2012年・千葉県警察 年頭視閲 (3)
投稿日 : 2012年02月05日
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先にご紹介している兵庫や静岡の年頭視閲式にも参加していた「遊撃放水車」が、千葉でも姿を見せました。
ただし、カラーリングは兵庫と同様の現行機動隊カラーでしたが、仕立てられ方は導入年次も異なるのか、細かい差異も見受けられた個体です。
もっとも、車体に水タンクを備えて、ルーフ上に設けられた放水塔から暴徒鎮圧などのために放水を行えるという基本的な仕様は共通。平和な日本ではそうそう出動する機会も無いでしょうが、やはり万一の備えとして全国的にしっかりと配備されている車両です。
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この車両は分列行進には参加していなかったのですが、何故か会場にリハーサルの時点では姿を見せていたのでご紹介してみます。
名称は「小型特型警備車」。前のページでご紹介した「小型警備車」と似た名称ですが、車体のサイズはこちらの方が小振りになっています。
しかし、「小型警備車」には無かったライフルポート(銃眼)が備わっており、ここから車内に陣取った狙撃班が犯人に狙いを定めることが可能になっています。もちろん狙撃の他にも、催涙弾などの発射にも使えるわけで、暴徒など敵陣の制圧には小型ゆえに機動力と合わせて大いに威力を発揮すると思われる車両です。
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大柄なボディのこの車両は「常駐警備車」。この個体はいすゞ製で、ヘッドライトに同社の大型トラックと同じパーツが共用されていることがわかります。
昔の俗に「カマボコ型」と呼ばれた時代よりは遥かに一般的な外観になりましたが、それでも暴徒などが車体によじ登ることを防ぐために、外部はほとんど突起や凹凸がないように仕立てられています。
人員や物資の輸送、そしてその名の通り前線の警備拠点としても活用されるこの車。赤色警光灯は車体に埋め込まれたタイプで、前面は窓上とバンパーに一対ずつが備えられています。
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この車両は警察のものではありませんが、年頭視閲に参加して堂々の行進を見せていた中の一台です。
警察車両と同様の白黒ツートンカラーながら、ルーフの警光灯はブルーのグローブを備えています。これは街中で見かける機会も多い自主防犯活動車。
市民レベルでの防犯活動としてパトロール活動は従来から行われていましたが、2004年には認定を受けると青色の警光灯を装備して運用することが出来るようになりました。
写真は何台か同様の車両が参加した中から、最新のスズキ・スイフトをベースとしたものですが、このほかにもホンダ・ライフや日産・サニーなどが姿を見せました。
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分列行進や視閲の前には、音楽隊によるドリル演奏に加えて、機動隊の展示訓練を実施。さらにVIPの身辺警護にあたるSPも車両を用いた展示訓練を行い、見学に来ていた大勢の市民から注目を集めました。
静岡で行われたものと内容は基本的に同じで、VIPが搭乗している車両を中心とした車列での移動警護にはじまり、停車後に降車したところで暴漢が現れ、この事態にVIPを身を挺して守る、というものでした。
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白バイに続いて車列の先頭として会場に入ってきたのは、旧型のトヨタ・クラウンマジェスタ。警視庁にも配備されていますが、あちらは皇族専従の警衛担当であり、滅多にルーフの赤色警光灯を出した姿を見せないことで知られています。
対してこの千葉県警察の車両は一般警備にもあたるようで、今回はフロントグリルのLED式警光灯とあわせて点灯状態を撮影することに成功。
助手席ドアミラーに備わる補助ミラーや、トランクリッドに林立する無線アンテナなど、いかにも警護車両という見栄えになっています。もっとも、今回はこの車両について興味深い発見もありましたが……、さすがにその詳細はここには書けません。。。
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警護車両として多数派になってきている、スバル・レガシィB4。この前のモデルも数は少ないながら警護・警衛車としての採用実績がありましたが、それはグリル前に備わるオートカバー式の前面警光灯が善くも悪くも大きな特徴となっていました。
対して最新型ではLED式の警光灯をフロントグリル内に装着してスマートな外観となりました。ただし、ノーマルのグリルでは形状的に被視認性を妨げる部分があるため、警護車両ではオプション設定されているサーフェースメッシュタイプのグリルに換装されています。
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車列の中では最後尾を抑えるポジションについていたのが、トヨタ・ランドクルーザープラドの警護車両。静岡ではハイラックスサーフが「遊撃警護車」として参加していましたが、基本的には同種の車両です。
警護車両なので反転式の赤色警光灯をルーフに装備。ただし、何故か車体の後方、Cピラーの延長線上あたりに位置しているので、状況によっては被視認性向上のためにマグネット式のものを追加装備することもあるそうです。
そしてバンパーにはオートカバー式の前面警光灯。個人的な印象ですが、LED式よりも電球の光り方のほうが被視認性は高いように思えることも多々あるのですが、いかがでしょうか?
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