2015年11月07日
お得な心得(前方定位の原理)
※車で音楽を楽しみたい方々へ向けて書いています。
常識では考えられない信じられない非常識が多く含まれた内容となります。
音楽を純粋に楽しみたい方々は、気が向いたら参考にしてください、、、、、。
ハイレゾを楽しむには実は必須でもある前方定位。
車で音楽を楽しむ上でひとつの通過点となるであろう前方定位。
前方定位という言葉を知らないなら、自分で調べてくれ、、、。
この状態になっている車で感受性の高い人が車中で音楽を聴くと…
涙を流したり、、、放心状態になったり、、、人によってはドアをロックして車の中に籠城したり(笑)
そして車外では…全てのドアも窓も全閉なのに「どこかの窓が開いてる?」と思えるほど音楽が鮮明に聴こえます。
前方定位はカーオーディオをやる上で「ひとつの通過点」と自分としては考えている。
通過点。
読んで字のごとく過ぎ去るところ。
ワシの中ではそれくらいの認識なのだが、カーオーディオの常識?の世界では前方定位にすることが最終目標になっている方々が少なくないような、、、、、。
ワシの目標は自分が車で音楽を楽しむこと。
そして音楽を楽しく聴いている周りのカーヲデオ仲間たちとヲデオ談義(という建前の「飲み会」)に花を咲かせること。
そして、お節介かもしれんが車で音楽を楽しみたい方々の道しるべになれたら良いこと。
また前置きが長くなりそうなのでこの辺で、、、、、照
デジタルは使わない状態、つまりユニットのインストール状態で前方定位をつくりだす原理を説明しよう。
よく勘違いされるのだが…ワシ、、、
自分自身は自分の車でデジタルを使う必要を感じないというだけ。
だからデジタル大反対・絶対に使わないし使わせないという考えは持ってないぜよ、、、、、ボソッ
これから説明する原理を使うのが構造上厳しい車の場合は、使って違和感が出来るだけ少ないデジタルユニットを使うこともある、、、、、ボソッ
しっかり基本を押さえた上のデジタルは変化が分かりやすいんだな、、、。
ひとつの知恵として知っておいて欲しい、前方定位にするためのコツの説明はこれからだ。
前方定位にするには車そのものをスピーカーにします。
それだけ。
ホームヲデオの経験がある人は吐き気がするであろう「箱鳴り」。
そして、、、カーヲデオの世界でもホームヲデオの世界と同じように「箱鳴りはタブーで恥ずかしい行為」という常識が浸透している、、、。
その常識と逆のことをすると前方定位になります。
完全に前方定位の状態の車は車体そのものが鳴ります。振動します。
だから、、、ボディがスピーカーのコーンと同じような働きをして音楽が車外に鮮明に聴こえます。
どこかで聞いたことないだろうか?こんな言葉。
「高音は高いところに集まり、低音は低いところに集まる。」
…この部分だけ広まって肝心な部分は思いのほか知られていない、、、、、
…それは、、、「極低域周波数の土台の上に、低域の周波数の音が乗り、その低域の上に中域の周波数の音が乗り、その中域の上に高域の周波数の音が乗り、その高域の上に極高域の周波数の音が乗る。」
これが自然界の音の仕組み。生の音。
だから例えば洞窟や建造物などの場所で天井が至近距離にあれば音楽は天井からも降ってきます。
これは車も同じこと。
テキトーに簡単にいえば「音楽の全域成分が車体に伝われば勝手に前方定位」ということ。
ちょっと豆知識、、、、、いわゆる脱線(笑)
音が伝わる速さは秒速どれくらいメートルでしょう?
340メートルですか。正解!…とも言える。違う場合もある。
音の速さが秒速340メートルなのは音が伝わる空間の温度が摂氏15度の時。
「空気中の」音が伝わる速さを求める数式があります。
331+音が伝わる空間の温度×0.6、、、、、頭いいですアピール、、、、、
頭わるいやつのすることだな、、、ワシか、、、、、
ワシは実験好きな真正バカだ、、、照
「空気中」を伝わる音は秒速約340メートル前後で伝わります。
ところが車体などの「固体の中」であれば?
たとえば鉄となれば、、、秒速約5,000メートル前後。
音が伝わる速さは気体→液体→固体の順に速くなります。
ちなみに…ガラスも音を伝える…鉄より少し遅い速さで…。
固体の中では音は「振動」として伝わります。
さらに知っておいて損にならないことが。それは、、、
振動は低周波だろうと高周波だろうと伝わる速度は一定です。
テキトーな表現をすれば車体が伝える音は高音も低音も同じ速さで伝わります、、、
まだ続く豆知識、、、、、もう少しウンチクに付き合ってくれ、、、
音の習性の一部について。
音の指向性、、、高音には指向性が有ります。低音には?
…有ります。
低音はどこで鳴っているか分からないから指向性が無い!?
…ここが落とし穴…
この落とし穴に気づいた方、もともと知っている方だけ大きく得をします(笑)
低音は音の浸透力が大きいです。高音は同じような帯域の音を引き寄せる力が強いです。
それにしても低音に指向性!?そんなバカなと思ってしまうところだが、、、
指向性があるからサブウーハーのコーンをどこに向けるかでドアのスピーカーとの連携具合を調整できる、、、、、
バスレフ箱のタイプであればバスレフポートの向きで調整できる、、、、、
全く「ちょっと」じゃ無かった豆知識終わり。
原理の説明に戻ろう。
人間の脳は一定の極短時間内に同じ周波数カーブを持つ周波数信号を時間差で2つ以上脳が認識すると…信号を立体的に認識します、、、。
これを利用しているのが、安いテレビや簡単なサウンドシステム等で使われているサラウンド機能。
2チャンネルのスピーカーしかないのに、やたら立体的に音が聞こえるアレです。
さらにもうひとつ。
車体を通ってきた低域・中域・高域を同時に脳が認識すれば、その後に空気中を伝わってくる音…アナログのインストール状態でスピーカーの取り付け位置による音の遅れを目立たなくさせる効果もアリ、、、。
何を言っているかというと、特にサブウーハーをトランクなどメインスピーカーから離して取り付けた場合、車体に音楽による振動が伝わっていなければ、明らかにサブウーハーからの音が遅れて聴こえます。
すると取り付け位置や方法を変えても、、、例えばフェイズシフターやウェーブアライメントを使っても、、、TAタイムアライメントを使っても、、、音の遅れは解消されない、、、、、ボソッ
大雑把に前方定位を目指すために実行すれば好ましいことは、
スピーカーから出た音楽のうち出来るだけ低周波の振動を最優先に車体に伝わるように工夫すれば
前方定位へ大きく近づきます。
一番重要なことを最後に。サブウーハーを除いたスピーカーは低周波帯域から高周波帯域まで物理的に近づけるのが音楽を車体に伝える効率が大変良いです。
簡単に表現すれば、ドアに取り付ける前方定位スピーカーはフルレンジが使いやすい。
フルレンジの次はコアキシャル、その次にセパレートマルチウェイ。
セパレートマルチウェイを使う時はウーハーとツィーターは寄り添わせましょう。
セパレートの場合、低周波帯域と高周波帯域を強い絆で結びつけると効率よく音楽仕様にできます。
音が聴こえる効率も大変良いです。
音の発生源で音がまとまっていると、鮮明な音が欠落なく遠くまで届きます。
それと、車体の鉄板の面積や薄さ・軽さも大切です。
振動は振動発生源より一定の離れたところのほうが大きく振動します。
振動発生源より遠くなりすぎると逆に振動は消えていきますが普通車や軽自動車の大きさであれば問題にならない。
基本的に振動は増幅します。
車体のフレームや天井がしっかり溶接でつながっている車のほうが振動増幅に有利、、、。
天井の面積が広い車で、鉄板が薄く、ピラーの太さが頼りないくらい細い車ほど音楽仕様には有利、、、。
原理が分かれば前方定位で音楽仕様の車になりやすいボディーの形がなんとなく想像できるだろう、、、、、
軽自動車やコンパクトカーでワゴンタイプの車、、、、、フィッ○やM○VEやワゴ○Rなど、、、ボソッ
箱が大きいと少し厳しい…が、鉄板が薄いメーカーであれば問題なし、、、エリシ○ンなど、、、ボソボソッ
一番最初の型のワゴ○Rなどの左右でドアの枚数が違う車や
左右のドアで形が違う(ドア開口部の大きさが違う)車は左右で振動の伝わり方が変わります。
少し音楽仕様の車づくりがやりにくい、、、、、
裏技
低音は浸透力が大きく、高音は似た音を引き寄せやすい特性を利用すれば
簡易的に前方定位にする方法があります。
車に何も手を加えていない純正状態からヲデオ車づくりを始めるものとする。サブウーハー無しの条件が手っ取り早くて安上がりで出来る。
ドアに取り付けるウーハーは口径の大きい振動を発生する可能性が高いものを勧める。
それは…
前ドアにフルレンジかコアキシャルを取り付けて車体に振動を伝える。
後ろのドアにセパレートマルチウェイの低域担当ウーハーを取り付ける。
ツィーターは、セダンなどはリアボード最後端に取り付け天井中央付近に向ける。ワゴンなどは、一番後ろのピラーと天井の境目あたりに取り付け、前ガラスに向けます。
そしてヘッドユニットの前後バランス調整でバランス調整。
前方定位にしたいので大きく音を出すのは前側。
前ドアスピーカーから空気中を伝わる音の減衰具合と後ろスピーカーの鳴りが、ほぼ一致した時に前方定位になります。
簡単に説明すれば前:後のバランスを8:2か7:3のバランスにすると具合がいいだろう、、、。
それは面倒だし、お金がかかる…というのなら、
ホームヲデオのユニットを使う方法もある。しかしセダンなど空間が狭い車では出来ない方法。
メインスピーカー(前ドアスピーカー)から出来るだけ離れた位置にホームヲデオのスピーカーのエンクロージャーを置くやり方、、、
ブックシェルフ型…どこにでもある長方形のスピーカー箱…ウーハーの口径が大きいほど都合がいい。
ホーム用スピーカーなら、おそらくインピーダンスが合わないことが多いだろうが、「簡易的前方定位」が目的なので、気にするな、、、、、。
その箱を後スピーカーのケーブルにつないで、メインスピーカーから出来るだけ離した位置に置く。
スピーカー箱の振動を効率よく車体に伝える目的と、高音成分を天井付近に持っていく目的のため、スピーカーコーンが天井を向くように床に置く。できればフロアマットや下地は取ったほうがいい。
この方法は…かなりの爆音にしないと効果が分かりにくい。ホームのスピーカーは箱ありきの音づくりのため音が薄く振動エネルギーの大半がエンクロージャーで減衰するからだ、、、、、。
こちらの場合のバランスは、ホームヲデオ箱のインピーダンスの関係で前後バランスは4:6が具合がいいだろう、、、、、、、、
この方法は(前方定位といいつつ)後ろに定位するだろうが前方定位の原理が分かるだけでも大きな収穫だろう、、、。
ホームとカーのスピーカーの違い、、、、、音の濃さ、、、、、ボソッ
車用で鳴るユニットは特濃、、、、、ボソッ
特濃で信頼性が高くて使いやすい(どうにでも出来る)のがPHASSのユニット。
※特濃スピーカーはエンクロージャーに入れて使うのが最も適さない使い方です。
だからデモボードのような小さな箱に入れた状態であれば寂しい音楽しか聴こえません。
この原理を知っていれば沼に落ちなくなります。
また、各種デッドニング(当然ドアチューニング含む)の方向性も見えてきます。
天井の制振を念入りにした途端に定位が狂うのは当たり前。
天井は一枚モノの板で振動を効率よく増幅してくれるからな…。
この原理を知っているからこそ、本命のスピーカー関連に手を着けるのは自分の場合は一番最後。
※沼でも高くつく有名な地獄は、ユニット地獄やケーブル地獄です。
高額で希少な限定モデルや、過去の銘機が「いい音にするには」必須に違いないという妄想が止まらない地獄です(笑)
もっともっと車で音楽を楽しむ人が増えますように。
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PHASS | 日記
Posted at
2015/11/07 18:25:41
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