各務原市|かかみがはら航空宇宙博物館
貴重な実験機などを間近に見学!
2010年04月05日
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岐阜県の南部に位置する各務原市は人口15万人ほどの町。難読度の高い市名ですが「かかみがはら」と読みます。
この町は航空宇宙産業が盛んで川崎重工業や三菱重工業が工場を構えていますが、歴史を遡ると1922(大正11)年に造られた「陸軍乙式一型偵察機」が源流。フランスのサルムソン社が製造していた機体を当時の川崎造船所がライセンス生産したもので、昭和初期までにこの地で300機あまりが生産されました。
以降、日本における航空宇宙産業の拠点として発展を続け、民間・軍用あわせて数多くの航空機が各務原で産声を上げてきました。そんな町の歴史でもある多くの航空機を展示しているのが、「かかみがはら航空宇宙博物館」です。
広い屋外展示場には懐かしの国産旅客機「YS-11」や、世界屈指の荒海における離着水性能を誇る救難飛行艇「US-1」などが並べられています。こうした実機展示では敷地の関係から隣り合う機体同士の間隔に余裕が無く写真撮影に難儀するケースも少なくないのですが、ここ「かかみがはら航空宇宙博物館」は余裕あるスペースに並べられているので、写真撮影もとてもしやすい環境。
固定翼機のみならず回転翼機(ヘリコプター)も展示されており、「ボーイングバートル V107A」は特徴的な後部ハッチから出入りして機内の様子も見学することが可能でした。
そしていよいよ巨大な博物館の建物内へ。
まず出迎えてくれる展示は前述の「陸軍乙式一型偵察機」。ボランティアの手で復元されたという機体は、往年の姿をそのままに静かに眠っているかのようです。
この実機の周辺には、各務原で生産された往年の名機たちを紹介するコーナーが。精密に再現された模型が展示されており、実機のスペックや特徴も併せて分かりやすく解説されています。
このコーナーの先にあるのが、広大な実機展示場。大小さまざまな機体がところ狭しと並べられていますし、屋根からもグライダーや人力機などのユニークな面々が吊るして展示されています。
こうした航空博物館は全国にいくつかありますが、「かかみがはら航空宇宙博物館」ならではの特徴は"実験機"として使われた貴重な機体の展示が多いこと。これは航空機生産の地元ならではの展示といえるのではないでしょうか。
目玉的な存在としてご紹介したいのは「飛鳥」。当時の科学技術庁が中心となって研究開発を進めた低騒音ファンジェットSTOL(短距離離着陸)機です。航空自衛隊が採用していたC-1輸送機をベースに、国産のFJR710/600Sエンジンを搭載。短い距離の滑走路で離着陸を可能とするため、より大きな揚力を得られるように主翼上面にエンジン排気を流し、USBフラップでその流れを下向きに曲げるという方式を採用。このため、エンジンがとても高いところに位置する独特な外観となっています。
最終的には地方空港整備が進んだことやコスト的な問題もあって実用化に至らず、生産されたのは僅かに1機。そう、ここに展示されている機体が唯一の「飛鳥」なのです。
この他にもエアロスバルを改造した「FA-200改 STOL実験機」や、垂直離着陸機開発のために造られた「VTOLフライング・テストベッド」など、ここでしかお目にかかれない貴重な機体を間近に見学することが出来ます。
さらに、自由にパイロットシートに座って楽しめる小型機やヘリコプターのコクピットのモデル、屋外遊具、カフェレストラン、グッズショップなどもありますので、ファミリーでも楽しい時間を過ごすことが出来るでしょう。
もちろん、航空ファンにとっては必見・必訪の施設であることは、言うまでもありません。
■かかみがはら航空宇宙博物館
開館時間 9:30 ~ 16:30(最終入館 16:00)/季節変動あり
休 館 日 毎週火曜日、および年末年始(火曜が祝祭日の場合は翌日)
入館料金 大人 800円/高校生 500円/小中学生 300円
※入館料金にはJAF会員割引あり。
住所: 岐阜県各務原市下切町5丁目1番地
電話 : 058-386-8500
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