
内容が内容だけにブログに書くべきか悩みました。
しかし、もしこれを読む誰かが軽トラで長野市にボランティアに来てくれるのであれば、情報を残しておいて損はないだろう、という考えの元、個人的に思ったこと、2019年11月現在の手順等を書きます。
【軽トラボランティアとは】
令和元年台風第19号で大規模な洪水被害のあった、長野市穂保、長沼、赤沼、大町地区で、災害廃棄物を軽トラで回収、一次集積所に運ぶボランティアです。
軽トラ所有者、同乗者であれば参加できます。
詳細は
長野市社会福祉協議会を御覧ください。
【資格】
運転者はもちろん普通自動車免許。その他は特に必要ありません。
【準備すること】
・ボランティア保険への加入
こちらから加入できます。300〜500円程度で、年度末までかなりの範囲の保証があります。
・軽トラの点検
重量物の積むため、タイヤの空気圧は特に重点的に見た方が良いです。
また、予備タイヤがあればそちらの点検も。
・地域の大まかな地理の把握
県外市外の方は地区名を覚えておくと移動しやすいです。
・同乗者(必須ではない)
積み込み、誘導、道案内など本当に助かりました。
細い道が多いため、路駐で回収せざるを得ない場合も早めに対処できます。
【準備するもの】
・脱げる防寒着
この時期の長野は、朝は3〜5度、昼は15〜18度まで変化します。
・作業着、つなぎ(汚れても問題なく、強靭な服)
建材や地域柄りんごの木の枝等も多いため、薄い服では怪我をします。
・革手袋と軍手(可能であればゴム手袋も)
・安全長靴(つま先保護と踏み抜き防止板付きのもの)
建材は高確率で釘やネジが出ており、踏み抜くと破傷風や感染症のリスクが。
・バンド固定タイプの防塵ゴーグルと防塵マスク
粉状の泥が舞い上がります。何もしないと感染症のリスクがあるので必須。
風邪用ではなく、産業用の防塵マスクが必須です。
・帽子、タオル、ヘルメット
粉塵防護、頭部保護に役立ちます。
個人的には、あとで洗えるタオルとヘルメットの組み合わせが良いと思いました。
・応急処置キット
消毒液、絆創膏(可能であれば水を通さないタイプ)、テープなど。
水絆創膏や瞬間接着剤があると更によさそうです。
・ウェットティッシュ
・水500ml×2本
手洗い、うがい、目の洗浄、汚れ落としに使えます。
場所によっては簡易トイレに手洗い場がありません。
・昼食、飲み物
周囲に営業再開した飲食店やコンビニもありますが混みます。
・レジ袋数枚
・大きなポリ袋
座席のシートカバーに
【あると便利なもの】
・ノコギリ、小型チェーンソー
りんごの枝などはチェーンソー部隊により小さくされている事が多いですが、一部積み込むときに邪魔なものもあるため。
・荷台固定用のヒモ、ロープ
特にりんごの枝の固定に役立ちます。
【当日の流れ】
本部(りんごサテライト)から、他のサテライトと呼ばれる現地指揮所(大町、津野、赤沼北、赤沼南)に振り分けられ、そこから依頼のあった住宅や農家へ向かうように指示を受け、作業に入ります。
りんごサテライト(特養 りんごの里 〒381-0003 長野県長野市大字穂保207-1)にて受付が行われます。
受付時間は8:30〜ですがそれ以前から集まり始めます。11月10日はかなりの台数で、指定された駐車エリアは満車になりました。
9:20頃より注意事項の説明と地図の配布、振り分けられたサテライトが指示されます。活動は15時目安に終了となっていました。
私と友人は、破堤箇所の目の前の津野サテライトでした。

ここから依頼者の紹介をしていただき、依頼者の方から詳細な作業内容を聞き、作業を行います。
【特に注意すること】
農地での作業の場合、特にりんごを入れるコンテナや農機具については、依頼者に直接確認していただき、回収か存置かの指示を受けてください。
回収物は依頼者の思い出の品である事を忘れないでくだだい。
回収後は一次集積所となっている赤沼公園に向かい、荷降ろしを行います。
公園内は一方通行で、木材、混合物、金属、石膏ボード、危険物の順で回収場所があります。
分別が不明な物は、各エリアの方に確認をとってください。
活動地区内の県道や、公園周辺は一方通行となっているため、交通整理の方や警察の指示を受けて移動してください。
軽トラの荷台にボランティアの方を載せて移動する車両も多いため、見かけたら優先的に道を譲ったほうが良いです。
他にも、倒壊した家や他府県からの清掃車、散水車、作業ボランティアの方が多いため、特に注意して走行してください。
個人的には、回収場所→赤沼公園→国道18号→回収場所と回るのが最も効率が良いと思いました。
お昼は、各自時期を見て取る形です。
12時前に赤沼公園で荷をおろし、12時休憩開始を目安にすると、回収場所の方も休みやすいと思います。
津野サテライトには休憩所がありますが、数に限りが有ることと、必然的に路駐になるため、軽トラボランティアの場合は可能な限り他の場所に行くのが良いと思いました。
作業は15時前後まで(11月10日の場合)となっていますが、赤沼公園は荷降ろしの軽トラで混雑し、10〜20分程度かかります。
最終作業後、依頼者への報告と、サテライトで作業報告(向かった家、往復回数、依頼者の様子、困っていること、要望など)をします。
津野サテライトでは、長靴の洗浄、消毒、手洗い場やうがいも可能でした。
赤沼南サテライト(赤沼公会堂)では、軽トラの荷台も洗浄可能なようです。
最終的には、再度りんごサテライトへ戻り、貸出物の返却、上記の作業報告を行い、全作業終了となります。
以上、長々とまとめましたが、必要だと思ったこと、全体の流れになります。
長野はこれから一足早く厳しい冬に入ります。雪の多い地帯であるため、今後は作業が難しくなるでしょう。
積み出さねばならない物はまだまだ多くあります。
もしあなたが軽トラで来てくれるのであれば、1台でも一人でも大きな力となります。
ボランティアだけではなく、ついでに温泉や観光といった事もできます。(実際推奨されています)
厚かましいとは思いますが、同じ長野県民として、どうかよろしくお願いいたします。