『山あいに佇むひなびた温泉宿に今もこんこんと湧き続ける極上の秘湯』

温泉フリークスのハート鷲掴み…ただしマニア度はそれなりに高めですが。
①おしゃれスパ好き❤️
②入浴後はエステで自分磨き❤️
③清潔さって何より大事だと思うの❤️
とりあえず以上の事に当てはまる人は止めた方が良いでしょう。
開湯から約400年の歴史を誇る『千鹿谷の湯』。
『千の鹿の谷』と書いて『ちがや』と読みます。
埼玉県の秩父には古くから『秩父七湯』と呼ばれる名湯があり、千鹿谷の湯もその1つに数えられる名湯ですが、すでに七湯のうち幾つかは廃業されて、色々と存続も危ういのです。
実は前にも千鹿谷の湯には来たのですが、その時は時間が無くて入湯を諦めたので、リベンジするために行って来ました(笑)
県道から折れて千鹿谷の湯に向かう道はここを曲がるのですが、林道に入る脇道がお店の影になってます。

赤丸の所に案内看板が立ってますが、ほとんど見えないのでとても分かりにくいです(^_^;)
案内看板には何が書かれてるかと言えば…。

え~と…(^o^;)
うん、普通に錆でほとんど読めませんけど…(^_^;)
案内看板を左折して小さな橋を渡った所。
ここを直進すれば千鹿谷の湯、左折するとキャンプ場に続いています。

ここから先は林道ですが舗装はされています。
しかし道幅は狭く路面がうねった箇所があるので注意です。
台風の後だったので自衛隊の車とすれ違いましたが、結構ギリギリでした。
ん…(´・ω`・)?

まぢか((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
ビートなんて熊と衝突したらこっぱミジンコ確定ですがな…というか前日は鹿が目撃されてるらしいので、運が良ければ野生のモフモフ達とのふれあいも楽しめるかも~🎵(棒)
千鹿谷の湯『千鹿谷鉱泉旅館』。

この千鹿谷鉱泉旅館は24時間入浴OKで、ほぼ無人と言う初見殺し…知らないと入り口も分からず戸惑ってしまうかも。
建物の表向きは趣ある温泉宿ですが、裏手などはアチコチ傷みも見られます。
しかし玄関前などは掃き清められて、キチンと管理されているのがうかがえます。
旅館ではありますがネットの情報では宿泊は受けておらず、入浴のみ営業しているようです。
館内に入って『こんにちは~❗』と声をかけてみますがやはり無人の様です。

上がりには芳名帖と案内のメモが置いてあり、入浴客はここに来館日や人数を記入します。

山梨県に『ほったらかし温泉』ってありますが、ここ千鹿谷鉱泉に比べたらヌルイヌルイ…究極のほったらかしセルフサービス温泉です。
入浴前に館内をちょっと見て回ります。

温泉の由来…的な説明ですかね?
時間のある方は拡大して読んでみてください(笑)
モザイクタイル貼りの手洗い場は昔はよく見かけましたが、近頃じゃ珍しくなってインスタ映えするのかも知れません。

蛇口に引っ掛けられたミカンの網袋に入った石鹸も、昔の小学校では定番のあるあるネタですね。
もちろん蛇口から出てくるのは温泉❗
床がところどころ沈んでいます…関取クラスの巨漢は踏み抜きそうで、ちょっと怖いかも!?

古い日本家屋って何となくゲーム『SIREN』を連想しませんか?
勇気のある人は24時間営業なので、真夜中に入りに来てみては?(ノдヽ)ヘタレニハムリダヨー

活けてある花もまだ真新しいので、定期的に交換されてるのでしょう。
旅館として営業していた頃の看板でしょうか?
当時は川魚や山菜などを出していたようですね。
千鹿谷鉱泉オリジナルグッズ❗

タオルやTシャツ、この辺りを応援してるYouTuberさんが企画販売してるそうな。

ちなみにこちらのグッズは近くの『和・てーら』さんというカフェでも販売してます。
PayPayでも支払いできますよ~🎵

ただし山の中で電波が弱々しいけど、慌てず騒がず麓に降りてから支払いしてネ❗(o≧▽゜)o
無人なのに肝心の入浴料金はどーやって払うの?

玄関左側に料金箱がちゃんとあります。

上段に入浴料を入れて下段にはちゃんと釣り銭も用意されてます。
誰も居ないからって無銭入浴なんてダメ、絶対❗
いよいよ入浴しますがドアに鍵は無いので、貴重品は車に置いてくるなどしましょう。
取って付けた感ありありの『MEN』が外人さんなんて来るのかしらん?
こちらは女湯の入り口です。
男湯と同じで『LADY』の貼り紙もしてあり、外人客にもホスピ高し❗( ´∀`)
誰もいませんがさすがに女湯に潜入はできないので、中は分かりませんが、男湯より女湯の方が少し広いらしいです。
ちなみにトイレは一階、二階ともに使用禁止❗。
建物の老朽化で立て付けが悪くなってるみたいですね(;つД`)

というか二階にはいろんな意味で怖くて上がれません…f(^_^;
さて浴室の中はどーなってるのか…。

湯舟に冷めないようフタがされてました。
本当によく管理されてるな~と感心してしまいます。
もちろん老朽化によって傷んではいますが、少なくとも不潔だとか不快に思う様な事は全くありません。
ただ自分の前に来たらしい客が桶に水を汲みっぱなしだったり、シャンプーなどを出しっぱなしだったのは
少し残念です。
湯舟は二人入ったらちょうどぐらいの大きさで、一人で脚を伸ばして入るには充分です。

タイル貼りの浴槽とお湯の吹き出し口が岩風呂みたいでオシャレ(^ω^)
昭和の銭湯世代には懐かしいケロリンの洗い桶(´∀`)

一応シャンプーやリンスなども置いてありましたが、誰の物かも分からないので、自分で用意した方が無難でしょう。
ちなみに壁にはシャンプーハットも用意してありましたが、さすがに使う人なんて…いるのかな?(^_^;)
お湯はボイラーで加温していますが贅沢にかけ流しです。

透明無臭のお湯はネット情報だとトロみがあると聞いてましたが、サラサラしていて『言われたらトロみあるかな?』といった感じ。
湯温は体温よりちょい高いぐらいのぬる湯で、長くゆっくり入浴するにはちょうど良いでしょう。
お世辞にも広いとは言えない浴室で、聴こえるのはお湯が注がれる『ジャボジャボ』の響きだけ…。
とりあえず誰も居ないので、スマホを持ち込んで音楽を聴きながら極上の湯を堪能🎵(´∀`)ユーミンシミルワー
最後に上がる時にはフタをキチンと戻しましょう。
フタを閉める順番があるので、間違えないように(≧∇≦)b
湯上がりは全身に化粧水をつけたようなツルツルスベスベでした。
ぶっちゃけ客もそんなに来ないと思われるのに、24時間ボイラー炊いてかけ流しなので、採算が合うのか他人事ながら心配になります。
また管理されてる方も高齢と聞きますので、いつまで素晴らしい湯が楽しめるのかと思うと、そちらも気になりますね。
温泉好きならハードルはちょっと高いですが、入って損は絶対しない温泉でした(*⌒∇⌒*)
《《《オマケ》》》
帰りに寄った『道の駅 龍勢会館』。
明治初期に起こった『秩父事件』を元にした『草の乱』という映画のセットが移築されてるんですが、それよりも推されてたのがアニメ『あの花(タイトルよく知らない)』

あまりにも関係なさそうなので訳が分かりませんでしたが、アニメの舞台が秩父なんですね。

いわゆる聖地なんでしょうか?
茨城県の大洗もアニメの舞台になってファンが来てるそうですが、こちらにもファンが来て賑わってほしいものです。
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珍スポLv:★★☆☆☆
お勧めLv:★★★★☆
2019年暮れから保健所の指導により閉館していましたが、館主さんが亡くなられて廃業されました(;´Д⊂)
また館主さんと共に長い歴史を刻んできた建物もその役目を終えて、2020年の夏に解体されました。