目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
「人間、やっぱり中身が大事ッスよ!」と飲み会で熱く語っていた我が社の若手社員は女性の黒い下着がツボだそうですが、私も2016年の弄りのテーマは内面、つまり内装の高級感UPかなと考えていたところなのでした。
しかし昨年末からほぼ無休で働く続ける毎日。途中で取った半休で車弄り、やっと迎えた休日の今日は記事を書いているという典型的なマイホームパパ。時間の掛かる弄りには当面着手出来そうもありません。
そんな中昨年末にお友達になった「いか様」さんの記事を先日たまたま拝見し、半年前に欲しいと思いつつも価格を見て諦めていたアイツの存在を思い出したのでした。
アイツの名は「シフトノブカバー」。
そう、例えばステアリングカバーやシートカバーと並び、車内に革素材の高級感を添えてくれるあのアイテムです。
(いか様さん、良いお品のご紹介有難うございました)
ルックスもそうですが、握った時のあのしっくりとくる感じ。見ただけでふと手を伸ばしたくなるのはまるで赤ちゃんのほっぺた、或いは20代後半から30代前半の女性の豊かな・・・いえ何でもありません。
さてこのシフトノブカバー、セレナ専用品が5000円未満から1万5千円越えまでありますが、まず安いものは見るからにフィッティングが宜しくない。常に純正風を求める私としてはどうしてもスッキリしません。
高いもの(工賃込みのようですが)は流石に素晴らしいフィット感ですが、勿論私の様な庶民に手が出るような代物ではありません。
しかし今回お友達が導入されたものは「純正風のフィット感とお財布への優しさ」を兼ね備えており、言ってみれば才色兼備のクラスのマドンナ的な存在だったのでした。
2
安いのにフィッティングと素材感が抜群、というからには何かカラクリがあるはずだよね、と後先考えずポチってから気付いた私。
記事を見直したら「シフトノブに被せてから自分で編み上げる」作業が必要なのでした。しかし何しろ針仕事なんて小学校の家庭科以来やったことがないのは言うまでもありません。
前回の記事では折れて飛んだカッターの刃を間一髪かわしましたが、今回こそ作業中に針を指に刺してしまい血文字で「犯人は奥様」とダイイングメッセージを書き残して息絶えるんじゃないかとの不安がよぎります。
その奥様に作業を代行してもらうことも一瞬考えましたが、運動会で子供の体操服にゼッケンを縫い付けることさえ嫌がるお方ですからどんな見返りを要求されるか分かったものではありません。早朝のゴミ捨てや風呂掃除、庭の草刈りや買い出しなどに加え、一体これ以上どんな試練を私に与えようというのでしょうか。
3
そんな不安で眠れぬ夜も芋焼酎のお湯割りで気付いたら爆睡、あっという間に商品の到着です。
そして開封した瞬間、私は自分が大きな勘違いをしていたことに気付いたのでした。
イヤ実は画像にある茶色い糸の縫い目、これも含め全て自分で縫い上げるのかと思っていたんですね。勿論そんなことはなく、中央に見える穴の部分に糸を通して締め上げるというだけのことなのでした。針も先が尖っていない(穴を開けるわけではないので鋭利である必要がない)ので安心安心。
さて添付の取付マニュアルを見ると「シフトノブを車体から外す必要はありません」とあります。
まぁそうですよね、ノブを力任せに引き抜いたらその勢いで車の屋根に人型の穴を開けて果てしなく広がる青空にすっ飛んでいく私、なんて想像したくもありません。
でもマニュアルの写真や公式HPの動画では車体から外した状態で作業しています。分かりやすく紹介するため、と言っていますが、ありとあらゆる角度から押したり引いたりしている様子を見ると、運転席で作業するのは相当器用な人でない限り難しいのではないでしょうか。
大体この寒い季節に車内でそんなことをしていたら命の危険すら考えなくてはいけません。薄れゆく意識の中で、白く曇ったウィンドウに震える指で「犯人は奥
・・・いやそれは置いておくとしてもひと手間かけてノブを外すべきか、それとも車内で一人奮闘すべきかと会社で書類を眺める振りをしながら難しい顔で考えていたその時、何と他のお友達までもが同じ商品を購入されたのでした。
4
購入されたのは同じ千葉県民であるリクテンテョウさんですが、実はこの商品の販売元は大阪の会社、いか様さんも浪速のセレナ乗りさんです。そこにリクテンテョウさんと私が参戦、ということはこのビッグウェーブが大阪湾から房総半島にまで押し寄せてきているということなのでしょうか?!
というのは相変わらずどうでも良い話ですが、問題はリクテンテョウさんがシフトノブを外して作業されたということ。これはきっと天啓だろう、私もここは外してみるしか、と取り敢えずグイッとやってみましたが当然抜けません。今になって、あの時のセレナはこの画像の少年の様な気持ちだっただろう、と考えると申し訳なくて涙が溢れます。
そんな訳でいつものアレ、「碌に考えもせずメッセージで質問」攻撃の時間です。
例によってお友達からの返信は爆速、対する私の返信は酔っぱらっているため翌朝に持ち越し、という大変失礼な状態で情報を入手します。
(リクテンテョウさん、丁寧な説明有難うございました)
※ご紹介頂いた整備手帳のオーナーさんはお友達ではないためリンクを張れないのですが、必要な方は「セレナ シフトノブ 外し」または「キャットスーツ コスプレ」などのキーワードで検索すれば簡単に見つけられるようです(一部未確認)。
さてそのタイミングで半ば強引に取った半休。事前情報のお陰で3分とかからずシフトノブを外した私ですが、問題は今が冬場であるということ。
家の中で作業できるのは良いのですが、リクテンテョウさんも取り付けにあたり、暖房器具で革を暖めて伸ばしたと書かれています。しかし生意気にもオール電化に移行しつつあるぢゃづ家には現在ストーブ的なものは無いのです。どうやってこの子を暖めたら良いのでしょう?
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そう考え込みながら振り返った瞬間に奥様と目が合いましたが、イヤイヤ貴方は暖められるほどのモノをお持ちではないでしょう、という私の内心の声が聞こえたのか、或いは私が迂闊にも顔ではなく首より下に目をやったのに気付かれたのか、若干厳しい表情を浮かべておられる奥様。
慌てて逸らした視線の先に電子レンジ。
イカンイカンそんなことはメーカーの使用想定外です。こんがりと良い色に焼けたらわざわざ好きなカラーをチョイスした意味がなくなってしまうではないですか!
あ、ところでこの商品、色については好きな組み合わせを選択出来ます。私は迷わずパームレッド革+カフェブラウンステッチを選択しました。いずれ書くつもりでおりますが、今年の車内弄りに「ブラウン」は大きな意味があるのです。
そのためこのコマの画像も当初ジェームズ・ブラウンにする予定だったのですが、一部のお友達から苦情が出る恐れがあるため泣く泣く諦めたのでした。
それは兎も角、暖める方法が浮かばないまま途中で面倒になり録画した正月番組を観ていたところ、気付いたらエアコンの効いた部屋の中で革はちょっとしんなりとしてきていたのでした。まぁこれなら良いか、と作業に戻ることにします。
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そんな訳でしばらく革をシフトノブに馴染ませつつ(それほど力は要りませんが、皺などが入らないよう少し伸ばしながら形を整えていく必要があります)編み上げたのがこちら。
編み始める前は結合部分が大きく開いており、コレちゃんと閉じるのか?と不安になりましたが問題ないようです。縫い合わせる糸に樹脂が入っているそうで、 強く引っ張っても切れそうにないので安心ですね、と頭の中に鳴り響く「必殺仕事人」のテーマに合わせキュッと締め上げていきます。
特に上部はノブと革の間に隙間が無いので手間取りましたが、慣れてくるとスイスイ進むので私でも10分程度の作業でした。この後車体に取り付ける際、以前ステップ下に装着したLEDテープが1本不点灯なのに気付き、その修復に時間を取られるというハプニングがありましたが、それを含めても総計30分以内というお手軽コースです。まぁ不点灯と言ってもギボシの締め方が甘くて線が抜けていただけでしたので。
ところで良く見るとやや縫い目が曲がっていますが、リクテンテョウさんも同様らしいので、恐らく左側のボタン位置からある程度止むを得ないものと思われます。まぁ車体側であり普段は見えませんから気にせず参りましょう。
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車体への取り付けは外す作業よりも更に簡単です。風呂上りに裸で走り回る子供を捕まえてパンツ履かせるのに掛かる時間の1/10もあれば余裕で終わります。
色合いが地味だなとお思いの方がいらっしゃるかも知れませんが、年齢的にも青や赤の差し色はちょっと自分らしくないかな、ということと、今後の弄りの方向性から狙った通りの雰囲気になりました。全然関係ないですが近所の犬が丁度こんな色合いで、ここ数日通り掛かる度に明らかに犬ではなく革を見る目で見つめている私に対して毎回激しく吠えついてくるのでした。なかなか優秀な番犬のようです。
ところでシフトノブ脱着の際に、特に配線を抜いたり刺したりする作業はありませんでした。本当に大丈夫なのかコレ?ギアをパーキングに入れるとフルスピードで後退するなどの誤作動があったらどうしよう、と少し不安を感じていた私ですが、そこまでデリケートな部品ではないようです。流石に作業前、シフトノブを家の中で見つけて手にした三男坊が次男の背中に馬乗りになり、「発進!」と叫んでいるのを目撃した時には全力で止めましたが。
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さて上でも触れましたが、お友達の車を始めとして様々な画像を見てきた中で、何となく自分の車の「色」に対する方向性が定まってきたように思います。
外装は車体のホワイトにメッキパーツ。
内装は黒のベースにブラウン。
特に車内には「ホテルのスイート的な室内っぽさ」を求めたい私に、James Brown師のお肌の様なダークブラウンはしっくりくるんだなと改めて感じた次第です。ここでも彼の画像を貼らない理由は言うまでもありませんが。
そして「ホワイト & ブラウン」で検索すると、何故か5コマ目と似たような画像が出てくる、というのも新しい発見でございました。
そんな訳で今年こそ簡素かつ真面目な記事を、という自身の決意も虚しく、気付けばデスクトップのフォルダにはお友達の喜びそうな画像ばかりが溜まっていくぢゃづがお送り致しました。
本日のBGM:Barry White 「I'm Gonna Love You Just A Little More Baby」
https://youtu.be/Mz1Dgof_MYI
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