。漢字で書くと朱鷺。朱鷺色の言葉どおりの色でした。とても臆病な鳥でそのことが唯一の武器になっているそうです。
人口飼育された10羽のトキは一斉捕獲されたときよりも、厳しい環境に放たれます。田は減り、新しい道路が作られ、トキが生き延びられるか疑問視する専門家もいるとか。人間の手により守られる命もあれば、奪われる命もあります。毎年、たくさんの犬や猫がガス室に送られ、苦痛死させられていることを私たちは決して忘れてはいけません。
奏ちゃん
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Posted at
2008/09/28 22:57:14