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NorthStarの愛車 [日産 フーガ]

第40回 東京モーターショー 2007 (3)

投稿日 : 2007年11月06日
1
トヨタ車体「ヴォクシー・バイ・トレック」。
去る6月27日にデビューしたトヨタヴォクシーのTRANS-X仕様をベースに仕立てられた簡易型キャンピングカー。

このTRANS-Xという類別はヴォクシーのラインナップで唯一の5人乗り(3列目席が未装備)であるが、バイ・トレックも同様に2列シートの5人乗りとされている。

但し3列目席が存在するべきカーゴスペースには電動で上下に可動するトノボードを装備。左右壁面に縦方向2列のレールが備わり、ここにトノボードが結びついていることでスイッチ操作ひとつで上下に動く。

このトノボード、通常はベルトライン付近に設定するとカーゴスペースの目隠しになり、本来のトノボードとして機能する「ドライブモード」が基準。

さらにセカンドシートを後ろ向きにセットして、適切な高さにボードを合わせるとテーブル代わりになり、ランチタイムなどに便利な「ランチモード」になる。

セカンドシートをフラット化してボードを座面高に合わせると、セミダブルサイズのベッドに早変わり。2000mm×1150mmというたっぷりサイズは二人旅に最適、フラットなので寝心地もよさそうな「ベッドモード」である。

さらにベッドモードでセカンドシートの背もたれを起こすと、足を投げ出してくつろげる「リラックスモード」。
室内リアのルーフにはこの状態で最適なDVDプレイヤー&モニターも格納されているので、ドライブ先で重宝しそう。

二人旅、それも説明資料では「旅する大人の夫婦に向けた」と記されており、これもアクティブ指向の団塊世代あたりがターゲットと思われる出品車両。
日常的には普通のミニバンとして扱え、いざという場面でキャンパー的にも使えるこの車、改造費も思ったほど高くはないそうなので市販化を強く望むところだ。
2
「ロールス・ロイス ファントム・ドロップヘッドクーペ」。
会社が如何なるグループ傘下になろうとも、誰もが世界最高級として認め続ける「ロールス・ロイス」のブランド。

東京モータショーにはファントムのエクステンディットホイールベース(ロングホイールベース仕様)と、ドロップヘッドクーペが出品された。

2004年に創業100周年を迎えたロールス・ロイス社、これを記念して1台だけ作られたのが「100EX」。
そのときは市販化は否定されていたものの、2007年1月のデトロイトショーで待望のファントム・ドロップヘッドクーペがデビュー、日本でも発売に至っている。

エンジンは100EXとは異なり、ファントムと共通のV型12気筒・6749cc。これに6速オートマチックが組み合わされる。

後ろヒンジのドアを開くと、想像を絶する極上の空間がそこには用意されている。ちなみに後ろヒンジドア採用の理由、そのひとつは「リアシートへのスムーズな乗降の実現」と「Aピラーの継ぎ目をなくすことによるボディ剛性の確保」。
そう、このクルマはオーナーがリアシートにおさまることも想定されているのである。

ルーフはソフトトップであるものの5層の防音材によって室内の静粛性を確保。そのルーフを収納するリアフードのカバーには高級クルーザーのデッキを彷彿とさせるチーク材をあしらっている。

日本での販売価格は52,185,000円。既に世界各国から多くの引き合いがあり、2007年生産分は早々に完売。2008年分についても予約はほぼ埋まってしまっているとも伝えられる。
アメリカやイギリスの他、近年では中国でのセールスを伸ばしているロールス・ロイス、"再来年の空"を我が物にしたいのなら、ご予約はお早めに。
3
「ベントレー ブルックランズ」。
今はフォルクスワーゲングループに属するベントレー、そのブランドはロールスロイスよりも若々しくスポーティでオーナー自らがステアリングを握るためのクルマであると言って、強い異議を唱える方はいないだろう。

オーナー自らが運転することを楽しむ存在となれば、やはり大柄なボディであってもクーペに注目したい。

ブルックランズは2007年のジュネーブショーでお披露目されたモデル。アルナージをベースに4シーターの2ドアクーペボディをまとい、長いノーズの下にはV8・6761ccツインターボエンジンを搭載し、最高出力は395kW(537ps)を誇る。

もっとも、高速道路で追い越し車線を常にハイスピードで走らなければ気が済まないという御仁には遠慮していただきたいブルックランズのコクピット。

名門サーキットの名を冠しているのは伊達ではなく高い動力性能を有しているものの、それをわきまえた上でベントレーの(=世界の)トップ・オブ・クーペに相応しい立ち居振る舞いを自然に出来る方にステアリングを握っていただきたい。

ちなみに東京モーターショーのベントレーブースは一般公開期間中はブース内への立ち入りを関係者と招待客に制限していたようだ。
一部では不評の声もあるようだが、私個人的にはこうしたベントレーの姿勢も納得できるものであり、逆にクルマに触れたいのならショールームを訪れれば良いだけではないかと思う。
4
「フェラーリ430スクーデリア」。
F1グランプリの世界で近年起こっているゴタゴタには少々辟易してくるものがあるが、やはりフェラーリというブランドはモータースポーツには欠かせない存在。

430スクーデリアはワークスチームの名を冠していることでも分かるように、スポーツ走行性能を極限まで高めたモデルである。

一見しても専用のバンパーやサイドステップがオーラを醸しだしているが、特にリアビューはナンバー両脇に配されたエキゾーストが迫力を見せている。

1250kgと発表された車両重量は、ベースとなるF430と比べて100kgほど軽い。
カーボンなど軽量素材の採用によるものだが、4308ccのエンジンは専用チューニングで510psを発生、圧倒的な動力性能を生み出している。

6速シーケンシャルミッションを操ってのサーキットランは官能的であろうと想像できるが、果たしてそれを実際に"趣味"として楽しむ人がこの日本には何人いるのだろうか?
5
「マセラティ グラントゥーリズモ」。
"GT"をそのままに名乗るマセラティが日本初公開された。

先にジュネーブショーでワールドプレミアされているが、日本に伝えられた写真でもピニンファリーナデザインの魅力的なスタイリングが気になるところであった。

果たして対面した実車は想像以上に魅力的なもの。ロングノーズの大型クーペらしい流麗さを持ちつつも、細部を洗練されてモダンとクラシカルが絶妙にバランスされている。

また室内はマセラティらしく高級レザーとウッドの世界。特に本革はイタリアの高級皮革ブランド「ポルトロナ・フラウ」製。過去に日本車でもこの革をオプション設定したモデルがあったが、それとは比べ物にならない全体的な調和の高さがマセラティには存在する。

エンジンは4.2LiterのV8を搭載、最高速度285km/h、0-100km加速5.2秒というハイパフォーマンスの持ち主。
前後重量比も49:51と最適化されており、紳士的な仮面の下には驚くほどに獰猛な性能を秘めている。

改めて触れてマセラティという車、本当にその魅力をお伝えするのが難しいと実感した次第でもある。
6
「メルセデスベンツ F700」。
同じドイツのフォルクスワーゲンからTSIエンジンが登場したときも驚かされた。僅か1400ccの排気量にスーパーチャージャーとターボを組み合わせ、実際に搭載されたゴルフに乗ってみると充分以上のパフォーマンスと良好な燃費を両立させていることが明白だったからである。

そして今回の東京モーターショーではメルセデスベンツのブースに展示されたサルーンのコンセプトモデルが注目を集めた。
F700と名付けられたモデルは、一見すると次世代のSクラスあたりをモチーフとするように感じられる。

しかし。
なんと搭載するエンジンは4気筒の1800ccであるという!ボディサイズは全長5180mm×全幅1960mm×全高1440mmもあるのにも関わらずだ。

確かに車両重量もサイズの割りには軽めの1700kgと発表されているが、それにしても1800ccとは。
ターボとモーターを組み合わせた結果、最高出力は238ps、対して燃費は18km/Liter以上という見事な両立を果たしている。

こうした小排気量化の流れがどのように市販車で具現化するのか、これからの動向に注目したい。
7
「ジャガーXF」。
ジャガーSタイプの後継的なポジションに位置づけられる期待のニュージェネレーション。
スタイリングはロー&ワイドな点はジャガーらしいが、全体的には伝統を前面に押し出すのではなく、新しい若々しさを強調しているように見える。

ジャガーとしても会社の命運を左右する重要なマーケットに投入するモデルだけに、XJシリーズの不振から新しいスタイリングの模索を行なったと見ることも出来るかもしれない。

エンジンはV8・4200ccスーパーチャージャーを筆頭に、同・NNA、V6・3000cc・NA、V6・2700ccターボディーゼルをラインナップ。このうち日本にはディーゼル以外の導入が既にアナウンスされている。

安全装備には最新の電子制御も多用されているが、メカニズム面のトピックスはオートマチック。
6速オートマチックはステアリングパドルも備わるが、センターコンソールにもステアリングコラムにもセレクターレバーが存在しない。
なんとセンターコンソールのポップアップ式ダイヤルがセレクター機能を有しているのである。

気になる価格は650万円~995万円、なかなか魅力的なプライスタグが掲げられている。
8
「アルピナB3 ビターボ カブリオ」。
BMWチューナーとして認識されているアルピナであるが、ドイツでは政府公認のれっきとした"メーカー"である。

元々のBMWも素晴らしい走行性能を有しているが、さらに上を欲するマーケットというのはどこの世界にもあるもので、そんな上級指向の顧客に向けてアルピナのモデルはリリースされている。

その中でB3シリーズはBMWの3シリーズをベースにしたラインナップ。こう記すと「入門モデル」と捕らえる方もいらっしゃるだろうが、それはそれで間違ってはいない。ただ運動性能にこだわるアルピナユーザーの場合、より小さく軽い3シリーズの高性能版をあえて欲するというケースも少なくはないだろう。

名前の通り2つのターボで武装したエンジンは最高出力370ps、最大トルクは51.0kgm。車両重量はクーペで1560kg、セダン(リムジーネ)で1590kgなのに対してカブリオは1770kg。当然、その分はハンディ的な存在になるのだが、見返りとしてオープンエアーモータリングという素晴らしいプレゼントが用意されている。

果たしてルーフを開け放ってこのポテンシャルを使い切るような走りが出来るのかは疑問だが、快適にクルージングするための性能としては申し分ないだろう。

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