
20年ほど前、グラフィックデザイナーをしている小学生時代の友達より、僕らの夢をもらいました。
ちびっこ広告図案帳65'~69’
世の中、まだまだモノクロのメディアが主流でっあたころ、当時の子供達が自分の少ない小遣いで、ふれることができた夢と色の世界が、少年、少女雑誌の広告でした。
この本には、そんな僕たちの夢だった宝物が沢山詰まっています。
思い出の整理をしていると、いろいろなモノが出てきます。
いつしか、昭和も遠くなりにけりとなりましたが、いまのように、最初からあって当たり前にモノが溢れている時代ではなく、新しいモノがどんどんと世の中に出てきた時代に少年期を過ごした我々のような世代にとって、まさに夢のバイブルがそこにあったわけです。
先ずは、スケールモデルといえばタミヤ!
コレばかりは今も昔も変わりなく、いまだに模型ファンにとっては神様的存在ですね。
この頃は、まだミリタリーミニチュアシリーズになる前で、プラモといえば、飛行機を除けば、ほぼモータライズが当たり前の時代でした。ただのコロコロから、ゼンマイモータや電池式シングルモータのモノ、ツインモータで有線リモコン付きのモノまで、いろいろなプラモを走らせていました。
自動車の模型も古くから、沢山の子供達に愛されてきました。
オオタキやニチモといったメーカらからも、いろいろなモデルが発売されていましたが、なかにはこんなラジコン模型も発売さていたんですね。
でも、1969年当時、都市生活者の平均月収が10万円の時代に \9,800て!
どんな子が買ってもらえたんでしょうか。。。?
自動車ついでにもう一つ!
タミヤからクイックレーサーシリーズというモデルが発売されていました。
この模型は、半完成キットでボディー部分をチョイちょと組み立ててデカールを貼れば、結構リアルな見栄えのモデルを直ぐに走らせることが出来ました。
こんな頃から、後のミニ4駆の前身ともいえるモデルを作っていたんですね。
さて、プラモデルから少し離れて、こちらは前出の憧れのスーパーサイクルです。
シンプルなモノでも2灯式ヘッドライト、外装5段変速が当たり前の時代。
こんなマシンを駆っていろいろな所に行きました。
小学高学年の頃には、片道約30kmの湖に、友達みんなでツーリングに出かけたものです。
ただ、このスーパーサイクルも、転倒にはめっぽう弱いという弱点があります。
大型フラッシャーやヘッドライトなどのプラスチック部品が、一度でも転ぶと、直ぐベキベキに割れて見るも無惨な姿になりました。
ゾウが踏んでも壊れないアーム筆入れが、つくづく恨めしく思ったものです。
最後まで、原型を留めていたマシンは、果たして何台あったのか。。。。?
いや~
七三分けのヘアースタイルに、ウールのカーデガンを着て、スーパーサイクルに跨がるなんて、当時の流行の最先端を行く、お坊ちゃま系写真ですね。
そして、電子科学少年垂涎の的といえば電子ブロック、コレさえあれば電子機器は何でも作れそうな時代でした(当然のことならコンピュータ制御なんて、SFの世界でしかない時代でした)
BS銃とは、空気銃(エアライフル:鉛の鼓弾を発射する銃で、今でも競技用として使われている)が銃規制されたことにより、鉛の鼓弾をプラスチックの鼓弾に代えて発売されたトイライフルで、町のおもちゃ屋でも買えました。プラスチック弾とはいえ、当たると結構痛く、学校によっては禁止になっていましたね。ちょっと大人の遊び道具で、憧れた人も多かったようです。昭和の中頃、新宿の歌舞伎町には、本物の空気銃を射撃できるエアライフル銃専門の射撃場があって、当時は許可証のない小学生でも気軽に本物の空気銃を撃たせてもらえたものです。
お隣の27色ペンシルは、自慢げに学校に持ってくる奴がいましたが、いちいち差し替えるのが面倒くさいのと、芯が短く直ぐに減って無くなるなどで、人気はいまいち盛り上がりませんでした。
少年、少女の雑誌には、このように夢が沢山つまっていましたが、当時の小中学生の小遣いは貧しく、ほとんどのモノは買ってもらうことが困難な時代でもありました。そこで、みんなが夢を託したのが、お菓子や日用品などで当たる景品!!憧れのバッティングマシーンやレーシングカー、テープレコーダなどなど、子供お小遣いだけでは到底買えないような賞品に夢を託して、応募したものですが、当たったという話は、ついぞ聞いたことがありませんでした。。。
そして、マブチの水中モータ! 一時期は、コレを付けた石けん箱の蓋が、風呂屋の湯船を占領する勢いで流行ましたね。
どうでしたか、みなさんの夢は何処にありますか?
この本には、まだまだ紹介しきれいないほどの沢山の夢と思い出が詰まっています。
サンダーバードやキャプテンウルトラ、GIジョーにバービー、おもちゃの缶詰に魚雷戦ゲーム。
数え上げたらきりがありません。
そんな昭和の時代の夢を、これからも末永く大切にしたいと思います。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
また、いつか、機会があれば続きをご紹介い。。。するかもしれません。
Posted at 2020/07/16 19:33:47 | |
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