
2009年も残り少なくなってきた。
今年は富士山登山計画も流れてしまい、まだ1度もハイキングに出かけていないことに気づいた。
そのため約一年ぶりとなる、久しぶりのハイキング企画となった。
ルートは、湯河原->岩戸山->熱海に決定した。
今回は、新規参加の「クマちゃん」が加わって、合計4人でのハイクとなった。
しかし、前日に大雨が降ってしまい、朝までに止まない場合は延期もやむなしかと思われていた。
天気予報によれば、朝までには止むことは判っているが、果たして歩けるようなルートだろうか?
05:00
まだ真っ暗だが、起きて天気を見てみると、雨は止んでいるものの星は見えない。
雨が止んでいるならば、決行してみよう。
現地がひどい状態ならルートを換えるしかないか・・・・
08:00
いつも通り、小田原駅に集合したのは私と、山サギとクマちゃんの3名。
カップ麺と弁当と飲み物を購入して湯河原へ。
湯河原駅改札出口のコンビニは、改装中のため利用できなかった。
天気は、回復しつつあり晴れ間も見えつつある。
問題は歩ける道かどうかだな。
08:30
湯河原で「スギモ」が合流して4名となる。
完璧に作成したルート選択と、スケジューリングに従い、いよいよスタートだ。
まずは、千歳川を目指し、川沿いに一路海を目指す。
さすが湯河原はみかんの産地。
川向こうはミカン畑が多い。
熱海海岸自動車道沿いの「ようこそ、湯河原」のモニュメントを超えると、目の前に湯河原町浄水センターで、千歳川河口でその先は海だ。
09:01 標高10m以下
千歳橋を超えてすぐにあるのが、海光山潮音寺の大きな石柱がある。
ここが、ハイキングルートの入り口だ。
しかし、直ぐに山道かというとそうではない。
ここはミカン畑が延々続くため、そこまでは車が入れるため、舗装路が続くようだ。
天気は急速に晴れつつあり、いや快晴になりつつある。
これは、きっと暑くなる予感がする。
登り始めると舗装路だが勾配がきつい。
雨で濡れているのもあって、滑りやすそうだ。
クマちゃんは、この急勾配ですでに辟易といった状態だ。
クマったもんだ。
しかし、暑くなってきたので、防寒着を脱ぐ。
09:48 標高300m
舗装路は終わり、山道に入ったが水たまり等はなく道がぬかるんでいるところも殆ど無い。
これなら、当面は問題なく歩けそうだ。
10:00 標高374m
通った時は気づかなかったが、GPSロギング情報とGoogleマップを合わせてみたところ、この真下に東海道本線のトンネルが通っていることが判った。
何メートル下にトンネルがあるのかは判らないが。
野いちごを発見。
とりあえず喰ってみた。 甘酸っぱい味がする。
そんなもの喰うんですかという顔でスギモが見ている。
10:14 標高393m
県道102号に出た。
へんなカップルに道を尋ねたが、要領を得られず、進むとおしゃれなペンションに出た。
山から出てきた4人にビックリしたんだろう。
この下には、東海道新幹線が通っている。
目の前は沖電気の保養所だ。
県道102号を左に折れたところで、バス停に集まっていたお爺さん、お婆さんが親切丁寧に岩戸山への道を教えてくれた。
「とにかく右へ行け!左へ行ってはならん。 封鎖路に出ても突き進め!」、、、だそうだ。
このあたりは、一流と呼ばれる企業の保養所と研修所ばかりで、デカくて綺麗な建物が並ぶ。
テニスコートは標準装備という感じだ。
伊藤忠の保養所のそばに道路を封鎖している箇所が出てきた。
「これか・・・」
封鎖路を進むが、新しそうな舗装道路だが、大きな木が生えていたりして作られてから相当な年月がたっていることが伺える。
クマちゃんの脚が悲鳴を上げ始めている、スギモは空腹そうだし、山サギも脚の調子がイマイチらしい。
10:43 標高482m
「岩戸山」への入り口の立て札が出てきた。
舗装路とはここでお別れだ。
ここは海への眺めが良い。 「新島」がハッキリと見える。
11:03 標高564m
山道が続くが、足下は濡れた落ち葉があるものの、ぬかるんだりはしない。
歩きやすい尾根道が続いている。
そろそろ、頂上だろうか?
クマちゃんの体力の限界が近い。
早いところ、頂上について飯と休憩に入らねば。
11:34 標高683m
ここが頂上か?と思う少々開けた鉄塔の下に出た。
富士山が実に良く見える場所で、休憩するにも広くて良さそうだ。
全員の体力を考えるとここで食事&休憩に入るべきであろうが・・・
後からやってきたおじさんハイカーに聞いてみたところ、頂上はもうすぐ上で、食事をするためのテーブルも椅子もあるという。
ならば行こうか!
3分程度歩いて頂上に出たものの・・・
狭い頂上は既に先客で一杯であり、食事をするのも休むのも厳しい。
仕方ない、さっきの鉄塔に戻って食事にしよう。
今回は、弁当に寿司を買ってこなかったので山サギに奪われる事はなかった。
小田原駅で買った鳥飯弁当を喰いながら、真っ白な富士山を眺める。
カップ麺ライトを啜りつつ、ゆったりとした時間を過ごすことが出来た。
眺めの良い景色と弁当とカップ麺は、やめられないですな。
12:25
そろそろ出発することにする。
ここは頂上では無いので、まずは頂上に出ることにする。
12:31 標高730m 「岩戸山」頂上
頂上からは、生い茂った草木が邪魔で富士山を眺めることは出来ないが、代わりに相模湾を一望出来る。
ここからの海の眺めも格別であるが、頂上のテーブルは他のハイカーに占有されているので早々に立ち去ることにした。
ここで、道が二手に分かれるのだが、熱海側へ降りるルートを選んで降りた。
12:49 標高680m
行き先が通行止めになっていて「姫の沢公園」に行くしか無いようだ。
地図上では、行き止まりの先のルートは点線で示されている。
どおやら、道を誤ったようだが、迂回路が有るので戻らずに済む。
迂回路は上りのルートであるが、背の高い竹がアーチを作った隠れ道のようで、とても趣がある道になっている。
昨日あれだけ豪雨が降った場所とは思えない。 足場は良く、水はけが非常に良い場所が続く。
13:04 標高700m
尾根沿いの道に出る。
なだらかに上下するルートで歩きやすく、湯河原の白銀林道を歩いたときのような、ゆったりとしたハイキングを楽しめるルートだ。
右は富士山、湯河原のレーダー局が見え、左は時折草木の陰から相模湾のまぶしい海と島々が見える絶好のロケーションだ。
13:19 標高698m
東光寺への参道に出た。
参道と言っても、玉砂利の道ではなく枯れ芝であり、両脇がススキと背の低い草木で出来ている。
正面に相模湾が見え、枯れ芝の参道が延々と下っている。
天気は快晴、風はそよ風、道の真ん中にドカッと腰を下ろして相模湾を眺める。
昨日の豪雨は本当に有ったのか?
このまま寝転んで、昼寝をしてしまいたい。
通りすがりのハイカーによると、この少し上にある東光寺へ行くと良いとの事だ。
しかし、多少登りの道が見えている。
くまちゃんの脚の状態はあまり良くないし、スギモも疲れてしまっている。
どのくらいの登りなんだろうか? 色気を出してルートを外れるとまたしても遭難の憂き目にあうのは嫌だしなぁ。
ここで、情報部山サギ少尉が「私が見てきます。」
「うむ、情報部、ご苦労だが偵察任務を頼む。」
・・・・しかし、行ったは良いが待っても戻ってこない。
どこかに落ちたのか?
ここで、クマちゃんが「私が、見てきまひょ。」
なんで、脚が痛いと喚くおまえが行くんだよ?
まっ、いいか。
クマちゃんが進発すると程なく、山サギが戻ってきた、が、脚は泥だらけだ。
「東光寺にまで行ったものの、小さい寺が一つだけで、泥のぬかるみルートでひどい目に遭いましたよ。」
何?、そんなに酷いのか? じゃ、行くのはやめよう。
情報部ご苦労!
さっさと、降りて温泉だな。
この場所を地図で見てみると海に向かって右側は大きな「姫の沢公園」となっている。
直ぐ脇が公園だったとは気づかなかった。
どうせ、森林公園なんだろうけれど。
我々が選んだルートは、公園を抜けるルートではなく、真っ直ぐに海に向かうルートである。
長い長いこう配のキツイ、下りのルートが始まった。
13:54 標高575m
一向に終わりが見えない下りのルートを、延々と降りていた。
クマちゃんの脚は悲鳴を上げて、休憩が多くなるが、急ぐ旅ではないので、休み休み降りる事にする。
目の前に熱海の秘宝館が見える。
若い二人、スギモと山サギは秘宝館の事が判らないらしい。
今度、機会があったら放り込んでやろうと思う。
14:37 標高373m
急激な下りこう配の山道はようやく終わって、市街路の舗装道路に出た。
しかし、熱海市街へ降りるためにはまだ350m以上下らないとならない。
両脇に家が立ち並ぶ間の舗装路を降りていくのだが、急勾配は変わりなく続く。
これがつま先を圧迫して痛いのだが、歩いて降りるしか無い。
15:29 標高 109m
来宮神社までようやくたどり着いた。。。
しかし、まだ下りは続くのだ。
家に帰って、地図を見て愕然とするのだが、ここで直ぐ右にJR「来宮駅」が有ったんだなぁ。
JRに乗れば、「熱海駅」まで一駅で行けたのに・・・
ハイキングに持ってきた地図はぎりぎり、このあたりが載っていない地図だったのが敗因か・・・
ここから、温泉を探すために温泉街を下る。
勾配は緩くなったが、下りは下りつま先がジンジンして痛い。
15:39 標高 73m
大湯温泉 旅館日航亭に到着。
1000円を払って入浴。
風呂は大浴場と露天風呂になっている。
広くはないが、熱い湯ぶねに浸かれるだけで気持ちいい。
疲れた体に熱い温泉は効くねぇぇ。
残念ながら、牛乳が売っていないのがイマイチ。
さて、風呂の後は、飯だ飯。
どこか、納得出来る料理と酒を出すリーズナブルな居酒屋か焼き肉屋ないか?
銀座町、渚町、東海岸町と歩くが、焼き肉屋が一件有った程度。
仕方ない、小田原へ行くしか無いか・・・
ホテル街なので外飯を食う人は少ないから、居酒屋とかも少ないのかなぁ。
ホテル街の裏通りを田原本町へ。
平和通り商店街に入ったが、居酒屋とかは無く。
熱海駅に着いて、駅前の「笑笑」を見つけた時は、「ココだ!!」と叫んでしまった。
17:30
いつも通り、ビールで乾杯、後は
肉肉肉野菜野菜肉肉肉野菜野菜としこたま喰って飲んで喰いまくった。
登山道を歩いた話、何を話したか忘れてしまうほどくだらない話と、酒と食い物。
いやぁ、うまかった、もう喰えない、飲めない。
お一人様4200円也。
これが一番金を使うが、それでも他のレジャーよりは随分と安いはずだ。
20:00過ぎ
解散宣言をして? 今回のハイキングは無事に終了。
熱海駅で一人、小田原駅でまた一人と疲れた体を引きずって、夜の闇に消えていった。